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襖から音漏れしてしまうのはなぜ?
襖からの音漏れには2種類のタイプがあり、襖自体から音が発生しているケースと、襖越しに隣の部屋の生活音が漏れているケースがあります。
どちらも日中はそれほど気にならなくても、夜寝静まったときや集中して勉強しているときなどに、気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、襖からの音漏れする原因について、それぞれ見ていきましょう。
襖の滑りが悪くなっている
襖自体から音が発生している場合は、襖の滑りが悪くなっていることが考えられます。
敷居がすり減っていたり、襖が歪んでいたりすると、開け閉めするたびに大きな音が発生してしまうのです。
また、敷居や襖に問題はなくても以下のような問題がある場合、襖の開け閉めがスムーズにできずに襖から音が発生することがあります。
・建て付けが悪くなっている
・鴨居が下がってきている
・建物が傾いている
どれも業者に見てもらわなければ判断できないものばかりですが、襖から音が発生するときに可能性のひとつとして覚えておくと、迅速に対応できるようになります。
襖自体の防音性が低い
襖は気密性が低くすき間ができやすい構造のため、洋室のドアに比べて防音性が低い特徴があります。
持ち家の方であれば、襖をドアに付け替えることもできますが、賃貸住宅にお住まいの方は思い切った対策を取ることもできないため、襖の音漏れに悩んでいる人は少なくありません。
しかし、だからといって襖の防音対策がまったくないわけではありません。次の章からはそれぞれの原因に合わせた防音対策を紹介していきます。
気軽に試せるものばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
【襖から音が出る場合】襖の防音対策
襖から音が発生する場合、どのように防音対策を行えば良いのでしょうか。
ここでは、襖から音が出る場合の防音対策について紹介していきます。
襖の周りのゴミを取り除く
まずは、襖の周りにホコリやゴミが溜まっていないかを確認してみましょう。
敷居は周辺に比べて低い場所にあるため、ホコリやゴミが溜まりやすい場所でもあります。
定期的に掃除をしていても、敷居と襖のすき間に入り込んだゴミは取りづらいため、いつの間にか大きなかたまりとなり、襖の開け閉めを妨げてしまうのです。
掃除機やほうきではすき間に入り込んだゴミを取り除けない場合は、一度襖を外してみると溜まったゴミをキレイにできるでしょう。
敷居にテープを貼る
襖周辺のゴミを取り除いても開け閉めがスムーズにいかない場合は、敷居用のテープを貼ってみてください。
敷居用のテープは、滑りを良くするための加工が施されているため、襖の開け閉めが改善されるでしょう。
ただし、敷居用のテープを貼り付ける際は、敷居と襖のすき間に入り込んだホコリやゴミをしっかりと取り除いておくことが重要です。なぜなら、ホコリやゴミが溜まっている状態で敷居用のテープを貼っても、状況は改善しないからです。
また、敷居用のテープも使い続けていくうちに滑りが悪くなってしまうことがあるので、滑りが悪くなってきたと感じたら、新しいテープに交換しましょう。
敷居にロウを塗る
敷居用のテープがなくても、自宅にあるロウソクを敷居に塗ることで、襖の開け閉めがスムーズになることがあります。
ただし、ロウソクを塗る場合は敷居にロウソクの色が残ってしまうため、できるだけ目立ちにくい色のロウソクを使うことをおすすめします。
もし赤色などの色味の強いロウソクを使うと、靴下や衣服に色が移ってしまう恐れもありますので、ご注意ください。
敷居にロウソクを塗る際は、手で温めて柔らかくしておくと塗りやすくなります。塗る量は開け閉めの具合を確認しながら調整してみてください。
それでも音漏れが解決しない場合
敷居の周りを掃除したり、テープやロウソクを使ったりしても開け閉めが改善しない場合、そのほかの場所に問題がある場合があります。
先ほどもお伝えしましたが、敷居以外で考えられる原因は以下の3つです。
・建て付けが悪くなっている
・鴨居が下がってきている
・建物が傾いている
鴨居が下がってきている場合は、専用のカンナを使って鴨居を削ることで、状況が改善する可能性があります。ただし、削り加減は職人出なければ調整できないため、専用の業者に依頼した方が良いでしょう。
建て付けや建物の傾きも、業者でなければ修理できませんので、できるだけ早めの修理をおすすめします。
なお、金沢屋でも襖周辺の不具合に関する修理を行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
【襖越しに音漏れしている場合】襖の防音対策
次は、襖越しに音漏れしている場合の防音対策について紹介していきます。
家具の配置を工夫する
襖はその構造から防音対策が難しいため、家具の配置を工夫し、音の発生源を襖からできるだけ離す方法が有効です。
たとえば、テレビをいまの位置から50cm程度離してみたり、本棚やタンスなどを襖の周辺に設置して音を遮音したりする方法があります。
ただし、防音対策を重視しすぎて生活動線が悪くなると、快適に生活できなくなってしまうため、これから紹介する方法と併用しながら行うと良いでしょう。
隙間にテープを貼る
襖は隙間ができやすい形状のため、テープを使って隙間を埋める方法も効果的です。
気密性を高めてくれるクッション性のあるテープなら、襖にできたすき間もしっかりと塞いでくれるでしょう。
テープは、襖本体に貼ると目立ちにくいのでおすすめです。賃貸住宅にお住まいの方は、襖にマスキングテープを貼り、その上からテープを貼ると、あとで簡単にはがせますよ。
気密性を高めてくれるテープは、ホームセンターなどで手に入れることができます。もしお近くのお店に置いていない場合は、インターネットで取り寄せることも可能です。
吸音材を貼る
襖が部屋と部屋の間仕切りとして使われていて、その襖以外にもそれぞれの部屋に出入り口がある場合は、襖に吸音材を貼る方法もあります。
襖に吸音材を貼れば、たいていの生活音は隣の部屋に漏れることはなくなるでしょう。
ただし、襖に吸音材を貼ってしまうと、襖の開け閉めはできなくなります。また、あくまでも簡易的な防音対策のため、完全に防音できるわけではないことも覚えておいてください。
どうしても襖の防音性を高めたい場合は、専門の業者に相談してみましょう。自力で防音対策をするのは限度がありますので、業者に相談して現場の状況に合った防音対策を講じてもらう方法が効果的です。
襖の防音対策なら、金沢屋にお任せください。
金沢屋は全国に280店舗以上の支店がある、「おうちのお困りごと」を解決する専門会社です。豊富な経験と実績をもつベテランの職人が、お客様のお悩み解決に向けた最適なアドバイスとサービスをご提供いたします。
ご相談やお見積もりは無料ですので、ぜひお気軽にお問い合せください。
まとめ
襖からの音漏れについて、原因と防音対策を解説してきました。
襖からの音漏れは、襖自体から音が発生している場合と、襖越しに隣の部屋の生活音が漏れてしまう場合の2種類のタイプがあります。
襖自体からの発生する音漏れは、敷居専用のシートを貼ったりロウソクを塗ったりすることで音の発生を防げます。
襖越しに隣の部屋の生活音が漏れてしまう場合は、家具の配置を工夫したりすき間にテープを貼ったりすることで音漏れを防ぐことができるでしょう。
もし本格的に防音対策を行いたい場合は、専門の業者に相談して、現場の状況に合わせた最適な防音対策を取ることをおすすめします。
襖の防音対策について、どこに相談すれば良いかわからない場合は、ぜひ金沢屋へご相談ください。