障子のメリットとデメリット!カーテンにはない魅力とは?

障子は、昔からある日本の定番の建具です。和室にカーテンの代わりとして設置されていることが多く、直射日光を防いだり、外からの目隠しになったりと活躍しています。障子にはほかにどのようなメリットや魅力があるのでしょうか。 今回は、カーテンにはない障子の魅力について紹介します。

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障子の4つのメリット

障子は新築のおうちで見ることは少なくなりましたが、実はメリットがたくさんあります。ここでは、4つのメリットについて紹介します。

1.部屋を明るくできる

部屋を明るくすることができるというのが大きなメリットです。和紙は光を拡散させるため、部屋に差し込む日光が部屋全体にいきわたり、部屋を均一に明るくすることができます。

直射日光が部屋に入るとまぶしいですが、障子を挟むことで、柔らかく適度な光を確保できるのです。特に夏の厳しい日差しや、西日などもしっかりカバーしてくれるので、部屋によっては欠かせない存在となるでしょう。

2.引き込んだときに部屋がすっきり見える

日本家屋に多く使われている「引き込み戸」は、障子でも良く使われます。引き込み戸にすると、引き込み時に部屋がすっきり見えるという点がメリットです。壁やドアなど建具と一体化するので、圧迫感もありません。

一方で、カーテンの場合は閉めた時に、暗さも相まって圧迫感を感じやすいです。障子なら、開けていても閉めていても圧迫感なく、部屋を広々と見せることができます。

3.断熱性がある

障子は、カーテンに比べると断熱効果が高いです。暖房を入れた室内の暖かい空気の40%は、窓や戸から逃げるといわれています。断熱効果のある内障子を設置すると暖かい空気が逃げるのを20%防ぐことが可能です。

また、外から入る熱を遮熱する効果もあるため、夏でも部屋全体を涼しくしてくれます。夏は涼しく、冬は暖かい空気を逃がさず、年中快適に過ごせる空間を提供してくれるのが障子の魅力です。

4.洋室にも取り入れやすい

障子は、枠のパターンや幅のバリエーションが豊富です。障子といえば和室のイメージが強いですが、デザインによっては、洋室にも違和感なく取り入れられます。洋室に取り入れて和モダンな雰囲気のお部屋にすることも可能です。また、障子といえば白の紙が主流ですが、部屋にあった色を選ぶこともできます。

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障子の3つのデメリット

ここまで障子のメリットを紹介しました。一方で障子のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、デメリットを3つ紹介します。

1.破れやすい

障子は和紙を用いるため、ちょっとした刺激で破れやすくなっています。少しの力でも破れてしまうので、特に、小さいお子さんやペットのいるご家庭には不向きです。気づかない間に障子が破られてしまうかもしれません。

障子が破れるのが不安、張り替えるのが面倒だという場合は、プラスチック製の障子紙もおすすめです。丈夫なので小さいお子さんやペットがいるご家庭でも安心して使用できます。

2.手入れに手間がかかる

障子は、普段のお手入れに手間がかかるのもネックです。組子(枠の部分)はホコリが溜まりやすく、掃除がしにくいので、掃除をするのが億劫になってしまう人もいるのではないでしょうか。

また、障子紙は時間が経つと日焼けで黄ばむため、定期的な張り替えも必要となります。洗濯やクリーニングで済むカーテンに比べ、障子は細かいメンテナンスが必要なので、面倒だと感じる人も多いです。

3.後から取り付けるのが難しい

障子は、引き戸のような建具なので、家の構造上、あとから取り付けができない場合があります。そのため、あとから付けたいと思っても難しいのがデメリットです。

新築やリフォームの場合、「障子がある生活もいいな…」と思うのであれば、設計の段階で検討しておくと良いでしょう。

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障子以外のインテリアのメリットとデメリット

障子の代わりになるようなインテリアはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、障子の代わりになるカーテンとロールスクリーンのメリットやデメリットを紹介します。

カーテン

カーテンは洋室でも和室でも多くの家で見るインテリアです。レールが設置されていれば手軽に取り入れられ、金額も安価なものが多いので一般的なインテリアといえます。カーテンにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

メリット

カーテンは、窓にかけるものとして最もポピュラーなインテリアなので種類が豊富です。そのうえ、レールがあれば取り付けも簡単で、いつでもほかのものに取り換えることができます。遮光性も高いため、直射日光が入らず、快適に過ごすことが可能です。

デメリット

カーテンと窓ガラスの間に隙間ができてしまうため、部屋の暖かい空気が逃げやすいことがデメリットです。また、カーテンレールがない場合は新たに取り付ける必要があるので、少し手間がかかります。

ロールスクリーン

ロールスクリーンは開け閉めが簡単でおしゃれに見えると人気のインテリアです。どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

メリット

ロールスクリーンは、高さを自由に変えられるのが大きなメリットです。下半分だけ開けるなどの調節が可能なので、便利に使うことができます。また、カーテンに比べて開けていても下ろしていても部屋がすっきりして見えるのでおすすめです。

デメリット

ロールスクリーンのチェーンやコードが邪魔になることがあるのがデメリットのひとつです。また、付け外しに手間や力が必要である点や、洗えないものも多いという点もデメリットとなります。

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【目的別】障子・カーテン・ロールスクリーンの選び方

障子やカーテン、ロールスクリーンは、それぞれどのように使い分ければ良いのでしょうか。それぞれの強みや弱みを把握して使う必要があります。ここでは、障子、カーテン、ロールスクリーンの目的別の選び方について紹介します。

明るい空間にしたい/断熱効果を得たい

直射日光を抑えつつ、部屋全体を明るい空間にしたい場合は障子がおすすめです。長時間過ごす部屋には、障子を使って明るい空間にするのも良いかもしれません。

障子を太鼓貼りにしたり、断熱障子シートに張り替えたり、内窓を設置することで高い断熱効果が得られます。寒い地域などでは、障子を活用して断熱効果を高めるのもおすすめです。

遮光したい/紫外線対策がしたい

紫外線による畳の日焼けなどを防ぎたい場合や、寝室の窓に取り付けたい場合はカーテンがおすすめです。障子は光を通してしまうので、寝室には向きません。

寝室に窓がある場合は、遮光カーテンやUVカットのカーテンを使うのがおすすめです。遮光カーテンなら1~3級から遮光度を選ぶことができるので、好みのものを選びましょう。

また、障子は畳がある部屋の雰囲気に合いますが、障子の光を通してしまう特性上、畳の日焼けが避けられません。畳を傷めたくない場合は、カーテンを検討するのがおすすめです。

モダンな和室にしたい/採光を調整したい

モダンな和室にしたい場合や、採光を調整したい場合は、ロールスクリーンがおすすめです。ロールスクリーンは洋室に多いイメージですが、天然素材を使ったものもあるので、和室にも合わせられます。

色のバリエーションも豊かなので、壁紙に合わせて選んでみましょう。

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まとめ

今回は障子のメリットやデメリットとあわせて、障子の代わりになるものについてメリットとデメリットを紹介しました。障子は和室のイメージが強いですが、実は枠の太さや幅は自由度が高いので、洋室に合う障子を設置することもできます。和モダンなお部屋を目指したい人にはおすすめです。

障子の新調や張り替えは金沢屋へお任せください。また、襖・網戸の張り替えや畳の表替え、新調、掛け軸のご相談まで承ります。

和室に関するお悩みは、ぜひ和室の張り替えの専門店である金沢屋までご相談ください。