「1枚からでも喜んで訪問!」気軽に頼れる金沢屋の職人をインタビュー

洋室文化が浸透する現代でも、やはり職人により「ぴしっ」と張られた障子や畳のイグサの匂いは日本人を安堵させます。 その職人が集う、襖・障子・網戸・畳の張替専門店「金沢屋」は、お客さまに支えられ全国に約300店舗を展開中。その人気の秘密を本部SVの川口さんに聞いてみました。

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襖、障子、網戸、畳のことはおまかせ!プチリフォームも請け負います

―――川口さんはどのようなお仕事をされているのですか?

私は金沢屋本部に勤務していて、職人さんのサポートをしたり、金沢屋の品質が維持できるように店舗にアドバイスをしたりしています。

―――金沢屋さんにはどのような相談が寄せられるのですか。

襖、障子、網戸、畳についてのご相談が多いです。お問合せに応じて、まずはお見積りに伺います。

ちなみにお問合せはウェブサイトからもできますが、お電話が多いですね。新聞チラシなどを見て電話をするのが、「簡単で便利」とよく聞きます。折に触れ「シニア応援プラン」などのキャンペーンもやっていますので、ぜひご利用ください。

―――訪問時の流れを教えてください。

訪問時には、現物を確認して、お見積りを出します。張り替える素材を決めていただくために網戸の網や障子紙、畳のイグサなどの実物をそれぞれ10種ほど、サンプルとしてお持ちしています。襖は20種ほどのカタログを常備しています。

ペットや小さいお子さんがいらっしゃる家庭には、触っても大丈夫な、強い素材の障子、網戸、畳などもご提案しています。

お見積り内容に納得がいかない場合は、断っていただいてまったく問題ありません。ご了承の場合は障子類を持ちかえって作業し、数日後に納品しています。

―――1枚からでも呼んで大丈夫なのですか?

まったく問題ありません。金沢屋は全国に300店舗近くあり、各店舗は地域密着を大切にしています。いつもお客さまの近くにいて「ちょっと立ち寄る」感覚で訪問できますから、お気軽にお声がけください。「初めての業者に複数枚も頼むのは不安」という方も、まずはお試しに1枚からどうぞ。

―――助かります。サンプルもたくさんあるのですね。

「そんなに何種類もあると思っていなかった」と迷われることもたまにあります(笑)。ちなみに、納期を急がれる場合は、決定権のある方が在宅時にお見積りに呼んでいただくとスムーズですね。

また、網戸や障子はその場で決定されることがほとんどですが、襖の張り替えには吟味する時間を取られることが多いです。襖は、ていねいに使えば、20年に1度程度の張り替えで済むこともあります。ですから納得のいく柄や素材を選ぶのがおすすめです。

―――長年使うなら、やはり職人さんにお願いしたいですね。お値段は、網戸張り替え「1枚2,200円~」ですが、価格はどのように高くなりますか?

はい。価格は、大きさと張る素材によって変わります。標準サイズは高さ180cm、幅90cmです。これより大きいものには追加料金がかかり、小さいものは割安になります。ですからキッチン小窓の網戸、押し入れの天袋の襖などは割安ですね。

素材の価格はいろいろなので、使用状況やご予算に応じて最適なものをご提案いたします。

―――納期の目安はどれくらいですか?

標準的な目安は3日~長くても2週間以内、平均で1週間前後でしょうか。網戸だったら即時納品も可能ですね。お急ぎの際はご相談ください。網戸でしたら6月以降が混みあうので、繁忙期を避けて、冬場や3~4月頃にお声がけいただくと比較的素早く対応できます。

―――襖、障子、網戸、畳以外のことも相談にのっていただけますか?

はい。縁側や壁紙の補修、ドアの建付け調整、ちょっとした棚の作成、クロスの張り替えなど、プチリフォームも承っております。まずはご相談ください。

リピーターが多いのが信頼の証

―――お客様からはどのような評価をいただいていますか?

一度ご依頼された方からは継続してご注文いただいています。何度も呼んでもらえると「いい仕事ができたのだな」と嬉しくなります。

リピート率の高さ、頻度が評価だと思っています。標準的な一戸建てのおうちなら、網戸は大小あわせて20枚前後。ですから1~2年後くらいに違う場所の補修を依頼されることが多いです。1階が終われば次は2階、網戸が終われば襖、次は障子…という具合に。

技術よし!接客よし!職人の質が金沢屋の誇りです

―――リピーターさんが多いのは信頼の証ですね。職人さんはどんな方々ですか?

職人の8割くらいは男性です。生まれ育った土地で金沢屋を運営している職人さんが多いのが特徴です。昔から地元が好きで、貢献したい思いが強く、その地域で毎日奔走していて、地域情報にも詳しいです。

金沢屋の職人になるには、本部による厳正な審査があります。金沢屋は地域密着がモットーなので、その地域のお客さまといい関係を築けることを大切にしています。ですから、人となりを見てコミュニケーション力の高い方を選んでいます。

年齢としては40~50代がメインです。経験が豊富で体力があり、知恵の使い方が上手で、お客さまへの対応もソフト。そういう方を集めています。

技術や商品知識は、鍛錬すれば身につきます。金沢屋には経験がゼロからでもプロに育てる研修制度がありますから。

―――すごそうです。どのような研修ですか?

まずは横浜市にある研修所で技術を磨きます。襖、障子、網戸の張り方の練習をしたり、商材知識の勉強をしたり。その後、OJT研修として直営店のスタッフに同行してお客さまの自宅に訪問します。そこでお客さまのご意向を伺ったり、引き上げ作業をしたりします。

各出店エリアに戻った後は1~2カ月間かけて、自宅や親せきの家の建具で張り替えの反復練習。お客さまのもとに臨むまでに、襖も障子も網戸もそれぞれ、最低でも50枚以上は張りますね。オープンしてからも、職人1人につき月間200枚前後は張っていますので、技術はおのずと身につきます。

―――川口さんの場合はどうでしたか。

僕の場合は、網戸と襖はすぐに問題なく張れるようになりました。でも障子は、最初のうちは苦労しましたね。障子は窓際や廊下との間仕切りなどに入っていて、紙のカット線がまっすぐでないと見栄えが悪いんです。そこが難関でしたね。

克服するために、金沢屋の職人限定のサイトで作業動画を何度も見たり、繰り返し張る練習をしたりしました。うまくいかないときほど、基本のマニュアルに立ち返っていましたね。

―――研修以外に、どのようにして高い技術クオリティを維持しているのですか?

金沢屋は職人同士の横のつながりが強く、各店舗間の情報交換が盛んです。自発的に職人300人のLINEグループができるくらいですね。

職人同士で親交を深めたり、本部のSVや活躍中の店長に相談したりして研鑽します。情報交換をすると、自分が正しいか、ほかの職人とずれていないかを振り返れます。また、新しい情報が入り続けるので、技術力も上がっているのではないでしょうか。

町を愛し、地域のみなさんから愛される金沢屋でありたい

―――川口さんから見て、金沢屋の好きなところはどこですか?

金沢屋の、地域密着で人との交流を大事にし、ものすごくアットホームなところですね。お客さまへの接客の良さや、職人同士がお互いに高めあう雰囲気も自慢です。

僕自身は、お客さまから気軽にお家に呼んでもらえることも嬉しいですね。人生経験豊富なお客さまの話を聞いているだけで楽しいんですよ。

―――なるほど。金沢屋さんの人気の秘密は技術力と接客の良さなんですね。最後に、この記事を読まれている方へメッセージをお願いします。

金沢屋は、「ちょっとしたことでも気軽に呼べる職人」です。いつも近くにいますので、襖、障子、網戸、畳はもちろん、それ以外のことでも気軽に呼んでください。日々技術を磨き、地元地域を愛する職人が駆けつけます。

初めてのお客さまはフリーダイヤル0120-691-656にてご連絡ください。お客さまに一番近い店舗のスタッフが駆けつけます。

―――川口さん、本日はありがとうございました。