網戸に卵が…。原因と卵の取り方や予防方法を解説!

網戸に虫の卵のようなものが付いているのを見つけたら、気持ち悪く感じるでしょう。そのままにしておくと、虫が孵化してしまうため、早めに駆除したいところです。 しかし、駆除しても再び卵を産み付けられるかもしれません。現在網戸に付いている卵を駆除するだけでなく、今後網戸に産卵させないための対策も必要です。ここでは、網戸に付く卵の駆除方法と産卵の予防方法について紹介します。

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網戸についた卵の正体はカメムシの卵

まず、網戸に付着している卵が、どんな虫の卵なのか気になるでしょう。網戸に卵を産み付ける虫は複数種類いますが、ほとんどがカメムシの卵です。

カメムシは4~5月にかけての時期に繁殖期に入り、5月下旬から8月中旬あたりに産卵をします。卵が孵化するのは、産卵から7~10日後です。産卵したばかりの卵は白色ですが、孵化する時期が近くなると次第に黒っぽくなってきます。

そして、1匹孵化するとほかの卵も次々と孵化するため注意が必要です。カメムシの種類にもよりますが、1匹で10~100個程度の卵を産みます。そのため、すぐに増えてしまうでしょう。

また、カメムシのほかには、蛾・カゲロウ・テントウムシなども網戸に卵を産み付ける可能性があります。

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網戸に卵を産み付ける理由

網戸の目はカメムシにとって足場になります。卵も落ちにくいことから、産卵場所に選ばれることがあります。日当たりの良い場所を好む習性があるため、窓の位置や方角によって狙われやすくなることもあるでしょう。

また、カメムシは越冬できる昆虫です。秋に入り涼しくなってくると越冬の準備のために暖かい場所に移動します。網戸と窓枠との間に隙間が空いていると、室内に侵入してくることがあるため注意が必要です。

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網戸についた卵を取り除く方法

網戸に卵が産み付けられているのを見つけたら、早めに取り除いておくのが望ましいです。ただ、しっかりとくっついているため、取り除こうとしても簡単にはいかないこともあるでしょう。

ティッシュなどで取り除けない場合には、ヘラや定規のような硬いもので削ぎ落とすようにすると、取り除きやすいです。取り残しがあると、孵化する可能性があるので、しっかりと全部の卵を取り除き、ビニール袋などに入れて処分しましょう。

削ぎ落とすほかに、火で炙って駆除する方法もあります。しかし、火の取り扱いには十分に注意が必要です。ステンレス製の網戸であれば問題ありませんが、網戸の素材によっては穴が開いたり変色したりすることもあります。卵の駆除はできても、別の被害が発生する可能性があるため、おすすめの方法とはいえません。

また、網戸だけにとどまらず、洗濯物などに卵が付いていることもあるでしょう。その場合には、ガムテープを貼って剥がすと取り除けます。

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網戸に卵を産ませないための予防法

網戸に卵を産み付けられないようにするための予防方法について紹介します。

洗濯物を部屋干しする

ベランダに洗濯物を干していると、その洗濯物にカメムシが取り付いて、産卵することもあります。特に5月下旬から8月中旬にかけてはカメムシの産卵時期であるため、その時期だけは部屋干しをした方が良いでしょう。

また、基本的にカメムシは植物の葉などにくっついていることが多いです。そのため、自宅の周辺に緑が多い場合には、カメムシの産卵時期以外も部屋干しを検討した方が良いかもしれません。

ただ、基本的にカメムシは夜行性です。午前中までに洗濯物を室内に取り込めば、自宅周辺に緑が多くても、卵を産み付けられる可能性は低いでしょう。

ベランダに植物を置かない

カメムシはイモ類・豆類・クズ・ツタなどのつる性植物に群がる習性があります。ベランダにそのような植物を置いていると、カメムシが発生するリスクが高まるため注意しましょう。カメムシが好む植物をなるべく置かないようにするのが望ましいです。

そのほか、ベランダで野菜などを育てている場合にも注意が必要です。ニンジン・パセリ・ミツバ・アシタバなどのセリ科の植物にも、カメムシが集まってくる可能性があります。カメムシだけでなく、コバエなどが発生する原因にもなるでしょう。

どうしてもベランダで野菜を育てたり植物を置いたりしたい場合には、ハーブ系の植物を一緒に置いておくのがおすすめです。カメムシはハーブ系の香りを嫌うため、カメムシの発生を予防する効果を期待できます。

また、庭に雑草が多く生えている場合にも、カメムシの産卵場所になりやすいです。定期的に除草しておくことが大切です。

殺虫剤や忌避剤を使う

殺虫剤を使用するのもひとつの手です。通常の殺虫剤だとカメムシにはあまり効かないことが多いですが、カメムシ専用の殺虫剤もあります。カメムシそのものを駆除したり、網戸から遠ざけたりすることで産卵を防止できます。

殺虫剤のほかに忌避剤を使用するのも良いでしょう。忌避剤というのは、害虫が嫌がる成分が含まれている薬剤のことです。殺虫剤と違ってカメムシを駆除するためのものではなく、寄って来ないようにするために使用します。

殺虫剤と比べると安全性が高いため、小さな子供がいるご家庭でも使用しやすいでしょう。害虫全般に使用できる製品もあれば、カメムシ専用の製品もあります。

使い方も簡単で、網戸のそばに置くだけで使えるものが多いです。製品にもよりますが、1~2ヶ月程度効果が持続します。

ハッカ油スプレーを散布する

カメムシが苦手とするハッカやミントなどのハーブ系の香りのスプレーを網戸に散布することで、産卵を防止できます。ハッカ油スプレーなら簡単に作れるため、試してみると良いでしょう。必要な材料は、ハッカ油・無水エタノール・水・スプレーボトルのみです。

まずハッカ油を10~20滴程度取りましょう。そこに水100mlと無水エタノール10mlを混ぜてスプレーボトルに入れるだけで作れます。

網戸のほかにプランターなどに撒いておくのもおすすめです。有害な物質は含まれておらず、プランターの植物の成長を阻害することなく、カメムシを遠ざけることができます。

UVカットを施す

カメムシが網戸に集まるのは日光や照明器具の光に含まれる紫外線に反応するためです。特に蛍光灯は紫外線が多いため、カメムシがより多く集まります。

そのため、蛍光灯からLEDに変えてみましょう。LEDの方が蛍光灯よりも紫外線が少ないため、カメムシが集まりにくくなります。

また、窓にUVカットシートを貼るのもおすすめです。UVカットスプレーやUVカットカーテンなどを使用するのも良いでしょう。

劣化した網戸を張り替える

カメムシは2mm程度の隙間があれば、室内に侵入できてしまいます。劣化した網戸には穴が空いていたり裂けていたりすることもあるため、カメムシが室内に入ってきてしまうかもしれません。室内に卵を産み付けられる可能性もあるでしょう。

室内で卵を孵化させないためにも、網戸に劣化が見られたら張り替えをするのがおすすめです。

また、網戸の張り替えを行うなら、金沢屋にご相談ください。金沢屋は、襖・障子・網戸・畳の張り替えを行っている専門店です。全国に300店舗以上展開しており、地域に根ざしたサービスを提供しています。

網戸に付いた卵の除去をはじめ、網戸に関するお悩みなら、ぜひ金沢屋にご相談ください。

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まとめ

網戸に卵が産み付けられているときにはカメムシの卵の可能性が高く、定規などの硬いもので削ぎ落とすと除去できます。孵化するとどんどん増えて室内にも入ってくることがあるため、早めに駆除しましょう。

卵を産み付けられないようにするためには、忌避剤やハッカ油スプレーなどを使うのが効果的です。また、カメムシが好む植物を庭やベランダに置かないようにし、カメムシが嫌うハーブを植えるなどの対策も試してみましょう。