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障子の枠が壊れたら!修理もしくは新調!
障子は使われている木材が柔らかくて細いため、壊れやすい性質をもっています。そのため、ふとした拍子に枠が折れてしまうことも珍しくありません。
とはいえ、障子の枠が折れてしまうと先がとがっていて危ないので、早めに対処する必要があります。
障子の枠が壊れた場合の対処法としては「修理」もしくは「新調」を選択します。
どちらを選択するかは、壊れた枠の状態によっても異なるため、それぞれの手順を知っておくと落ち着いて対処できますよ。
また、自宅以外の場所で障子の枠を壊してしまうケースもあります。子どもがお友だちの家で遊んでいるときにぶつかってしまったり、外食先の個室などで転倒したりして障子の枠を壊してしまう場合です。
自宅以外の場所で障子の枠を壊してしまった場合は、壊れた枠の状態に限らず相手の意向を優先した方が良いでしょう。
障子の枠を修理する方法
障子の枠は、DIYに慣れている方なら自分で修理が可能です。
用意するものは、タコ糸とボンドです。折れた部分にボンドを塗り、タコ糸で固定して1日放置したあとでタコ糸を外すと折れた部分を修復できます。
ただし、桟が再利用できない場合は、ホームセンターで新しい木材を購入し、障子の太さに合わせて削って桟を作らなければなりません。また新しい桟の色と古い桟の色が合わない場合は、ペンキで色を塗って調整する必要もあるでしょう。
障子の枠を修理するためには時間と手間がかかります。DIYに慣れている方であれば手持ちの道具ですぐに直せますが、DIYに慣れていない方やはじめての方は、うまく修復できずに失敗する可能性もあります。
そのため、自分で直すことが難しい場合は、新調することも視野に入れておいた方が良いでしょう。
修理が出来ないときは新調!
自分で修理できない場合や、修理が困難なほど枠が壊れてしまった場合は、新しい障子に交換しましょう。
障子の枠の種類
一見同じように見える障子ですが、実は数多くの種類があります。
枠と枠の間の格子になっている部分を「組子」といいます。障子は組子の組み方や埋め込まれた板やガラスの仕様によって、さまざまな種類にわけられているのです。
ここでは、代表的な障子の枠の種類を紹介します。自宅の枠がどの種類に当てはまっているかを探してみてください。
荒組障子
荒組障子は、組子の間隔が大きくとられている障子です。「荒組」とも呼ばれており、和室に使われる障子として最もポピュラーなものといえるでしょう。
横90センチメートル、高さ180センチメートルの障子であれば、横方向に4等分、縦方向に6等分になるように組子が組まれています。
縦繁障子
縦繁障子は、縦組子を多くとっている障子です。関西では、縦繁障子が多く使われています。
京町家などでは、障子のデザインとしてだけでなく、玄関の引き戸や外の各格子にも好んで使われています。
横繁障子
横繁障子は、横組子を多くとっている障子です。関東では、横繁障子が一般的に使われています。
猫間障子
猫間障子は、障子の一部にはめ込んだガラス部分に小さい障子を付け、開閉できるようにした障子です。
かつては、障子を開けずに猫が出入りできるようにガラスはめ込まれていませんでしたが、住宅の気密性を考えてガラスがはめ込まれるようになったと考えられています。
その日の気候や気分によって、障子の一部をガラスにしてみたり障子紙にしてみたりと、自由に変えられる障子枠です。
ただし、障子紙を張り替える場合は小さい障子を外す必要があるため、自分で張り替える際は多少の手間がかかります。
また業者に張り替えを依頼する際も、追加料金が発生することもあるでしょう。
腰付障子
腰付障子は、障子全面に組子が組まれているのではなく、下部分に腰板が貼られている障子です。
腰板が貼られている高さは、およそ35センチメートルで、腰板には絵柄があしらわれたものもあります。
中には、障子の半分ほどの高さまで腰板が貼られたタイプもあり「高腰障子」とよばれています。
かつて高腰障子は外部に面した箇所で使用されており、雨や雪が降っても障子にかからないように配慮されたものでした。その後、室内用の仕切りとして使われるようになった際に、現在の腰付障子が広まったといわれています。
現在は雨や雪に濡れる心配はなくなりましたが、掃除機をかける際などには腰付のある障子の方が、障子を傷める心配がなく安心できる
でしょう。
雪見障子
雪見障子は、腰付障子の腰板部分にガラスをはめ込んだ障子です。部屋から庭の雪を見ることができることからこの名前がついたといわれています。
雪見障子と猫間障子の違いは、ガラス部分に小さな障子が付いているかどうかです。雪見障子のガラス部分には障子がついておらず、猫間障子には障子がついています。
つまり、障子を上げ下げできる機能がなく、ガラスがはめ込まれただけの障子は雪見障子になります。
新調する際のポイント
障子を新調する際、これまでと同じタイプの障子にするのも良いですが、これを機に障子の枠を新しく変えるのもおすすめです。
障子を選ぶときに最も重視したい部分は、完成後のイメージです。どのような部屋にしたいのか、どういった用途の部屋なのかを明確にして、最適な障子を選択しましょう。
たとえば、庭に面した部屋なら雪見障子、光を入れたくないなら腰付障子など、部屋の用途によって決める方法もあります。
枠の修理が難しい状態なら業者に依頼
「自分で修理するのは難しい」「どのような材料や道具が必要なのかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
これまで障子の枠を修理したことがない人にとっては、材料や道具を準備することも難しいものです。しかし新調するほど枠が壊れていない場合、お金をかけずに直したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
そんなときは、修理を業者に依頼するのがおすすめです。新調するよりも費用がかからず、キレイに直してくれるので、手間をかけずに元通りになります。
また新調する際も、どんな障子にしたいのか、大きさはどのくらいなのかなどを業者と相談して、部屋のイメージに合った障子を作ってもらうのもおすすめです。
自分で寸法を測って購入すると、採寸ミスではまらない可能性もあります。業者から正しい寸法を測ってもらい、自宅にぴったりの障子をはめてもらうと、余計な費用をかけずに障子を新調できますよ。
障子の修理や新調は、全国に300 以上の店舗がある金沢屋にお任せください。地域の熟練した職人が、それぞれのお客様のニーズに合わせた最適な修理方法をご提案します。
お電話をいただけましたら、近くの店舗スタッフがご自宅までお伺いし、見積もりを作成いたします。見積もりにかかる費用は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
今回は障子の枠が壊れてしまったときの修理方法と、新調する際の手順をご紹介しました。
障子は壊れやすい素材のため、思わぬ衝撃で枠が折れてしまうことがあります。DIYに慣れている方なら自分で直すことも可能ですが、慣れていない人は業者に依頼した方がスムーズに修理ができるでしょう。
また新しい障子へと新調する場合も、業者への依頼がおすすめです。正しい寸法を測ってもらい、お部屋の雰囲気にぴったりの障子を選びましょう。
業者選びに迷ったら、ぜひ金沢屋へご相談ください。お電話一本ですぐにご自宅までお伺いします。