襖(ふすま)をおしゃれにリフォームしよう!気になるデザインや費用は?

襖といえば、どうしても古風なデザインがイメージされますが、近年ではおしゃれな襖紙が増えています。リフォームによってモダンなデザインにしたり、洋風にしたりすることが可能です。どのようなデザインや襖紙を選べるのか紹介します。

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襖のデザインは豊富!おしゃれな空間にリフォームできる!

まずは、部屋別に相性の良いデザインを知っておきましょう。

和の襖デザイン

畳や障子のある和室では、襖のデザインも和風のほうが親和性は高いです。出入り口や押し入れの襖に取り入れると良いでしょう。最近は単色であっても、明るくて柔らかい色が多く、それほど古めかしさを感じさせません。

最近では「和モダン」といって、和の要素をエッセンスとしたインテリアスタイルが人気を集めています。例えば、障子とフローリングを組み合わせてみたり、畳の部屋の照明を埋め込み式の天井ライトにしたりするなどです。一枚あたりの大きさが小さくてカラーバリエーションも豊富な琉球畳を使えば、ポップでカラフルな床にすることもできます。

襖を際立たせるなら、襖紙を華やかで模様を大きくあしらったものに変えると良いでしょう。あるいは、逆に和のほうへ振り切って、昔ながらの松や桜、鶴、鳳凰などが全面に描かれた襖紙にするなどです。

洋の襖デザイン

洋風の襖紙は、柄の傾向が和風と大きく異なります。幾何学模様や花柄、動物柄、ドット、北欧風など、存在感が際立っているのが特徴です。最近では、キャラクターデザインの襖紙もありますし、複数の襖紙を切り貼りして、独自のデザインを作り出す手法もあります。

これなら、襖をわざわざ引き戸に切り替えなくても、襖紙を張り替えるだけで部屋の雰囲気を洋風に変えられるでしょう。北欧風やインダストリアル、ミッドセンチュリーなど、あらゆるインテリアスタイルへの対応が可能です。

好みの襖紙がなければ、壁紙で代用しても良いでしょう。特に輸入用の壁紙は大胆なデザインのものがあります。1枚あたりの大きさが小さいので、切り貼りしなければいけませんが、逆に独自のデザインを生み出せるかもしれません。

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襖のデザインと襖紙の種類について

続いて、襖の一般的なデザインのパターンと、襖紙の種類について見てみましょう。

襖の一般的なデザインの種類

襖のデザインのパターンは大きく分けて5種類あります。

「総模様」は、襖の全面が同じ模様です。「腰模様」は下側が別の模様になっています。「腰帯模様」も下側に別の模様が入っていますが、床までは達しておらず、ちょうど帯のようになっています。

「引手帯模様」は、引手の周りだけ帯のように模様が異なるパターンで、「袖模様」は同じく引手の周りだけ縦側に別の模様が袖のように展開されています。図柄が複雑になるほど、施工価格は高くなると思っておいた方が良いでしょう。

通常、図柄の配置は直線的であり、枠に対して平行ですが、あえて境目が曲線だったり、斜めに入っていたりするものもあります。そのような図柄の襖紙もありますが、業者がオリジナルで切り貼りしているのも珍しくありません。

襖紙の種類について

襖紙の種類は、大きく分けて3種類あります。紙、織物、ビニールです。

紙製の襖紙は「鳥の子」と呼ばれており、素材や製法によって4つのグレードに分かれます。最上級の「本鳥の子」は、職人が手すきした和紙が使われていますが、その次のグレードである「鳥の子」からは機械生産です。以下、「上新鳥の子」「新鳥の子」と続きます。最も低いグレードの「新鳥の子」になると、素材はパルプや古紙です。

織物の襖紙は、「糸入り襖紙」とも呼ばれており、織物の裏側に紙が裏打ちされています。上級・中級・普及版と3つのグレードがあり、違いは素材や織り方などです。普及版ではレーヨンの糸を使い、スクリーン印刷機で絵柄を転写しています。

ビニール製の襖紙は、合成樹脂を素材としており、裏側に紙が裏打ちされているのは、ほかの襖紙と同じです。耐水性があるため、主に水回りの襖で使われています。ただし、風合いが紙製や織物より劣るのは否めません。

襖紙の中には、素材にかかわらず、特殊加工を施して機能性を高めているものがあります。例えば、光触媒加工をして空気を浄化したり、防炎・防汚効果があったり、珪藻土を混ぜて調湿性や消臭効果を高めたりするなどです。

デザインに加えて、性能面でも比較してみると良いでしょう。

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おしゃれな襖にするためのリフォーム費用

では、おしゃれな襖にするには、どれくらいの費用がかかるのかケース別に見てみましょう。

賃貸なら貼って剥がせるタイプがおすすめ

賃貸住宅は退去するときに原状回復する決まりとなっています。そのため、襖であっても勝手に襖紙を張り替えたり、新調したりすることはできません。どうしても破れや傷みがあるなどして、襖をリフォームする必要があるときは、事前に物件の所有者か管理会社に相談しましょう。

原状回復しやすいのは、張り替えではなく重ね張りです。退去時に剥がせば、元の襖紙に戻せます。アイロンの熱で接着するタイプの襖紙なら、張るときはもちろん、アイロンの熱で簡単に剥がせるでしょう。

費用は襖紙だけなので、扉サイズ(縦180cm×横90cm)の襖であれば、1,500~3,000円が目安となります。業者に依頼するとしても、作業費込みで3,000円程度です。

ただし、襖の芯に発泡スチロールを使っていると、アイロンの熱で溶ける恐れがあるため、この方法は使えません。ほかの襖でも、ビニール製の襖紙が張られていると、やはり溶けてしまうため、原状回復できなくなります。

張替を依頼するときの費用目安

持家であれば、襖紙の張り替えに制限はありません。アイロンで張るだけでなく、従来の糊づけで張ったり、シール式や再湿のり式の襖紙を選べたりします。しかし、どの方法でも隙間なく、空気も入らず、きれいにまっすぐ張るのは、意外と難しいものです。

襖を専門とする業者に依頼すれば、きれいに張り替えてくれます。わざわざ道具を揃えたり、大きくて重たい襖を持ち運んだりする必要もありません。

費用は、作業代こそほぼ一律ですが、襖紙の種類やグレードによって上下します。扉サイズの襖を張り替える場合、費用の目安は以下のとおりです。

種類・グレード

費用

新鳥の子

1,500~3,500円

上新鳥の子

3,000~5,500円

鳥の子

5,000~15,000円

本鳥の子

10,000~30,000円

普及織物

2,000~3,500円

中級織物

4,000~6,500円

高級織物

9,000~30,000円

破損や汚損しているときは枠ごと新調するのもおすすめ

もし、襖が破れていたり、汚れていたり、立てつけが悪いなどの不具合があったりするなら、張り替えよりも枠ごと新調するほうが良いかもしれません。枠ごと新調すれば、デザインの選択肢も広がるでしょう。

新調するときも、襖の種類や襖紙のグレードによって費用が上下します。本襖に新調するのであれば、扉サイズで2~4万円程度が目安です。戸襖や段ボール襖、発泡スチロール襖であれば、もう少し安くなるでしょう。

金沢屋では、デザイン性の高い襖紙を数多く取り揃えております。賃貸住宅向けの張り替えも可能です。本襖や戸襖の新調にも対応できます。費用は、張り替えが2,750円、新調が22,000円(どちらも税込)からです。

襖のリフォームをお考えの際は、ぜひご相談ください!

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まとめ

最近は、洋風デザインの襖紙が増えており、張り替えるだけで部屋の雰囲気を大きく変えられます。機能性を持たせた襖紙もあるので、解決したい悩みに合わせて選んでみるのも良いでしょう。業者に依頼すると、目的に応じた襖紙を選べるだけでなく、襖の新調もできます。