網戸がスムーズに動かない!原因・対処法・メンテナンス方法を紹介

普段あまり開けていない網戸を動かそうと思っても、なかなか網戸が動かないことがあります。今回は、網戸が動かない原因やその対処法とメンテナンスの方法について紹介します。

この記事は約6分で読み終わります。

網戸が動かなくなる5つの原因

網戸が動かなくなる原因はさまざまです。ここでは、網戸が動かないときの5つの原因について紹介します。

原因1.網戸がレールから外れている

風にあおられたり、うまく取り付けができていなかったりして、戸車が網戸のレールから外れていることがあります。戸車とは、網戸の上下についているプラスチックの部品で、網戸をスムーズにする滑車のことです。

戸車が窓枠のレールから外れていることで、網戸が動きにくくなっている可能性があります。そのまま使うと本体の傷みや戸車の破損の原因になり、開け閉めしにくくなるおそれがあります。

最も多いケースですので、まずは戸車がレールから外れていないかどうかを確認しましょう。

原因2.戸車が破損している

戸車が割れたり欠けたりして、うまく回らなくなっていることも考えられます。戸車はプラスチック製のため、強い衝撃で破損しやすい部品です。

長年使っている間に壊れて外れるケースがあります。また、何かの拍子に網戸が外れてしまったときに、戸車が破損することもあるのです。

網戸を動かすには戸車の役割が非常に重要であるため、網戸の動きに不具合があるときには戸車の状態を確認しましょう。

原因3.外れ止めがズレている

外れ止めは網戸をレールに固定するための部品です。網戸の上段部についていることが多いですが、メーカーによって仕様は異なるので取扱説明書がある場合はそちらを確認しましょう。

網戸を開け閉めするときの振動によって外れ止めが少しずつ上がり、レール上部にこすれて動きにくくなることがあります。外れ止めは落下防止のためについているので、これが機能しなくなると網戸が落下するリスクもあります。

開閉の際に音をしっかり聞き、こすれるような音がしたら、位置を確認してみましょう。

原因4.ホコリやゴミが溜まっている

網戸のレールには、知らず知らずのうちにゴミが溜まってしまいます。レールに溜まったゴミやホコリが、戸車に挟まって動きにくくなっていることも考えられるのです。

特に風が強い日の翌日には落ち葉や虫、砂などが網戸のレールに挟まっている可能性が高いです。網戸が動かない場合は、レールの汚れをチェックして、小さめのほうきやサッシブラシで掃除してみましょう。

原因5.レールや窓枠が歪んでいる

レールが曲がっていたり、サッシが歪んでいたりすることで動かないケースもあります。こうしたトラブルは、地震などによる衝撃や、建物の老化などによるものが多いです。

自分では対処できないため、プロに依頼して修理してもらうことになります。業者に状況を説明して見に来てもらいましょう。

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動かない網戸の放置はリスクが大きい

不具合のある網戸は調整が必要です。動かないからとそのままにしておくと、ほかのトラブルにつながる可能性もあります。たとえば、わずかな隙間が空き、虫やゴミが家に入り込むことも考えられるのです。

ほかにも、突然網戸が外れたり開閉したりして、怪我の原因になる可能性もあります。さらに、場合によっては網戸の開け閉めの音がうるさくて騒音問題に発展することも考えられるでしょう。

動かない網戸は早急に対処しておかなければ、思わぬトラブルにつながることがあります。不具合を感じたら、なるべく早めに修繕を行いましょう。

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網戸が動かないときの対処法

網戸が動かないときは、自分でできる範囲で対処法を試してみましょう。網戸が動かないときのために、小さなハケや歯ブラシ、シリコンスプレー、プラス・マイナスドライバー、金づち、軍手などを用意しておくのがおすすめです。

網戸をはめ直す

まず、網戸を観察するために一度取り外して再びはめ直してみましょう。網戸を外すときは、網戸の上部を持ち上げて手前に引き寄せると、下のレールから外すことができます。

網戸の下についている戸車を確認して、破損がなければ再び取り付けてみましょう。ただし、家自体に傾きがある場合、はめにくいこともあります。

網戸をはめたら、網戸が傾いてないか、網戸がうまく動くかもチェックしましょう。はめ直すだけで改善することもあるので、まずは試してみることをおすすめします。

外れ止めを調整する

外れ止めが擦れていたり、高さが揃っていなかったりする場合は、外れ止めの調整が必要です。網戸をはめ直してチェックした後に、外れ止めの調整も実施しましょう。チェック前に行ってしまうと、網戸がはまっていない状態になることもあるので注意が必要です。

調整するときは、外れ止めのネジを緩めて調整しましょう。ネジを緩めすぎると網戸が外れてしまうため注意が必要です。最後はネジをしっかりしめて固定しましょう。

戸車を修理する

戸車が破損していたら交換が必要です。戸車はホームセンターや通販で購入できます。戸車は網戸の種類ごとで仕様が異なることがあり、間違った戸車を設置すると不具合が生じる原因になるので注意しましょう。

戸車を外すときは、戸車を固定しているネジを外して、新しい戸車を装着して固定すればOKです。無理に外さないようにしましょう。

修理・交換を依頼する

自分で直す時間がない、自分では直すのが難しいという場合は、プロに依頼するのもひとつの方法です。特に、レールや窓枠の歪みが原因の場合、自力での修理はほとんど不可能といえます。

網戸の修理や交換なら、網戸・襖・障子・畳の張り替え専門店の金沢屋がおすすめです。職人が、ご家庭の和室に関するお悩みを瞬時に解決します。張り替えや新調を検討している場合はぜひご相談ください。

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動かない網戸を修理する際の注意点

自力で修理をしようとすると、リスクが多いです。たとえば、網戸が破れたり外れたりしてケガをするおそれがあります。どうしても修理したい場合は、網戸に寄りかかったり押したりしないようにしましょう。また、力任せに修理しようとするのもNGです。

自分で調整すると、網戸にたるみやシワができて失敗することも考えられます。網戸はピンと張っていないと網戸の意味を成しません。

さらに、2階以上の窓の網戸を修理する場合、高所での作業は網戸の落下による事故のリスクがあります。そのような場合は、業者に依頼するのがおすすめです。

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普段からできる網戸のメンテナンス方法

網戸が動かないという事態になる前に、普段からゴミやホコリを溜めないよう掃除する習慣をつけましょう。掃除の際は、小さなハケや歯ブラシ、サッシブラシを使用するのがおすすめです。

戸車は、上下の戸車に直接シリコンスプレーや潤滑スプレーを吹きかけて滑らかにすると、動きが良くなります。さらに、サッシや網戸など、金具のがたつきを解消したいときはシリコンスプレーがおすすめです。これらの道具を揃えておいて、定期的に掃除しましょう。

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まとめ

今回は、網戸が動かないときの原因や対処法について紹介しました。網戸を開けることはほとんどないという人もいるでしょう。しかし、マンションの外壁工事のときに、また地域によっては雪の対策で網戸を外したりする場合もあります。

さらに、災害などで窓から避難しなければならないことを想定すれば、網戸はすぐ開けられるようにしておくのがベストです。

もし網戸が動かなければ、今回紹介した原因や対象法を確認してみましょう。動かない網戸の修理やメンテナンスでお困りなら金沢屋にお任せください。

ご家庭に合わせてさまざまな提案ができますので、ぜひ一度ご相談ください。