押し入れがカビ臭いのはなぜ?掃除方法や発生の対策について

押入れを開けたときにカビ臭いニオイがすると不快です。見た目は汚くなくても、不衛生な状態になっているかもしれません。押入れの中をキレイで衛生的に保つためには、カビ臭いニオイを早めに解消しておくのが望ましいです。 今回は、押入れのカビ臭さを除去する方法や、ニオイの発生を未然に防止する方法などについて紹介します。

この記事は約6分で読み終わります。

押入れがカビ臭い原因

押入れの中がカビ臭いときには、押入れでカビが発生している可能性が高いです。

カビはしまったままの衣類や布団などで繁殖することがあります。見た目ではほとんど分からなくても、衣類や布団などにカビが生えているかもしれません。押入れの壁や扉などで繁殖しているケースも多いです。

押入れの中は風通しが悪いため、湿気がこもりやすい状態になっています。常に襖を閉めている場合には、より湿度が高くなるでしょう。カビや湿気を好むため、湿度が高い場所ほど繁殖しやすくなってしまいます。

また、カビのニオイは不快なだけでなく、吸い込むことで健康被害を招くおそれもあるため注意が必要です。

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押入れにカビが発生しやすい条件

押入れの中は、カビが発生しやすい条件が揃っています。

湿度が高ければ高いほどカビにとって繁殖しやすい環境です。70%以上なら、すぐにカビが繁殖してしまうと捉えて良いでしょう。80%を超えれば急激に繁殖してしまいます。

温度は、20~30度程度の少し暖かいくらいの環境だと繁殖しやすいです。あまり暑すぎるや低すぎる場合は、カビにとっても過ごしにくく繁殖しにくくなります。 

そして、カビが繁殖するには栄養分も必要です。主にホコリ・食べカス・汚れなどを栄養分にしています。建材などもほとんどがカビにとっては栄養源です。

押入れやクローゼットなどは、このような条件がほぼ当てはまるでしょう。

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押入れのカビ臭さを除去する方法

押入れのカビ臭さを除去したいときには、次のような方法を試してみましょう。

消毒用エタノールを使う

ニオイの原因はカビであるため、殺菌することでニオイも発生しなくなります。また、カビは消毒用エタノールを使用することで殺菌可能です。ただし、消毒用エタノールを押入れの壁や襖などに直接吹きかけるのは避けましょう。

最初に押入れの中に入っている物を出して、簡単に掃除する必要があります。ホコリやゴミなどが溜まっているため、掃除機などを使用して取り除いておきましょう。

そして、布巾や雑巾などにエタノールを染み込ませてから、押入れの壁や襖を拭き、しばらく放置します。完全に乾いたら押入れから出したものを戻して襖を閉めましょう。

クエン酸スプレーを使う

消毒用エタノールの代わりにクエン酸スプレーを使用する方法もあります。クエン酸スプレーは小さじ1杯のクエン酸と200mlの水を混ぜるだけで作れます。

消毒用エタノールを使用するときと同様に、押入れから収納物を出して、掃除機を使用して簡単に掃除しましょう。

押入れの中がキレイになったら、布巾や雑巾にクエン酸スプレーを吹きかけて、壁や襖を拭きます。しばらく放置して完全に乾いてから、出した収納物を戻すという手順です。

重曹を使う

重曹を使うのも効果的です。重曹には消臭効果と吸湿効果があるため、カビ臭いニオイを除去するのに加えて、カビの繁殖を防止することもできます。

消毒用エタノールやクエン酸スプレーを使う方法より簡単で手間がかかりません。重曹を粉のまま容器に入れて、押入れの中に入れておくだけです。重曹が湿気を吸うと固まるため、定期的に固まり具合を確認して交換しましょう。

また、重曹は料理でも使用されるなど、安全性が高いのもメリットです。お子さまやペットがいるご家庭でも安心して使用できます。

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押入れのカビ臭さを未然に防ぐ方法

押入れやクローゼットがカビ臭くなるのを未然に防ぎたい場合には、次のようなことを実践してみましょう。

寝具をすぐにしまわない

人間が就寝中にかく汗の量は350~500mlもあるとされています。多い場合だとペットボトル1本分ということで、かなりの量でしょう。朝起きた直後には大量の汗が布団に染み込んでいることになります。

すぐに布団を押入れに片付けると、汗による湿気でカビが繁殖する原因になることが多いです。布団を片付ける前に、染み込んでいる汗を乾燥させる必要があります。

また、寝具や収納ボックスの下にすのこを置いておくのも良いでしょう。風通しが良くなって、汗による湿気がこもるのを防止できます。

通気性をよくする

押入れに目一杯まで物を詰め込んでいる人もいるかもしれません。しかし、あまり詰め込みすぎると、空気の通り道がなくなって通気性が悪くなり、湿気がこもる原因になってしまいます。

押入れに入れるものを少し減らしてみることで、通気性が良くなり、カビ臭くなるのも防止できるでしょう。

ただ、ほかの収納場所がないなどの事情で、どうしても押入れに入れる物を減らせないこともあるかもしれません。そのような場合には、重曹や市販の除湿剤を使うのもおすすめです。

また、普段から襖を開けて空気を入れ替えるようにするのが良いでしょう。布団を出し入れするほんの少しの時間だけではなかなか換気ができません。換気のために襖を開ける必要があります。特に梅雨の時期は湿気がこもりやすいため、換気の回数を増やすのが望ましいです。

汗をかいたあとの服はすぐに片付けない

1日着た衣服は、汗・皮脂・汚れ・湿気などを多く吸っています。そのままの状態で、押入れの中に入れるのは避けましょう。カビが繁殖しやすい環境を作ることになってしまいます。

洗濯できるものは、きちんと洗ってから収納するのが望ましいです。後日クリーニングに出す予定の衣類は、ブラシなどで汚れを落として乾燥させてから収納しておくようにしましょう。

除湿剤を置く

どうしても押入れの中に湿気が溜まりやすい場合には、市販の除湿剤を置くことをおすすめします。湿気は下の方に溜まりやすいため、床に設置しましょう。

また、除湿剤は湿気を十分に吸い取ると効果がなくなります。定期的に交換が必要です。

こまめに掃除する

ホコリやゴミなどはカビにとって栄養分になるため、定期的に掃除をすることでカビの繁殖を防止できます。また、床の付近にホコリやゴミが溜まりやすいため、床に直接物を置くのは避けた方が良いでしょう。

ゴミやホコリが溜まらないようにするためには、サーキュレーターや扇風機の風を当てるのも良い方法です。あわせて、除湿機を使用して湿度調整することで、カビが繁殖しにくい環境にできます。

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押入れがカビ臭いときは漏水の可能性も考慮する

いろいろと試しても押入れのカビ臭さが改善されない場合には、雨漏りの可能性も疑ってみましょう。押入れの上の天井が雨漏りしていると、雨水が入り込んで水浸しになっていることもあります。

雨漏りがひどくなると、押入れの中に収納している衣類や寝具などにも被害が出ることがあるため注意しましょう。雨漏りしている場合には早めに修理を依頼する必要があります。

また、押入れの裏紙を張り替えることで多少の湿度調整ができるため、襖の張り替えで対処できることもあります。

襖に一度カビが生えてしまうと、取り除くのは困難で張り替えが必須です。襖にカビが生えてしまい、張り替えたい場合には、金沢屋にお任せください。

金沢屋は、襖・障子・網戸・畳の張り替え専門店で、全国に300店舗以上展開しています。もちろん襖1枚のみの張り替えも依頼可能です。襖にカビが生えて張り替えをしたいなら、ぜひ金沢屋にお問い合わせください。

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まとめ

押入れがカビ臭いときには、布団や衣類などに付着した汗が原因でカビが繁殖している可能性が高いです。消毒用エタノールやクエン酸スプレー、重曹などを使用すると嫌なニオイを除去できます。

また、カビの繁殖を未善意防ぐため、汗が染み込んだ布団や衣類を入れないようにし、通気性を保つようにしましょう。