畳にルンバ(ロボット掃除機)を使っても大丈夫?素材による相性や畳のお手入れ方法を解説

自宅に和室があるご家庭で、ルンバなどのロボット掃除機の購入を検討している場合「畳でロボット掃除機ロボット掃除機を使っても大丈夫だろうか…」と疑問に思うのではないでしょうか。今回は畳でロボット掃除機を使っても良いかどうか、ロボット掃除機と相性が良い畳の素材・悪い畳の素材についてもご紹介します。

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畳でロボット掃除機を使っても大丈夫?

私たちの代わりに、自動で部屋の掃除をしてくれる便利なロボット掃除機。フローリングやカーペットの部屋を掃除するときに使われることが多いです。畳でも問題なく使えるか気になる方もいるのではないでしょうか。

結論からすると、畳でもロボット掃除機を使用することは可能です。とはいえ、畳にロボット掃除機を使うのはおすすめしません。なぜなら、ロボット掃除機を使用することによって畳が傷む可能性があるからです。

通常、畳を掃除するときは、繊維を傷つけず汚れやホコリだけを効果的に取り除くために、畳の目に沿って掃除をする必要があります。しかし、ロボット掃除機は方向を変えるときに畳の目に対して垂直に動くことがあるので、その際に畳を傷つけてしまうのです。

また、ロボット掃除機で畳を掃除することによって、ささくれが悪化したり、摩擦によってコーティングが剥がれたりする可能性もあります。ロボット掃除機で畳を掃除するのであれば、デメリットがあることも理解したうえで使用しましょう。

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ロボット掃除機で畳が傷むのはなぜ?注意が必要な機能

前述したように、ロボット掃除機で畳を掃除すると畳を傷めてしまう可能性があります。畳を傷めてしまう理由として、ロボット掃除機が360°移動することも挙げられますが、そのほかにもロボット掃除機の仕様や機能も関係します。

そこで、ここでは注意すべき機能について解説します。「回転ブラシ」「ゴミ探知機能」「床面検知センサー」の3つについて、それぞれの特徴や畳を傷める理由についてご紹介します。

回転ブラシ

ロボット掃除機には回転ブラシが付いています。回転ブラシはごみをかき出したり、集めたりするのに一役買っていますが、ブラシが回転することにより摩擦が起こるため、畳を傷める原因になります。そのうえ、回転することによって畳の目に逆らってブラシがかかってしまい傷みやすくなります。

とくに回転ブラシが硬い素材だと畳に大きな負担がかかるので、ささくれができやすくなります。

ロボット掃除機を畳で使う可能性があるなら、柔らかいブラシが付いているものやブラシを取り外し可能なものを選ぶようにしましょう。

ゴミ探知機能

ロボット掃除機には、床の汚れの度合いを検知して、吸引力やブラシの回転速度を強めるゴミ探知機能が搭載されているものもあります。便利な機能ですが、実は畳で使用するときは最も気を付けるべきものです。なぜなら、ロボット掃除機が畳の傷を汚れと勘違いして、吸引力やブラシの回転速度を強めるケースがあるからです。

例えば、畳にささくれやほつれがあると、ロボット掃除機が汚れと誤認識し、パワーを強めてしまいます。このような掃除を繰り返すと、畳の傷がどんどんひどくなるおそれがあるので注意しなくてはいけません。

床面検知センサー

床面検知センサーは、床面の素材を自動で判別して、吸引力やブラシの回転数を制御するシステムです。畳を検知できるロボット掃除機の場合、畳が傷まないように配慮することができるので、ロボット掃除機を購入するときは畳を検知できるものかどうかの確認が必須です

とはいえ、ゴミ探知機能が畳の傷を汚れと誤認識した場合は、床面検知センサーで畳の配慮をしていた場合でもパワーが強まるので気を付けてください。

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畳とロボット掃除機の相性は素材によっても異なる

畳とロボット掃除機の相性は、畳の素材によっても変わります。畳の素材別にロボット掃除機との相性をご紹介します。

い草

従来の畳で主に使われていたい草は、ロボット掃除機と相性が悪い素材です。自宅の畳が、い草の場合はロボット掃除機の使用を控えることをおすすめします。

い草は自然素材ならではの爽やかな香りや質感が魅力ですが、経年劣化や摩擦によりささくれができたり、擦り切れてしまったりする場合があります。そのような状態の畳をロボット掃除機で掃除すると、さらにささくれがひどくなります。

比較的新しい場合でも、安価品のい草だと傷みやすいので気を付けなくてはいけません。

い草の畳の和室を掃除するときは、ロボット掃除機ではなく掃除機やほうきを使って、畳の目に沿って掃除するのがおすすめです。

樹脂

樹脂素材の畳もロボット掃除機との相性があまり良くありません。こちらも掃除機やほうきを活用し、畳の目に沿って掃除することをおすすめします。

樹脂素材の畳は主にポリプロピレンで仕立てられており、水や汚れに強いといったメリットがありますが、目の向きがあるので摩擦には弱いです。ロボット掃除機の回転ブラシが畳の目に逆らって掃除すると、ささくれや傷みの原因になります。

和紙

和紙の畳は通常のい草に比べて摩擦に強い特性があります。とはいえ、和紙の畳も目の向きがあるため、ロボット掃除機の使用はおすすめしません。ロボット掃除機を使用することで表面のコーティングが剥がれやすくなるので注意してください。

和紙の畳には樹脂コーティングが施されており、撥水性や防汚性が高くなっています。樹脂コーティングが剥がれると、これらの効果が薄れ、汚れも目立ちやすくなるため、掃除機やほうきを使った通常通りのお手入れ方法が適しています。

塩化ビニルレザー

塩化ビニルレザー素材の畳には目の向きがありません。ロボット掃除機と相性の良い素材なので、畳表(たたみおもて)の傷みを気にすることなくロボット掃除機を使用できます。

また、塩化ビニルレザー素材の畳は傷に強く、お手入れもしやすい特徴があります。ペットやお子様がいるご家庭でも快適に過ごせるため、注目度も上がっている素材です。

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畳でロボット掃除機を使いたいなら

ロボット掃除機を畳で使いたい場合は、機能性や仕様を確認し、畳を傷めない工夫が必要です。

・回転ブラシは柔らかいもの、もしくは取り外せるものを選ぶ

・回転機能をオフにする

・進入禁止エリアや部分清掃エリアを設定して、畳が傷んでいるところは掃除を避ける

上記のような工夫をして、ロボット掃除機を使用してみてはいかがでしょうか。なお、エリアをまたいで掃除をする場合、段差を乗り越えようとして畳のフレームや畳表を傷つけてしまうケースもあるので注意が必要です。

また、ロボット掃除機と畳の素材の相性も重要な要素になるため、ロボット掃除機を使用したい場合は、相性が良い素材の畳に張り替えるのもおすすめです。畳を取り扱っているプロに相談して、塩化ビニルレザー畳などロボット掃除機と相性の良いものに変更してみるのも一案です。

どこに相談するか迷ったら、襖・障子・網戸・畳の張り替え専門店「金沢屋」に一度ご連絡ください。適した畳を提案するとともに、張り替え時期や正しいメンテナンス方法などもアドバイスいたします。まずは、お気軽にご相談くださいませ。

まとめ

畳にロボット掃除機を使用することはできますが、注意点や工夫するべきことがいくつかあります。自宅に和室があるご家庭で、ロボット掃除機の購入を検討している場合は、事前に注意すべきことを確認したうえで購入することが大切です。

また、経年劣化や摩擦等ですでに畳が傷んでいる場合は、ロボット掃除機と相性の良い畳に張り替えるのもひとつの手です。その際は、ぜひ襖・障子・網戸・畳の張り替え専門店「金沢屋までお気軽にご相談ください。

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