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【7選】おしゃれな障子にリメイクする方法
障子は通気性に優れ、拡散光が柔らかいため、古くから日本の住宅に使用されています。しかし、障子の存在によって部屋全体を古めかしい和の印象を強めてしまう場合もあるため、障子をおしゃれにリメイクする人たちが増えています。
ここでは、障子をおしゃれにリメイクする方法を4つ紹介します。
リメイクの方法は、持ち家なのか、賃貸住宅なのかによって大きく異なります。持ち家であれば自由な障子のリメイクができるものの、賃貸住宅の場合は所有権が大家やオーナーにあり、許可なしにリメイクすることができません。賃貸住宅にお住まいの方は、原状回復できる方法でリメイクをしましょう。枠を傷つけたり、色を塗ったりするともとの状態に戻せなくなるため、十分な注意が必要です。
今回紹介するリメイク方法のなかには、賃貸物件において大家やオーナーの許可なく行うと、賃貸借契約に抵触する可能性があるものも含まれています。賃貸物件の場合は最初に大家や紹介業者に連絡を取り、許可を取ってからリメイクするようにしてください。
なお、修理や工事に関しては、賃貸契約書に注意事項が記載されていることがあるので、確認しておくと安心です。
賃貸でおすすめのリメイク方法
それでは、賃貸物件の場合のリメイク方法から見ていきましょう。賃貸物件に住む人には、退去するときに室内を入居前の状態に戻す、「原状回復義務」があります。障子のリメイクも、自分の力でお金をかけずに住み始める前の状態に戻せる範囲で取り組みましょう。
障子紙を変える
通常の障子紙を別の素材に変えるだけで、部屋の雰囲気が大きく変わります。
たとえば、柄や透かし入りの和紙や色つきの紙を使えば見た目の印象が変わり、室内空間をモダンやポップへと、自由な演出ができます。
また、障子紙ではなく、カラフルな布を張る方法もあります。押しピンやホッチキスを使って枠に布を貼れば、のりやアイロンを使わずにリメイクができます。
通常の白い障子紙にマスキングテープやステッカーシールを貼るのも、簡単にできるリメイク方法としておすすめです。
張り替えは、障子紙が破れたときにする「補修」のイメージが強いかもしれません。ですが、障子の張り替えは、立派なリメイクのひとつです。障子紙を変えて、部屋の雰囲気を一新しましょう。
複数の色を合わせる
単に障子紙を張り替えるだけでなく、いくつかの色を組み合わせて、障子全体をデザインするといったやり方もできます。
たとえば、白い障子にランダムに色つきの障子紙を配置してモザイク風にしたり、市松模様にしたりすると、おしゃれな空間になるでしょう。色や素材の違う紙を部分張りにして室内に入り込む光に変化をつけると、ステンドグラスのようにアートな演出ができます。
持ち家でおすすめのリメイク方法
引き続き、持ち家の障子をリメイクする方法を紹介します。
障子をガラス風にアレンジ
障子紙の代わりに貼るアイテムによっては、ガラス風にアレンジすることも可能です。
プラスチック段ボールは、障子のリメイクアイテムとして便利です。半透明の素材を選べば、目隠し効果もあります。プラスチック段ボールを貼った上に黒いシールや色紙を貼れば、影絵風になっておしゃれ度がアップするでしょう。
和風テイストを楽しみたい方なら、夏は障子紙をすだれに変えるのも涼しげです。枠には押しピンか細い釘ですだれを止めるとキレイに仕上がります。
デザイン性の高い布を張る
思いきって柄が入った布を障子に張ると、壁紙のような演出ができます。柄やデザインによって印象が異なるので、好みや部屋の用途にあわせて選んでみてください。
・花柄
部屋が華やかになります。水彩画のように淡い色の花柄なら、和室にも良く合うでしょう。
・竹林・森林
緑豊かなデザインは、癒しの空間を作るのにおすすめです。落ち着きや高級感も演出できます。
・波・水中
波や水を描いたデザインは、涼しげな印象を与えます。複数の障子紙に連続して張ると、広がりのある空間を演出できるでしょう。
ポリカーボネート板を張る
ポリカーボネート板も、障子に張るとガラス戸風の演出ができます。ガラスよりも軽く、丈夫で割れにくいため、小さなお子様がいるご家庭やペットがいる部屋のリメイクにも使いやすいでしょう。
また、断熱や節電にも役立つので、内窓がわりに活用できます。
障子紙の張り方を変える
障子紙の張り方を変えるリメイク方法もあります。
枠部分を隠すように壁紙を張れば、障子が壁代わりにも使えるようになるので、モノトーンの部屋にもしっくり馴染みます。
ナチュラルテイストの部屋なら、障子に薄いベニヤ板を張るのもおすすめです。あえて障子紙を張らずに枠だけにすると、インテリアアイテムとしても使えます。
枠を活かしてDIYをする
持ち家の方であれば、枠を活かしたDIYでリメイクを楽しむことができます。
障子の枠をカラフルにペイントして、障子紙の代わりに色紙やプラダンと組み合わせると、おしゃれな空間に仕上がります。
枠にアイアンパーツをつければ、アンティーク風のお部屋にもぴったりです。
そのほかの枠を生かしたリメイク方法としては、木の棒を取り付けて格子を増やして飾り窓風にアレンジすることもできます。飾り窓風アレンジは、外から見てもおしゃれなので、DIYが得意な方におすすめしたいリメイクです。
障子を窓から取り外して屏風代わりに使う方法もあります。L字金具を使って倒れないように固定すれば、和モダンなインテリアアイテムに変身するでしょう。
枠を生かしたリメイク方法は、賃貸住宅の方には難しい場合があります。しかし、マスキングテープを使って枠を囲めば、簡単に障子の印象を変えられるので、試してみてください。
障子のリメイクをするならコンセプトを決めよう!
リメイクするには、コンセプトの軸を定める必要があります。どんな雰囲気の部屋にしたいのか、現状のどこが不満なのか考えたうえで、イメージに合う仕上がりを目指しましょう。
ここからは、障子をリメイクするポイントを紹介します。
現代的な和モダンな雰囲気を演出したい
和室には天然素材が多く使われており、やさしい雰囲気が魅力です。日本人の生活スタイルにもマッチして過ごしやすいものの、なかには古めかしい印象に感じる人もいます。そんなときは、障子のリメイクで和モダンにリメイクしましょう。
障子紙に複数の色を使ったりデザイン性の高い布に張り替えたりすると、現代風のインテリアに仕上がります。洋室と馴染ませるために、ガラス風の障子にしても良いでしょう。
機能性に優れた和室にしたい
和室の生活が気に入っていても、冬は寒すぎて、夏は暑すぎるといった悩みを抱えている方は多いでしょう。窓が多いと障子が外気を防ぎきれず、冬は畳や床下からも冷たい湿気が室内に入り込みます。
和室のデメリットを解消したい場合は、通気性の良いものや断熱性の高い素材の障子紙を活用しましょう。
障子のお手入れ方法
経年劣化や使い方によって、見た目が汚れてきたり、障子紙が破れてしまったりする障子ですが、こまめにお手入れすればキレイな状態を長く保てます。
日常的なお手入れ方法としては、桟にたまったホコリをハタキやハンディワイパーで払いましょう。こびりついている汚れは、柔らかいブラシや乾いた布で拭くとキレイになります。
引き手部分は手垢で汚れやすいため、黒ずんできたら住宅用洗剤を水で薄めたものを使って布ふきをしましょう。
障子が開け閉めしにくい場合は「敷居すべりテープ」で補修をします。敷居すべりテープは隙間を埋める効果もあるため、敷居にゴミが溜まるのを防いでくれる効果もあります。
障子のすべりを良くする方法としては、ロウソクやシリコンスプレーを使う方法も効果的です。ただし、色つきのロウソクを使うと、足元が汚れてしまうので気をつけましょう。
桟の破損はボンドなどで補修します。放置すると障子枠全体のひずみの原因になるため、早めに対処するようにしましょう。
自宅でのメンテナンスにも!障子を張り替える手順
自分でできる障子のメンテナンスとして、一般的な障子の張り替え方法をご紹介します。
準備するもの
障子の張り替えに必要な道具は以下のとおりです。
・障子紙
・新聞紙
・濡れタオル
・のりと刷毛
・カッター
・霧吹き
自宅にない道具や材料は、ホームセンターやインターネットで手に入れることができます。
障子の張り替え手順
障子の張り替えは、以下の手順で行います。
1.たっぷり水で濡らしたタオルを桟や枠に押し当て、障子紙ののりを溶かす
2.5分ほど放置し、のりが溶けたら障子紙を剥がす
3.桟や枠に残った障子紙は擦り落とす
4.障子紙を剥がした障子はしっかり乾燥させる
5.障子の大きさを測り、障子紙をカットする
6.床に新聞紙を引いて障子を平らに置く
7.桟や枠に刷毛でのりを塗り、障子紙を引っ張りながら貼る
8.余分な障子紙を切り取る
9.のりが乾き、たるみがあれば霧吹きで水をかけて仕上げる
手順1で既存の障子紙を剥がす際は「障子のりの剥がし液」を使うと剥がしやすいです。またプラスチック製の障子紙を剥がす場合は、ドライヤーを当てて熱でのりを溶かしましょう。
手順5で新しい障子紙をカットする際は、実際の寸法よりも大きめにカットし、貼った後に余分な部分を切り取るとキレイに仕上がります。
手順7で新しい障子紙を貼りつける際は、2人で協力して引っ張り合いながら貼ると、ムラなく貼りつけられます。
扉1枚分の障子を外したり、作業スペースまで運んだりするのは力が必要です。落としたりぶつけたりしてケガをしないように、周りに気をつけながら作業を行いましょう。
障子の張り替えやリメイクは業者に依頼
障子の張り替えは自分でもできますが、はじめての方は道具や材料を一から準備しなければならず、手間がかかることでしょう。
またコツを掴むまでに多少の時間がかかるため、慣れるまでは失敗も多く、仕事や家庭の都合で忙しい方には時間の確保が難しいかもしれません。
障子紙の張り替えを自分で行うのが難しい場合は、無理をせず、修理のプロに依頼しましょう。
修理のプロに依頼をすると、職人が丁寧な作業で1枚1枚障子を張り替えてくれるため、見た目もキレイに仕上がります。
障子の張り替えは金沢屋にお任せください。金沢屋は、襖・障子・網戸・畳の張替専門店です。全国各地に約350店舗あり、お電話一本でご自宅までお伺いしてお家のさまざまなお悩みにお応えしています。
障子紙の張り替えの場合は、予算や生活環境に合わせて幅広い障子紙をご提案いたします。枠が歪んでいる場合は、お部屋にあわせた障子の新調も可能です。
障子の張り替えに関するご相談は、無料で対応しています。障子をはじめとする和室の悩みごとは、まずはお気軽に、金沢屋までご相談ください。
まとめ
今回は障子のリメイク方法と障子を張り替える手順について解説してきました。障子紙の素材を変えたり貼り方を変えたりするだけで、部屋の雰囲気をおしゃれに変えることができます。
障子の張り替えは自宅でもできますが、慣れるまではコツが必要です。もし自分では張り替えが難しいと感じた場合は、金沢屋にご相談ください。