網戸の歴史

網戸の歴史について

網戸は現代では、外部から虫などを家の中へ入れないためのものであり重要な役割を果たしています。

網戸の歴史と関係性の高いのが、蚊帳(かや)があります。
蚊帳は奈良時代よりも前に中国から伝来してきたのではないかと言い伝えられています。

歴史は進み、戦国時代に近江の八幡商人が麻の糸を織り蚊帳を作り始めました。
戦国時代までは、蚊帳は身分の高い上流階級だけの贅沢品であり、
戦国武将の娘(お姫様)のお輿入れ道具として利用されていました。

その後、江戸時代から後期にかけて蚊帳が一般家庭に普及するようになりました。
蚊帳も進歩していきましたが網戸になるまでは長い年月がかかりました。

きっかけは、国産ガラスを使った窓の登場です。
旭硝子(現在は:AGC)が明治時代に国産ガラスを生産し、
大正時代に入り生産方法が効率的になり広く普及していきました。
この時点では、建具屋が窓を作り、諸説ありますが虫の侵入を防ぐ目的として、
蚊帳素材や金網を使い、窓ガラスの代用品としてはめ込む
網戸を作ったのではないかと考えられています。

戦後以降、昭和30年代に入り網戸が普及するようになりました。
理由としては、国内初の合成繊維による防虫網が開発されたこと、
アルミサッシが登場したことです。

これによって現代のアルミサッシの網戸が瞬く間に普及するようになりました。

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