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畳に防音効果はある?
畳はフローリングなどと比べると、音が響きにくい床材です。
和室に入ったときに、なんとなく静けさを感じたことはありませんか?その理由は、畳表(たたみおもて)に使用されている「い草」にあります。「い草」の繊維には空気が含まれており、この空気が室内の音を吸収する役割を果たしているのです。
また、畳は「い草」を編んで作られるので、畳自体にも多くの隙間があります。そのため、音を吸収したり遮断したりする効果が、ほかの床材よりも優れています。
このように畳は音が響きにくい床材ですが、防音性はないので注意が必要です。また振動も防ぐことはできません。例えば、マンションなどで階下に人が住んでいる場合や、一軒家の2階に和室がある場合は、音や振動が下の部屋に伝わってしまうでしょう。
和室の音が気になる場合は、防音対策が必要です。
以下の記事では、畳の防音に関連して赤ちゃんとの暮らしに畳が最適な理由と注意点を解説しています。興味がある方は、ぜひ合わせてご覧ください。
畳の防音対策とは
畳の防音対策にはいくつかの方法があります。ここでは、簡単にできる防音対策を紹介します。
防音マットを畳の下に敷く
畳の防音対策には、防音マットの活用がおすすめです。防音マットはマンションの防音対策にも有効なアイテムです。
和室に防音マットを敷くときは、まず畳を外し、板張りの上に防音マットを敷きます。板張りの上に敷くだけでは効果が感じられない場合は、畳を挟んで上下に敷いても構いません。防音マットを敷くときは、畳の一部だけではなく、部屋全体に敷くことが大切です。
防音マットは、厚くて重いほど防音効果を発揮します。厚さは5mm〜20mmと幅広いので、畳の下に敷くことを考えながらマットを選びましょう。自分で好きな長さに切って使うタイプのものであれば、部屋のサイズに合った防音マットを用意できるでしょう。
また、畳の上に防音マットを敷く場合は、インテリアに合ったものを選ぶのもおすすめです。最近では色や柄も豊富になっているので、カーペットのような使い方もできます。部屋によって使い分けることをおすすめします。
カーペットを畳の上に敷く
畳の上にカーペットを敷く方法も効果があります。とくに、遮音性能のあるカーペットを敷くのがおすすめです。防音性能をより高めたいときは、防音マットとカーペットの両方を敷くと効果的です。
カーペットを敷くときのポイントは、畳専用のピンなどでカーペットをしっかり固定することです。使用しているうちにカーペットがズレて、防音効果が弱まるのを防げます。
カーペットのズレ防止に滑り止めシートを使うのも良いですが、通気性が悪くなってしまうのが難点です。カーペット自体も通気性が悪いので、滑り止めシートはなるべく使わないことをおすすめします。
【防音】畳の上にカーペットを敷くときの注意点
畳の上にカーペットを敷くと、防音効果を高められます。一方で、カーペットを敷くことによって生じる弊害についても把握しておきましょう。ここでは、畳の上にカーペットを敷くときの注意点を解説します。
ダニやカビが発生しやすくなる
畳の上にカーペットを敷くと、カーペットの表面や、畳とカーペットの間にホコリが溜まります。溜まったホコリはダニの養分になるため、ダニが発生しやすくなるでしょう。
とくに毛足が長いカーペットはホコリが溜まりやすいので要注意です。そのため、毛足が短いカーペットや、抗ダニや抗菌のカーペット、フローリングタイプのカーペットなどを選ぶようにしてください。
カーペットは通気性が悪いため、畳との間に湿気が溜まりやすいです。そのため、カビも生えやすくなります。とくに新しい畳は「い草」に水分が残っているため、カーペットを敷いてしまうと湿気が溜まりやすいです。湿度が70%以上の場所はダニもカビも活動しやすい環境なので、対策が不可欠です。
また、飲み物などをカーペットの上にこぼしたときも注意が必要です。カーペットの繊維に入り込んだ水分が湿気の原因になるので、表面を拭くだけではなく、一度カーペットを外して、しっかり乾かしましょう。
湿気が逃げにくくなる
「い草」は、湿気が高いときには吸湿し、乾燥しているときには水分を発散するという性質をもっています。しかし畳の上にカーペットを敷くと、「い草」の湿度調節機能がうまく働かなくなってしまいます。
カーペットがあることにより「い草」は内部に溜った湿気を発散できず、さらにカーペットとの間に発生した湿気を吸湿してしまうためです。結果として、湿気が逃げにくく、カビが生えやすい環境ができてしまいます。最悪の場合、畳、カーペットのどちらにもカビが生えるおそれがあります。
カビは一度発生すると完全に除去するのは難しく、場合によってはカーペットを処分しなければなりません。また、畳にカビの臭いが染みつくと、和室全体がカビ臭くなってしまいます。和室の換気を徹底し、定期的にカーペットをはがすなどの湿気対策を行い、カビを発生させない環境づくりを心がけましょう。
カーペットと同様に、カーペットの下に敷く滑り止めにも注意が必要です。とくにゴム製の滑り止めは、湿気の逃げ場をなくし、湿気を溜め込んでしまう原因になります。湿気対策を考慮すると、滑り止めの利用はおすすめできません。
畳の防音対策でダニやカビが発生したときの対処法
畳の防音対策でカーペットや防音マットを敷くと、カビやダニが発生しやすいです。カビやダニの予防をどんなに心がけていても、うっかり発生させてしまったということもあるでしょう。ここからは、ダニやカビが発生したときの対処法について解説します。
畳にダニが発生した場合
ダニに噛まれると、かゆみや湿疹が出ます。ダニが発生したら一刻も早く対処しなければなりません。ダニは60℃以上で死滅するので、布団乾燥機の熱風で畳のダニを死滅させるのがおすすめです。
ダニが死滅したあとは、ダニの死骸やホコリを一緒に掃除機で吸い取りましょう。掃除機をかけるときは、畳の目に沿って丁寧にかけるのがポイントです。畳を傷つけないように、畳の目に沿って優しく掃除しましょう。
畳にカビが生えた場合
畳にカビが生えたまま放置すると、カビを吸い込んだり、カビの範囲が広がったりしてしまいます。できるだけ早いうちに対処することが大切です。
軽いカビの場合は、掃除機をかけて布で乾拭きするだけで改善を見込めます。3〜4回ほど乾拭きしてみてください。
ひどいカビの場合は、掃除機やほうき、乾拭きなどでカビを除去したあとに風通しの良い場所で日陰干しにするか、畳表面を裏返して3〜4日ほど乾燥させるのがおすすめです。時間や手間はかかりますが、根気強く行いましょう。
まとめ
畳の防音対策には、防音マットやカーペットの活用がおすすめです。畳だけでは防音性に乏しいので、防音アイテムで和室の防音性を強化しましょう。
カーペットを敷いてカビが生えてしまった場合は、自力で対処することもできます。しかし、カビがあまりにひどい場合は、プロに依頼するのをおすすめします。
カビが生えてしまった畳の張り替えは、ぜひ金沢屋にご依頼ください。全国約350店舗以上の店舗を構えているため、日本全国どこからでもご依頼いただけます。スタッフが丁寧に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。