猫が障子を破るのを防ぎたい。猫対策にはプラスチック障子がおすすめ

猫を飼っており、「何度張り替えても障子を破られる」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。今後、障子を破られないためには、障子の対策が必要です。 今回は、猫に障子を破られないための対処法を紹介しますので、「何度も障子を破られて困っている人」や「自宅で猫を飼っている人」は参考にしてみてください。

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なぜ猫は障子を破るのか

なぜ猫は障子を破ってしまうのでしょうか。猫の習性や障子を破ってしまう理由を知ることで今後の対策につながります。

猫が障子を破るのには、以下の理由が考えられます。

・遊びの一環

・紙の立てる音が気になる

・障子の向こう側が気になる

「カサカサ」と音が鳴る紙で遊ぶことが好きな猫は多いです。加えて、木やダンボールなどで爪とぎする習性もあります。そのため、紙と木でできた障子は、猫にとって巨大なおもちゃに見えているのかもしれません。

また、障子は採光性や通気性があり、木の扉などと比べると向こう側の気配を感じやすいため、向こうに何があるのかと好奇心を掻き立てられて破ってしまう猫もいます。

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猫に障子を破られないための対策

猫が障子を破るのは遊びや爪とぎ、好奇心など本能的なものなので、破らないようにしつけるのは難しいでしょう。そのため、猫グッズを使った対策方法を紹介しますので、猫に障子を破られて困っている人は、さっそく試してみてください。

爪を切る

猫が障子を破るのを予防するためにも、日ごろから爪のケアをしておくと良いです。頻度は、成猫であれば2~3週間に1回、子猫なら1週間に1回くらいを目安にしましょう。

猫の爪をケアする際には、猫用の爪切りを使います。爪切りの際は、神経や血管が傷つかないように細心の注意を払いましょう。爪のピンク色の部分は血管が通っているため、ピンク色の手前の部分を切るようにします。

猫の爪は普段隠れているので、指先で軽く押し出すと切りやすいです。猫が暴れたり怖がったりする場合は、前足だけでも切ると良いでしょう。

爪とぎを設置する

爪とぎは猫が使いやすいよう工夫したデザインや素材になっているので、障子で爪とぎをしなくなるのではないでしょうか。

ダンボール製の爪とぎや麻縄製の爪とぎ、猫ベッドにもなる爪とぎやおしゃれでインテリアにもなる爪とぎなど、バリエーションが豊富なため、猫が気に入りそうなグッズを探してみてください。

キャットタワーを設置する

キャットタワーとは、猫の遊び道具のことです。猫には爪をとぐ習性があります。自宅で放し飼いをしていると「家具がボロボロになった」になったという経験をした人は多いのではないでしょうか。

そこで、猫の遊び場や隠れ家になるキャットタワーを障子の前に設置すると、猫が障子を破ることを防げるのではないでしょうか。

爪とぎ用のキャットタワーがあれば、猫のストレス発散にもなるため、障子以外の家具がボロボロになることも防いでくれるかもしれません。

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障子にひと工夫加えることも猫対策のひとつ!

障子の前に「猫グッズを置くスペースがない」、「猫グッズを置いても障子を破られる」という場合は、障子本体に一工夫加えてみてはいかがでしょうか。

手間と費用をかけなくても対策できる方法もあるので、ぜひチェックしてみてください。

ダンボールやアクリル板を貼りつける

手っ取り早く費用も抑えたい人におすすめなのが、障子にプラスチック製のダンボール(プラダン)やアクリル板を貼りつける方法です。猫の爪でも、プラダンやアクリル板は破れることは少ないでしょう。

プラダンを利用する場合は、白っぽい半透明のものを選ぶとインテリアに馴染みやすくなります。

アクリル板を使う場合は、目的に合わせて色を選ぶと良いでしょう。

たとえば、透明なアクリル板であれば向こう側が見えるので、猫が好奇心で障子を突き破るのを防ぐことができるでしょう。

乳白色や白のアクリル板であれば、障子の風合いまでは再現できないものの色は近づけられるので、和室でも馴染みやすくなります。

しつけ剤スプレーを吹きかける

しつけ剤スプレーは、苦み成分や猫が苦手なにおいが含まれたスプレーです。猫によって苦手なにおいは異なるため、猫に合ったものを見つけられれば効果を感じやすくなります。

使い方は、直接吹きかけるか、いたずらする場所に吹きかけるかです。猫に障子を破られないようにするためには、障子の下半分に吹きかけると良いでしょう。

市販のスプレーだけではなく、自作する方法もあります。作り方は簡単で、猫が嫌がる香りのアロマオイルを水で薄めるだけなのでおすすめです。

障子の代わりに布を張る

障子の下の方が猫の通り道で困っているケースもあるでしょう。猫に毎回破られるようであれば、通り道の下の部分は障子を貼らず、代わりに暖簾のように布を垂らしておくのもひとつの方法です。

暖簾のように通り抜けられるようにしておけば、障子を破られずに済みます。

用意するものは、布と布用の両面テープ(または建築用のホッチキス)です。布に張り替える部分の障子紙を剥がして、角を固定してから上の方だけ布を貼り付けます。

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猫の引っかきにはプラスチック障子がおすすめ

さまざまな対策をしても、猫が障子を破るのを防げないケースもあるでしょう。

一般的な障子から、より強度の高いプラスチック障子に変えるのもおすすめの方法です。ここでは、プラスチック障子が効果的な理由と貼り方を紹介します。

プラスチック障子の特徴

プラスチックで加工された強度の高い障子をプラスチック障子といいます。特徴は、ほかの障子と比べて耐久性に優れていることです。

プラスチック加工のため、猫が爪で引っかいても破れません。劣化もしにくいため、障子紙を頻繁に張り替える必要もないでしょう。

見た目は和紙と変わらないため、部屋の雰囲気を壊さずに取り入れられるのもプラスチック障子の良いところです。

水拭きもできるため、日ごろのお手入れもしやすく汚れも簡単に除去できます。変色を防ぐには、UVカット加工されたプラスチック障子を取り入れるのも良いでしょう。

プラスチック障子のメリットや張り替え方法は、以下の記事でも紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

プラスチック障子のメリットとは!張り替える魅力や方法を紹介!

プラスチック障子の貼り方

プラスチック障子は、アイロンを使う貼り方と、両面テープを使う貼り方があります。それぞれ手順を見ていきましょう。

アイロンを使う場合

プラスチック障子とアイロン、セロハンテープを準備したら、障子紙の1カ所をテープで固定します。

障子紙を広げて位置の調整が終わったら、アイロンを四隅にあてて仮止めしましょう。障子紙が固定できたら、中央から外に向けてアイロンをあてて貼り付けていきます。障子紙の余分な部分をカットしたら完成です。

両面テープを使う場合

プラスチック障子と両面テープ、セロハンテープを準備したら、障子の上桟に合わせて、障子紙と障子が並行になるよう3カ所ほどセロハンテープで固定します。

障子を巻き戻したら、桟の縦方向に両面テープを貼って剥がし、横方向にも両面テープを貼っていきましょう。すべての桟に貼り終えたら、横方向の両面テープを剥がしながら、丁寧に障子紙を貼り付けていきます。

最後に桟全体をしっかりと指で押さえ、余分な障子紙をカットしたら完成です。

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破られた!破られるのが怖い!そんな人は業者に依頼

猫に障子を破られた、障子を破られるのは時間の問題などでプラスチック障子に張り替えたいときは、業者に相談してみましょう。

障子の張り替えは技術が必要で、とくに丈夫なプラスチック障子はカットするのに力がいりますし、シワが入ったりよれたりすると修正が大変です。

自分で張り替えると失敗する可能性が高いため、プロに張り替えてもらうことでキレイに仕上がります。とはいえ、障子の張り替えを業者に頼むといくらかかるのか気になる人もいるでしょう。

そこで、業者にプラスチック障子への張り替えを依頼した場合の費用相場や、業者選びで押さえておきたいポイントを紹介します。

張り替え費用相場

業者に障子の張り替えを依頼した場合の費用は、障子紙の費用と作業代、出張費などの合計で決まります。

普通紙や倍厚紙なら、障子紙の費用は2,000~3,000円程度が相場ですが、機能性が高いプラスチック障子の相場は8,000円程度です。ここに作業代や出張費が加算されます。

作業代や出張費は業者によって大きく異なるため、事前に見積もりを出してもらうと安心です。

業者選びのポイント

業者に障子の張り替えを依頼するときは、値段だけでなく信頼できる業者を選ぶことも大切です。

技術の高い業者に依頼しないと、「せっかく張り替えたのにすぐダメになった」、「作業後に高額な費用を請求された」などのトラブルが起こる可能性があります。

信頼できる業者を選ぶポイントは、以下の2点です。

・明確な料金設定

・アフターサービスが充実している

良い業者は利用者に不安を与えないよう、ホームページなどに細かく料金を記載しています。障子1枚あたりの金額や作業料、出張などが明記されているかを確認しましょう。

また、作業完了後にトラブルが起きた場合の保証があるなど、アフターサービスが充実しているかも見てみてください。実際に業者を利用した人の口コミをチェックするのもおすすめです。

金沢屋では全国に多数の店舗を展開している、襖、障子、網戸、畳の張り替え専門店です。多数の障子の新調や張り替え実績があり、プラスチック障子への張り替えにも対応しています。

猫が「何度も障子を破るので困っている」、「この機会にデザイン性の高いプラスチック障子に挑戦してみたい」などの相談にも対応しますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

猫が障子を破ってしまうのは、遊びや爪とぎ、好奇心などの本能的なものです。猫を止めるのはむずかしいので、障子の前にキャットタワーや爪とぎなどの猫グッズを置いて対策してみましょう。

それでも猫が障子を破ってしまう場合は、障子にプラダンやアクリル板を貼ったり、丈夫なプラスチック障子に張り替えたりするのがおすすめです。

プラスチック障子は猫の爪に負けない耐久性がありながら、障子の風合いを保てるというメリットがあります。ただし、張るのがむずかしいので、できれば業者に張り替えを依頼しましょう。

障子に関連して、猫が襖を破らないための対策や補修については以下の記事をご参考ください。

猫が襖(ふすま)を破らないようにするには?原因4つと対策・補修方法を紹介!