襖の豆知識

襖の種類

ご家庭にある襖を一括りにすることは出来ません。
大きく分けると、「和襖」と「戸襖」があります。

和襖とは、襖の枠が外れるもの。
戸襖とは、襖の枠が外れないもの。

上記のように分けることが出来ます。
この他では、「源氏襖」「太鼓襖」「倹どん襖」というな種類が存在します。
それぞれの襖の種類によって、構造や仕上げ方が異なっていることが特徴です。

襖の素材

襖の外見に張られている紙に関しては、
品質やデザインなどが異なることが大きなポイントです。
しかし、前述している襖の種類で、和襖と戸襖を例に挙げた場合には
大きく作りと構造が異なります。

和襖の場合には、組子骨と呼ばれる骨組みで内部が組み上げられています。
主に日本の杉を使用し襖の肝となる骨組みを作っています。

仕上がった骨組みに対して、枠を組み立てて襖の大元が完成します。

組みあがった下地に対して、襖紙を張っていきますが、
この中でも仕上げ方の種類が分かれていきます。
和襖の場合だと、枠が外れますので、何度でも張り替えることは可能で
長い間使用していくことが可能です。

戸襖の場合には、主だっては「発砲系」「段ボール」「ペーパーコア」に分類されます。
和襖と比較して大きな違いは枠が外れるか・外れないかの違いであると説明しましたが、
枠が外れないことによって襖紙の上にさらに襖紙を張って張り替える(上塗りする)ことになります。

発砲系とは、主に発泡プラスチックを素材として作られた襖の下地。
段ボールとは、何層かの段ボール紙を重ねて作られた襖の下地。
ペーパーコアとは、ハニカム構造と呼ばれるハチの巣のような作りの紙で作られた襖の下地。

それぞれにコスト面や耐久性などの違いがあります。それに加えて、発砲系や段ボール襖の場合、張り替えが出来ない場合があるなどの欠点があります。

襖のメンテナンス

目立つのは襖紙自体の汚れですが、まずは引手の手垢の掃除をしていく事をお勧めします。
ただし、襖は紙で出来ていますから、くれぐれも洗剤を付けた雑巾などで
ゴシゴシ拭く様なことはしないよう注意してください。
手垢汚れについては、消しゴムを使って優しく擦ると汚れが取れることが多いです。

襖紙については、経年劣化による黄ばみ等であれば張替をお勧めします。
些細な汚れやシミ程度であれば消さずに、
襖用の補修紙を張り付けて隠してしまうことも良いかもしれません。
また、現在お持ちの襖の素材がビニールクロス製などであれば、
水拭きや洗剤を使用して拭くことによりきれいにすることが出来る場合もあります。

基本的には、襖は襖紙が張られているものが大半ですので、
一度汚れが付いてしまうと掃除をすることが難しいです。
従って、日頃からのお手入れをすることがポイントです。

こまめにはたきを掛けるなど、簡単なお掃除をすることによって
長い間利用することが出来ます。

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