障子の張り替えにかかる費用相場は?DIYと業者へ依頼のどちらを選ぶ?

障子の張り替えは自分で張り替える方もいらっしゃいますが、キレイに仕上げたい場合は知識と技術が必要で難しいため業者に依頼するのがおすすめです。 しかし、業者に依頼するとどれくらいの費用がかかるのか、心配になる人は多いでしょう。そこで今回は、障子の張り替えを業者に依頼した場合の費用相場を紹介します。 障子の張り替えにかかる費用を安く抑える方法も紹介しますので、「そろそろ障子の張り替えが必要だな」と思っている人は、ぜひご覧ください。

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【種類別】障子の張り替えにかかる費用相場

障子紙にはさまざまな種類があり、どの障子紙に張り替えるのかで費用が変わってきます。まずは、障子紙の種類別に、費用相場を見ていきましょう。

普通紙(パルプ障子紙)

普通紙は、植物繊維のパルプが80%以上配合されている量産型の障子紙です。再生紙なので価格が安く、吸湿性や通気性が良いのがメリットですが、強度が低いため破れやすいというデメリットがあります。

また、紫外線にも弱く、日当たりが良い場所では黄ばみが出てくるので、キレイな状態を保つにはこまめに張り替えなくてはなりません。

普通紙への張り替えを業者に依頼した場合の費用相場は、1枚(高さ約180センチメートル×幅約90センチメートル以内)あたり2,000円~と、障子紙のなかでもリーズナブルです。そのため、1~2年くらいの短いスパンで、頻繁に障子を張り替えたい人に向いています。

なお、障子の張り替えを業者に依頼した場合は、障子紙の費用とは別に、作業料や出張代などがかかります。

作業料や出張代などは業者によって金額が大きく異なるため、業者に作業料や出張費まで含めた金額の見積もりを依頼しましょう。

強化紙

強化紙は、プラスチックやビニールなどを配合することで、普通紙よりも強度を上げている障子紙です。なかには普通紙の4倍、5倍の強度の紙もあります。

プラスチックやビニールが配合されているといっても、紙の素材には和紙を使い、障子紙の風合いを損なわないようにしているものが一般的です。

強化紙への張り替えを業者に依頼した場合の費用相場は、1枚(高さ約180センチメートル×幅約90センチメートル以内)あたり4,000円~で、別途作業料や出張代などがかかります。

普通紙よりは費用が高くなりますが、その分破れにくく長持ちするので、頻繁に障子を張り替えるのは面倒だと感じる人におすすめです。

プラスチック障子紙(ホームワーロン)

プラスチック障子紙は、障子紙を薄いプラスチックのシートで挟んだ障子紙です。強化紙よりもさらに強度があり、破れにくく変色しにくいというメリットがあります。

プラスチック障子紙への張り替えを業者に依頼した場合の費用相場は、1枚(高さ約180センチメートル×幅約90センチメートル以内)あたり8,000円~です。

別途作業料や出張代も必要でほかの障子紙よりもコストがかかりますが、汚れたら水拭きできるものもあるので、小さな子どもやペットがいる家庭に向いています。

ただし、普通の障子紙よりも通気性が悪いので、部屋に湿気がこもりやすくなる点に注意が必要です。また、強度が売りのプラスチック障子紙といっても、絶対に破れないわけではありません。

プラスチック障子紙でもあきらめずにチャレンジして突き破るペットもおり、「せっかく高いお金をかけて張り替えたのに意味がなかった…」というケースもあるので、ペットの性格を考慮して導入を決めましょう。

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障子の張り替え費用を抑えるには?

障子の張り替えは1枚では済まないことも多いので、お金がかかりそうだと思った人もいるでしょう。障子の張り替えにかかる費用を、できるだけ安く抑える方法はないのでしょうか。

DIYで張り替える

DIYで障子を張り替えれば、障子紙や道具購入費以外の費用がかからないので、業者に頼むよりも費用が安く済みます。のり張りの障子を張り替える手順を見てみましょう。

1.   スポンジやふきんなどに水を含ませて、桟や組子(のりが付いている部分)を湿らせる

2.   数分放置して、ゆっくりと古い障子紙を剥がす

3.   桟や組子に残った古い障子紙の切れ端やのりを、スポンジやヘラでこすって丁寧に落とす

4.   木枠を清掃して汚れを落とす

5.   木枠を陰干しして、木枠が吸い込んだ水分をしっかり乾かす

6.   木枠を平らな場所に寝かせて置き、新しい障子紙を張る位置を決めてテープで仮止めする

7.   桟や組子にのりを塗り、新しい障子紙を張り付けて上から軽く押さえつける

8.   木枠からはみ出た部分をカットして、のりをしっかり乾かす

9.   のりが乾いたら障子紙全体に霧吹きで水を吹きかけて乾かす

こうして見ると、「案外簡単にできそうだな」と思うかもしれません。しかし、障子の張り替えは意外に難しく、慣れていない人が行うと、せっかく張った障子紙がたるんだりシワが入ったりしがちです。

実際にやってみると、古い障子紙を剥がしたり、キレイに障子紙を張ったりする作業に手間と時間がかかることもわかるでしょう。障子の桟や組子は細く、傷が付いたり折れたりしやすいので、木枠の取り扱いにも注意が必要です。

客間の障子の張り替えはプロに依頼し、家族しか出入りしない部屋はDIYするなど使い分けるのも良いでしょう。

障子の一部に穴が開いたり破れたりしている場合は、そこだけ切り取って張り替えるのもおすすめです。

全部張り替えるよりも簡単に張り替えられますし、横一列を切り取って色付きの障子を張るなどすると、インテリアのアクセントになります。

リーズナブルな障子紙を選ぶ

障子の張り替えを業者に任せたいけど費用も抑えたいという場合は、リーズナブルな障子紙を選ぶと良いでしょう。

障子の張り替え費用は、障子紙の種類やグレードによって大きく異なります。楮(こうぞ)含有率の高い高品質な障子紙や、柄入り、色付きの障子紙は美しい風合いに心惹かれますが、製造に手間がかかるため価格が高くなりがちです。

強化紙やプラスチック障子紙といった機能性が高い障子紙も、やはり価格が高くなります。できるだけ張り替え費用を安く抑えたいのであれば、普通紙がおすすめです。

ただし、普通紙は破れやすく劣化しやすいため頻繁に張り替えることになり、かえってコストがかかることもあります。

子どもが出入りする部屋や日当たりが良い部屋だけ強化紙やプラスチック障子紙にするなど、状況に応じて障子紙を変えるのも良いでしょう。

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障子の張り替えが難しい場合は「金沢屋」

「自分で張り替えれば安いのはわかっているけど、難しくてできない」というときは、ぜひ金沢屋に障子の張り替えをご依頼ください。

金沢屋は一般家庭をはじめ、お寺や神社、宿泊施設などで多数の施行実績をもつ、障子、襖、網戸、畳の張り替え専門業者です。

張り替えを行う障子は、現地での対応が必要なもの以外はすべて金沢屋が引き取り、知識と経験が豊富な職人が責任をもって張り替えます。

現地に伺い、作業料込みの金額を見積もりするので、「障子紙の価格だけ提示されて安いと思って依頼したら、あとから作業料を上乗せした金額を請求された」などという心配もありません。障子紙の見本を見たい場合は、サンプルを提示することも可能です。

見積もりは無料なので、まずはお気軽にお電話ください。受付時間内のお電話が難しい場合は、公式サイトのお問い合わせフォームからもご相談いただけます。

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まとめ

障子の張り替えの費用は、障子紙の種類やグレードなどによって大きく異なります。楮含有率の高い高品質な障子紙や、プラスチック障子紙などの機能性が高い障子紙は高額なので、費用を安く抑えたい場合はリーズナブルな普通紙を選びましょう。

ただし、普通紙は破れやすく劣化しやすいため、短いスパンでの張り替えが必要になり、かえってコストがかかることがあります。子どもやペットがいる部屋だけは強化紙やプラスチック障子紙にするなど、状況に応じて障子紙を変えるのがおすすめです。

DIYで張り替えると障子紙や道具購入費用しかかからないので、障子を張り替えるスペースや時間が確保できる場合は、自分で張り替えても良いでしょう。

どの障子紙にすれば良いか悩む、予算の範囲内で良い障子紙を使いたいなどの希望がある場合は、業者に相談してみてください。