猫が襖(ふすま)を破らないようにするには?原因4つと対策・補修方法を紹介!

ペットを飼っているとさまざまなハプニングが起こります。なかでも、「猫が襖で爪とぎをして破いてしまった・・・」と困っている人も多いのではないでしょうか。 猫が襖で爪とぎする理由はいくつかあります。理由を知ることで対策もできるでしょう。今回は、猫に襖で爪とぎをさせないための対策と、破れてしまった襖を補修する方法を解説します。

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【4つの理由】猫が襖で爪とぎするのはなぜか

猫は爪とぎをする習性があります。まずは猫が襖に爪とぎをする理由を4つ紹介していきます。

爪の手入れをするため

猫は「狩猟本能」をもつ動物で、爪は猫が獲物を捕まえたり天敵から身を守ったりするために欠かせません。野生の名残として、常に爪を尖らせておくために古い爪を剥がす手入れとして爪とぎをしています。

ストレス解消のため

猫はストレスを感じているときや気分転換に、爪とぎによって落ち着こうとする習性があります。また、気持ち良く爪とぎができる場所がないことをストレスに感じて、その結果、襖で爪とぎをすることがあるようです。

アピールのため

遊んでほしいときや甘えたいときにも、猫は爪とぎをすることがあります。爪とぎによって飼い主の注意をひこうとしているのです。

マーキングのため

猫は、自分の縄張りを主張する「マーキング」としても爪とぎをします。猫の肉球には汗腺があるため、爪とぎをすることで自分の分泌物の匂いを付着させているのです。また、自分の力をアピールするために、高い位置に爪あとを残すこともあります。

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猫が襖で爪とぎをしないための4つの対策

猫の爪とぎは習性のため、それ自体を止めさせることはできないでしょう。そのため、襖の爪とぎ対策が必要です。

1.キャットタワーなどを設置する・新調する

現在、爪とぎの代わりになるものがない場合は必ず設置しましょう。たとえばキャットタワーを用意すると、襖で爪とぎをすることを防止できます。襖での爪とぎが習慣になっている場合には、襖の前に設置して、誘導すると効果的です。

キャットタワーは置いているのに襖で爪とぎする場合には、古くなっていたり感触が好みでなかったりする可能性があります。気持ち良く爪をとげなければ、別の場所で爪とぎをするようになるため、新しいものを新調して様子を見てみましょう。

爪とぎの用品はさまざまな形や素材があり、猫によって好みが違います。使ってくれないようなら、異なるタイプを用意して試してみましょう。

2.爪とぎ防止スプレーを使用する

爪とぎ防止スプレーは、柑橘やワサビなどの猫が苦手な香りを付けて寄せ付けないようにするスプレーです。吹き付けた箇所を避けるようになるため、爪とぎを防止できるでしょう。

購入前に、襖に使用できるかを必ず確認してください。また、大量に使用すると部屋に匂いが充満し、猫のストレスになることもあるため、規定量を守りましょう。

3.襖を保護するものを貼る

襖で爪とぎができないように保護する貼り付け型のシートやフィルムもあります。半透明のものなら、見た目を大きく損なうことなく、襖を爪とぎから守ることが可能です。これらは引っ掛かりがないため、爪をとげません。そのため、猫は次第に別の場所で爪をとぐようになるでしょう。

簡単に済ますには、猫が爪とぎをする高さの部分にだけ段ボールを貼り付けて、その上に爪がとげないようにガムテープを貼っておくという方法もあります。家にあるもので費用をかけずにすぐに対処できますが、見た目が良くないことがデメリットです。

4.ネイルキャップを使用する

ネイルキャップとは猫の爪に接着するカバーで、爪とぎの動作をしても周囲を傷つけることがなくなります。爪によるケガを防ぐ目的でも使用されています。爪のサイズを確認して選択し、外れたときに飲み込んでしまっても無害なものを選択しましょう。

ただし、ネイルキャップを付けると、本来の爪とぎの習性を妨げるため、ストレスになる猫もいるので注意が必要です。徐々に慣れていくことも多いのですが、装着後も長時間外そうとしている場合は不快感を強く感じているため、使用はおすすめできません。その場合は、ほかの対策を検討してください。

また、ネイルキャップは爪の生え変わる1~2か月ごとに付け直さなければなりません。装着して接着剤が乾くまでの5分程度、猫が外してしまう可能性があるので、注意しましょう。

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破れてしまった襖の補修方法

襖は、木材の骨組みに紙を張った構造です。猫が爪とぎをすると簡単に破れてしまいます。「新しい襖にするには時間も費用もかかるだけでなく、また破いてしまうかも」と、そのままにしている人もいるかもしれません。放置すると襖が傷んでしまい、見た目も不格好になってしまいます。

襖の破れは、小さなもので襖紙の部分が残っているうちであれば、自分で補修することも可能です。

そこで襖の補修に必要な道具や手順を解説します。応急処置として有効ですので参考にしてください。

用意するもの

【必須の道具】

・厚紙

・のり

厚紙は裏あてに使いますので、適度な厚さであればどのようなものでも構いません。不要になったハガキでもじゅうぶんですので、破れた部分を覆えるサイズを用意しましょう。のりは厚紙と剥がれた部分を接着するために使います。

【あれば便利なもの】

・はさみ

・針と糸

厚紙をちょうど良い大きさにカットするためにはさみがあると便利です。また、針と糸があれば、厚紙を接着する際に厚紙がずれて襖の内側に落ちてしまうのを防ぎます。

襖の補修手順

補修は、破れた部分に厚紙を裏あてして、破れたところを貼り合わせるという簡単な方法です。以下の手順で行いましょう。

1.空いた穴にあわせて厚紙を切る

破れた穴を覆える程度の大きさに厚紙を切ります。

2.穴に厚紙を差し込む

穴の中にカットした厚紙を丸めるようにして差し込みます。穴がふさがるように裏あてをするイメージです。このとき、針で厚紙に糸を通しておくと、内側に厚紙が落ちず貼り合わせしやすくなります。襖紙を最後に貼る部分に通しておきましょう。

3.のりで貼り合わせる

差し込んだ厚紙にのりを塗り、その上に破れた襖紙を丁寧に元の形になるように貼り戻します。糸を使用した場合は貼り終わったあとにそっと取り除きましょう。

4.乾くまで待つ

貼り終わったら、しわができないよう上から軽く押さえてのりが乾くまで待ちます。乾いたら補修完了です。簡易的な対処法のため近くで見ると補修していることが明らかですが、遠目では目立たなくなります。

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自分で補修することが難しければ、業者に依頼しよう

襖の補修は、破損がひどくなると自分で補修することは困難です。また、大きな補修には時間もかかる上、失敗するリスクもあります。見栄えはもちろん、生活空間を快適にするためにも、早めに襖の張り替えを行うのがおすすめです。

猫が襖を破ってしまった場合、大きな破損となっていることも少なくありません。襖を張り替えたいなら、業者への依頼がおすすめです。

金沢屋は、襖・障子・網戸・畳の張り替え専門店です。全国で多数の店舗を展開しており、すぐに駆け付けることができる対応の速さを強みとしています。

また、豊富な実績を活かして、お客さまのご予算や生活環境に合わせた襖をご提案可能です。襖はそれぞれ特徴があります。頑丈な襖もあるので、ぜひご相談ください。

また、襖紙の張り替えのみならず、壁紙と同じ素材を襖紙の代わりに使用するという方法もあります。猫が爪とぎで襖を破ってしまってお困りの方は、金沢屋へお気軽にご連絡ください。

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まとめ

猫が襖で爪とぎをしてしまうのは、習性が大きく関係しています。無理にやめさせようとしたり怒ったりしては逆効果です。猫と相性の良い爪とぎを用意したり、襖を猫の爪とぎから守る保護グッズなどを使用したりして、襖で爪とぎをしないように対策を行いましょう。

襖が破れてしまったときはそのままにせず、業者に張り替えを依頼するのがおすすめです。