雨どい修理は自分でできる?業者に依頼した方が良いケースとは

自宅の雨どいが破損していることに気づいたら、早めに修理しなければなりません。ただ、できるだけ費用を安く抑えたいところです。DIYが得意であれば業者へ依頼する前に、自分で修理できないかと考える人もいるでしょう。 本記事では、雨どいを自分で修理する際の作業手順や、業者に依頼した方が良いケースについて解説していきます。

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雨どい修理の前に破損レベルを確認する

雨どいが破損した場合、状態によっては自分で修理できるケースもあります。では、どのような状態であれば自分で修理できるのか、業者に依頼すべき状態とあわせて見ていきましょう。

【DIYで補修】手が届く範囲の小さな割れ

自分で修理できるのは、破損の程度がごく軽微で、なおかつ手の届く範囲にある場合のみです。

たとえば、軽い亀裂が入っている状態や、小さな穴が空いているような状態などです。雨どいが割れている場合も、その範囲が小さければ自分で修理できます。

ただし、経年劣化による破損はきちんと修理するのが難しく、その場しのぎにしかならないことが多くあります。部分的に修理できたとしても、近いうちに全交換することになるでしょう。

【業者に依頼】高所や全体的な破損がある場合

破損している箇所に手が届かない場合、軽微な損傷であったとしても、自分で修理するのはおすすめできません。損傷箇所によっては脚立を使うと届くこともありますが、落下の危険をともないます。無理に自分で修理しようとはせず、業者に依頼するのが無難です。

高所での作業が必要なときは、プロでも足場を設営して安全を確保した上で行います。一般の人が脚立やはしごなどを使って、修理作業をするのは避けるべきです。

また、損傷箇所が雨どい全体に及んでいる場合も、業者に依頼して修理してもらうほうが良いでしょう。

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【修理方法別】自分で雨どいを修理する手順

破損の程度がごく軽微で、なおかつ手の届く範囲にある場合は、自分で修理をしてみましょう。次に、雨どいの修理を自分でする場合の手順について説明していきます。

部分的な修理

小さなひび割れや穴などは、部分的な修理のみで済むことがほとんどです。主にコーキング材でひび割れをふさぐ方法や、補修テープを貼る方法などで修理します。

コーキング剤を使用する場合の手順は以下のとおりです。

  1. ひび割れ箇所にマスキングテープを貼る
  2. コーキング剤をひび割れ箇所に充填する
  3. ヘラで平らにする
  4. マスキングテープを剥がす

ひび割れ箇所を囲むようにマスキングテープを貼った後、コーキング材をひび割れの箇所に充填します。コーキングガンがあれば簡単に作業できますが、なければチューブからそのまま押し出して充填しても問題ありません。ひととおり充填し終えたら、ヘラを使って平らにして、最後にマスキングテープを剥がします。

コーキング材にはさまざまな色があるため、修理跡が目立たないよう、既存の雨どいの色に近いものを選ぶこともポイントです

補修テープを使用する場合の手順は以下のとおりです。

  1. 補修箇所の掃除をする
  2. 補修テープをひび割れ箇所に貼る

補修テープがすぐに剥がれるのを防ぐために、ひび割れ箇所とその周辺を掃除して、汚れを取り除いておきます。補修テープは、破損箇所よりも大きめにカットして広範囲に貼り付けるのがポイントです。隙間ができないように、丁寧に貼りつけましょう。

部品交換

ひび割れ・穴・破損・歪みなどが複数箇所に生じていると、部分的な修理だけで対応することは困難です。雨どいは複数の部品がつなぎ合わさっているため、部品交換をしましょう。

雨どいを部品交換する場合の手順は以下のとおりです。

  1. 交換する部品を用意する
  2. 雨どいの破損箇所をカットする
  3. 新しい部品を取り付ける

まずは、雨どいの交換に必要な部材を用意しましょう。サイズや形状などは、元の雨どいに合わせる必要があります。型番号を調べて適合するものを選んでください。また、雨どいそのものだけでなく、継手、雨どい用の接着剤も用意します。

次に、既存の雨どいをハサミやノコギリなどでカットします。このとき、周辺を破損しないように気を付けましょう。

最後に新しい部品を取り付けます。雨どい専用の接着剤を丁寧に塗布して、隙間ができないように取り付けるのがポイントです。

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自分で雨どいを修理するときの注意点

雨どいを自分で修理する際には、次のような点に注意が必要です。

初心者には難しく危険がともなう

雨どいの修理は簡単そうに見えるかもしれませんが、実際にやってみると初心者には難しいものです。初めて雨どいの修理をやってみて、上手くできる人はそう多くないでしょう。

特に、高所に設置されている雨どいを修理する場合は、転落事故が起こる危険性があります。そこまで高くない場合も、はしごや脚立を使う場合は危険性がともないます。

安全に雨どいの修理・交換をするには、専門業者に依頼するのが最適です。

修理費用がかえって高くなるケースがある

自分で修理すると、強度が弱くなるだけでなく、別の箇所が破損するなど、状況が悪化するケースも見られます。

自分で修理してうまくできなければ、業者に依頼しなければなりません。自分で中途半端な修理をして状況が悪化することで、修理費用がかえって高くなってしまうこともあるでしょう。

雨どいの破損をしばらく放置した場合も、状態は悪化してしまいます。雨どいが破損していることに気づいたら、早めに業者へ修理を依頼するのがおすすめです。

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業者に雨どい修理を依頼するときの費用相場

雨どい修理を業者に依頼する際の費用相場は、以下のとおりです。

施工内容

費用相場

雨どいの一部修理

1~3万

雨どいの一部交換

1~10万

雨どいの全交換

20~70万

部分的な修理や部品交換などで対応できる修理は、1~10万円程度が相場です。雨どい全体を交換する場合は、20~70万ほどかかります。足場設置の相場は、一般的に10~30万ほどです。

自然災害が原因で雨どいが破損したのであれば、火災保険で修理できるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

雨どいの修理は業者への依頼がおすすめ

自分で雨どい修理を行うのは意外と難しく、けがをする危険もあります。多少費用がかかっても、業者に依頼して修理してもらうのがおすすめです。

もし、台風や大雪などの自然災害で雨どいが破損したのであれば、火災保険の利用を検討してください。

経年劣化で雨どいが破損した場合には、屋根や外壁なども傷んでいる可能性があります。遅かれ早かれ屋根や外壁も塗装を行う必要があるため、雨どい修理と同時に依頼すると良いでしょう。別々に依頼するよりも、トータルの費用を安く抑えられる可能性があります。

まとめ

雨どいの破損は、手が届く範囲で破損状態がごく軽微なら、自分で修理できることがあります。しかし、脚立やはしごなどを使って高所の修理をするのは危険です。

また、修理できたように見えても、他の箇所が破損していたり、強度が弱まったりする可能性があり、状態をかえって悪化させてしまうかもしれません。雨どいが破損したら無理に自分で修理しようとはせず、業者に依頼するのがおすすめです。