和室でぐっすり寝られる!障子を遮光に変えて和室の光を調整しよう

和室独特の柔らかな雰囲気を演出してくれる障子ですが、寝室や居間として利用することを考えると、遮光性に不安があるという方も多いのではないでしょうか。 実は、和室でも遮光性を上げることができます。今回は和室の明るさに悩んでいる方へ、障子の遮光性を上げる方法を紹介します。

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障子の遮光性を上げることはできる?

障子の魅力といえば、薄い障子紙を通して室内に入る柔らかな陽光や月明かりです。洋室では味わえない、和室ならではの雰囲気を演出してくれます。

一方で、障子を隔てただけでは明るすぎて、部屋が使いにくいという方もいるでしょう。そのような方は、障子の遮光性を上げる対策がおすすめです。

遮光性を上げることが難しい印象のある障子ですが、ちょっとした工夫で遮光性を上げることができます。

障子の遮光性が低い理由

電灯がなかった時代、室内の明るさを保つには太陽や月の光を利用する必要がありました。そのため、障子は外の明かりが室内に入り込むように、あえて薄い障子紙を使用しています。障子紙は眩しさを和らげる効果はありますが、完全に外の光を遮ることはありません。

しかし、現在は電灯で必要に応じて室内を明るくできるため、障子を通して入り込む明かりに頼ることはなくなりました。このような障子本来の遮光性は、現代の生活に合わなくなってきています。

障子の遮光性を上げる方法

障子を使用している部屋を暗くするには、さまざまな方法があります。

和室の雰囲気を損なわずに部屋を暗くしたい場合は、障子紙を遮光タイプのものに張り替える方法があげられます。遮光障子紙は、障子らしい見た目はそのままに、遮光性を高めたものです。中には遮光1級カーテンと同等の遮光性をもつ商品もあります。

遮光障子紙の中には芯にアルミなど遮光性のある素材を使用し、挟むように和紙で加工しているタイプなどがあります。見た目は通常の障子紙と同じく和紙の風合いを楽しめるため、質感も内観も損なう心配はありません。

他の対処方法としては、カーテン、遮光シート、遮光フィルム、遮光スクリーンといったアイテムもあげられます。ただし、和室の内観を損ねてしまうおそれがあるため、仕上がり後のイメージも含めて慎重に検討しましょう。

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障子を遮光にするメリット

遮光障子紙を使用するメリットは、主に以下の3つがあげられます。

・和室でぐっすり眠れる

・障子を外さずに遮光できる

・和室の日焼けを防げる

ここでは、それぞれのメリットを詳しく解説していきます。

和室でぐっすり眠れる

遮光障子紙を使用する最大のメリットは、やはり和室でぐっすり眠れることでしょう。障子を通して室内に入り込む明かりは、想像以上に明るいものです。また、部屋の位置によっては家の前を通る車やバイクのライトが室内に入り込むこともあります。

月明かりや車の光などで室内が明るくなると、眠りが浅くなったり、中途半端な時間に目が覚めてしまったりと睡眠習慣にも影響があらわれかねません。遮光障子紙で室内を暗くすれば、外の光が気になって眠れないということもなく、朝までぐっすり眠れるようになります。

遮光障子紙を使用した部屋は、昼間でも暗い状態です。夜勤などで一般的な生活スタイルと異なる方も、外の光が気にならずに和室でゆっくりと休むことができます。

障子を外さずに遮光できる

前述のとおり、和室を暗くする方法として、他にもカーテンなどのアイテム利用があげられます。しかし通常、和室にはカーテンやスクリーンを取り付けるような器具(カーテンレールなど)は設置されていません。

カーテンなどを利用する場合、障子を外して新たにカーテン用の器具を設置する必要があります。窓は室内の印象を大きく左右する要素のひとつです。障子そのものを外して設置してしまえば、昔ながらの和室の雰囲気はなくなってしまうでしょう。

カーテンレールなどの専用器具を設置せず、つっぱり棒で簡易的に取り付ける方法もありますが、いずれにしろ内観を損ねてしまう点に違いはありません。

遮光障子紙を使用すれば、障子を取り外すことも内観を損ねることもなくなります。和室の雰囲気を大切に守りつつ、生活の利便性を向上させられます。

和室の日焼けを防げる

遮光障子紙の使用は、和室の日焼けを防ぐメリットもあります。

和室は陽が当たる状態だと、どうしても畳や襖が日焼けによって変色してしまいます。ある程度の日焼けは風情も感じられますが、新調したばかりの畳や襖の場合、可能な限り長く美しい状態を保ちたいものでしょう。そのようなときも、遮光障子紙が役立ちます。

遮光障子紙を使用すると室内に入り込む紫外線を軽減してくれるため、日焼けによる傷みを防げます。

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障子を張り替える際のポイント

遮光障子紙を張り替えるときの手順は、通常の障子紙を張り替える手順と大きな違いはありません。ここでは、よりキレイに貼ったり、長持ちさせたりするためのポイントを紹介します。

遮光性が高く破れにくいものを選ぶ

第一に注意したいのが、障子紙の選び方です。近年、遮光性を売りにした障子紙のバリエーションが増えつつあります。安価に購入できるタイプもありますが、長く使用するならできるだけ価格よりも効果を重視して選びましょう。

障子紙の購入でチェックすべきポイントは、以下の2点です。

・遮光性は高いか

・耐久性はあるか(破れにくいか)

遮光性を重視する場合は、99%など遮光1級カーテンと同等の性能がある商品がおすすめです。遮光性に優れた障子なら、閉め切ってしまうと、昼間でも外の光がいっさい入り込まないほど真っ暗になります。

また、破れにくさも重視したいポイントです。とくにペットを飼っていたり子どもがいたりする家庭では、気を付けていても障子が破れてしまうことがあります。張り替える手間を少しでも軽減できるよう、耐久性の高い、破れにくい障子紙を選ぶと良いでしょう。

おしゃれな障子紙もある

近年は従来のシンプルなタイプに加えて、おしゃれなデザインの障子も増えてきました。和室の空間を可愛らしく、あるいはおしゃれにアレンジしたい方は、デザイン性の高い商品を検討してはいかがでしょうか。

遮光性が高い障子紙の中にも、柄や色が付いたものが数多く発売しています。部屋の雰囲気を好みに合わせて変えたり、季節の変わり目に合わせて変えたりと、デザインを楽しみたい方におすすめです。

経験豊富な業者を選ぶ

障子の張り替えは個人でもできますが、遮光障子紙のように特殊な素材を使用するときは、うまく張れるか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。遮光効果を最大限引き出すためにも、障子紙はしっかりと張る必要があります。

障子の張り替えを素早くキレイに済ませたい方は、経験豊富な業者に依頼する方法がおすすめです。金沢屋」なら、障子の張り替えも実績豊富な職人が対応しております。

金沢屋は、全国に約300店舗展開する和室のエキスパートです。障子の張り替えはもちろん、襖の張り替えや畳の表替え、新調、掛け軸のご相談まで幅広く承ります。

お近くの店舗から、日本全国どこにでもすぐ駆け付けることができます。和室に関するお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

和室の雰囲気をそのままに、障子から入り込む光をどうにかしたいという方は、遮光障子紙の活用がおすすめです。見た目は通常の障子紙と大差なく、遮光性を向上させられます。

最近は柄や色の入ったおしゃれなデザインも増えつつあります。使用者の好みや季節、部屋のテーマに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

障子紙の張り替えでお困りの方は、和室のプロ金沢屋にぜひご相談ください。