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【障子の交換前に】ガラス・アクリルそれぞれの特徴を確認!
障子ガラスが割れて新しくするときには、ガラス以外にアクリルへの交換もできます。 ガラスとアクリルには、それぞれメリット・デメリットがあるので、納得したうえで自分に合うものを選ぶことが重要です。それぞれの特徴を確認しておきましょう。
ガラス素材の特徴
まず、ガラス素材の特徴についてメリット・デメリットを解説します。ガラスはケイ酸塩からできた化合物で、住宅の窓はもちろん、食器やコップなど身近なものに多く使われています。透明度が高いため、住宅の採光に役立つ素材です。
ガラス素材のメリット
ガラス素材のメリットは、熱に強く傷つきにくいことです。強い日差しに当たっても変色や変形はほとんどないため、日の当たる南側でも安心して設置できます。
また、劣化しにくい素材のため、割れない限り長期間キレイなまま使えることもメリットです。広く普及しており、種類が豊富で比較的手頃な価格で入手できるでしょう。
ガラス素材のデメリット
ガラスは硬く、加工が難しい素材です。種類によってはぶつかって割れることがあり、破片でケガをするリスクもあります。子どもやペット、転倒のおそれがある高齢者の方がいる場合には注意が必要でしょう。 また、ガラスは重量があるので、建具(障子)自体が重くなります。
アクリル素材の特徴
続いて、アクリル素材の特徴やメリット・デメリットを解説します。アクリルは透明性にすぐれた合成樹脂で、こちらも住宅のほか看板や文房具などさまざまな製品に使用されています。
アクリル素材のメリット
アクリル素材のメリットは、耐久性に加えて、接着や曲げ、穴あけなど、加工性に優れていることです。重量もガラスに比べると軽いため、DIYでも気軽に扱えます。建具に使用した場合も軽く動かしやすいです。
また、アクリルは割れにくく、割れたり欠けたりした場合にも、ガラスのように破片が飛び散ることはありません。ケガをするリスクはガラス素材に比べると大幅に下がります。
ただし、アクリルは割れないというイメージがあるかもしれませんが、まったく割れないわけではありません。強い衝撃を受けると傷がついたり欠けたりすることは当然あります。
アクリル素材のデメリット
アクリル素材は、一般的なガラスに比べて高価なものです。表面加工されていないアクリルは傷がつきやすくなり、透明性が損なわれることもあります。
また、加工しやすく扱いやすい反面、熱には弱く変形や変色のリスクがあります。温度が上がりやすい場所や紫外線にあたる場所への使用は避ける必要があります。特に、暖房器具が近くにある場合にはアクリル素材は使えません。
板が薄く広い場合には、ガラスに比べてたわみやすい点も注意が必要でしょう。
【DIYするなら】障子ガラスからアクリルへ交換する手順
ガラスとアクリルのメリット・デメリットを比較してみると、障子ガラスをアクリルに交換したくなった方もいると思います。
アクリルは比較的扱いやすい素材のため、アクリルに交換するのはDIYでも不可能ではありません。ご自身で交換したいという方へ、簡単に手順を紹介しましょう。
交換の際には、アクリル板のほかに以下のものを用意しておきます。
・アクリル用カッター
・軍手
・ドライバー
・段ボール
また、外したガラスを処分するために使う、ガムテープや新聞紙・ゴミ袋などが必要です。
なお、交換にはガラスや刃物を扱います。作業の際はケガをしないように細心の注意を払いましょう。
手順1:障子からすべてのガラスを取り外す
まず、障子を取り外します。上に少し持ち上げるようにして、下から引き抜くようにすると簡単に取り外せます。
障子を取り外したら、障子の木枠についているネジを緩めて、ガラスを1枚ずつ上から順番に取り外します。ネジが見当たらない場合には、上辺などに外せる場所があるかもしれないので、探してみてください。
ガラスが割れている際には、ケガをしないよう慎重に取り扱いましょう。また、外すときに枠などを壊さないように注意してください。
ガラスの外し方は障子の仕様によって異なるので、必ずしも紹介した方法で取り外せるとも限りません。
手順2:アクリルを適切なサイズにカットする
次に、取り外したガラスのサイズに合わせて、専用のカッターを使ってアクリルをカットしていきます。アクリルの切り方は独特で、まずカッターで溝をつけます。その溝に沿って折って割ることでカットしていきます。
そのため、基本的にカッターだけでカットしていくわけではありません。ただし、カッターを使うときは床などを傷つけないよう、念のため段ボールを敷いてから作業すると良いでしょう。
手順3:すべてのガラスを片付ける
ガラスはそのままにしておくと、作業中に割ってしまうこともあり危険です。アクリルのカットが終わったらすべて片づけましょう。
ガラスの廃棄は、自治体のルールに従って行う必要があります。新聞紙でガラスを包んでテープで固定後、ゴミ袋にまとめて指定日の回収に出すという流れが一般的ですが、自治体のWebサイトで確認して適切に処理してください。
手順4:アクリルを取り付けて障子を戻す
続いて、カットしたアクリルを障子に取り付けます。アクリルを傷つけないよう、慎重に作業していきます。
アクリルをすべて木枠に差し込んだら、外れないように木枠のネジをしっかりと締めます。アクリルを取り付けたら、障子を元どおりに取り付け、障子を開け閉めし、動きに問題ないか確認して完了です。
【スムーズに交換するなら】業者に依頼を検討
障子のガラスをアクリルに交換するのはDIYでも可能ですが、簡単ではありません。
ある程度の作業時間も必要ですし、アクリルのカットやガラスの取り扱いでケガをするリスクもあります。すでに障子のガラスが割れていると特に危険です。また、カットがずれてキレイに仕上がらなかったり、誤った取扱いをして木枠を壊してしまったりする可能性もあります。
さらに、DIYの場合は交換で不要になったガラスも自分で処理しなければなりません。自治体で回収はしていますが、それまで安全に保管が必要など、処理には手間がかかります。交換作業をスムーズに行いたいなら、やはりプロに任せるのが安心です。
障子のガラスをアクリルに交換したいとお考えなら、ぜひ「金沢屋」へご相談ください。
金沢屋は、襖・障子・網戸・畳の張り替えの専門店です。全国に300店舗があるため、お急ぎの場合にもすぐに対応できます。
ガラス障子はアクリル素材に換えられますが、すべてのケースでアクリルが良いわけではありません。ガラス障子に求めるものや生活環境によっても異なります。
金沢屋では、無料で出張見積もりを行い、現場を見て最適な方法をプロの職人がご提案いたします。お子さまがいらっしゃる、ペットと一緒にお住まいの場合などのご事情がある場合もお任せください。交換は、障子をお預かりして作業後完成品を取り付けいたしますので、面倒なガラスの処理の必要もありません。
まとめ
障子ガラスはアクリル素材への交換が可能で、その場合はDIYも可能です。しかし、ご自身での作業はケガのリスクがあり手間もかかるので、プロへ依頼するのがおすすめです。
ガラス・アクリルそれぞれメリット・デメリットがあり、状況によってベストな選択は異なります。その点も含めて信頼のおける業者に相談しましょう。