雨どいの修理を依頼できる業者
雨どいは、雨風の影響や自然災害で壊れることがあります。壊れたまま放置すると、壁の腐敗やカビの発生など住宅にダメージを与えるおそれがあるため、雨どいの破損に気がついたら早めに修理してください。
雨どいは高所に設置されているため、無理をせず業者に修理を依頼するのが解決の近道です。修理をどこに頼むか迷ったときは、以下の依頼先を検討してみてください。
家を建築した施工業者
雨どいの修理先でまず選択肢にあげられるのが、家を建築したハウスメーカーや工務店などの施工業者です。実際に家を建てた施工業者なら相談しやすく、信頼できるので、安心して修理を任せられます。
施工業者は図面を保管していることも多く、雨どいの状況を把握しやすいため、家の美観や機能を損なわずに修理してもらえるでしょう。建築後のハウスメンテナンスの一環として、修理に対応してくれる施工業者もあります。
近くの工務店
身近な工務店にも、雨どいの修理を依頼できます。一般的にはハウスメーカーよりも規模が小さいものの、地域密着型の企業が多く相談しやすい環境です。要望を伝えやすいので、予算や希望のデザインに応じて自由度の高い雨どい修理ができます。
ただし、小さな工務店は技術力に差があるのがデメリットです。雨どい修理の施工経験がない場合もあるので注意してください。
ハウスメーカー
住宅建築を請け負うハウスメーカーも、雨どいの修理に対応しています。大手ハウスメーカーであれば知名度や信頼度が高く、安心できます。また、修理費用が明確で安心感もあるのも魅力です。
ハウスメーカーは外構・内装・水回りといった、さまざまな業者を統括していますが、実際の施工は子会社や下請けに依頼しているケースがほとんどです。雨どいの修理は専門業者への外注になり、中間マージンが発生して費用が高くなる傾向があります。
ホームセンター
身近なホームセンターの中には雨どいをはじめ、さまざまなハウスメンテナンスやリフォームに対応している店舗があります。買い物ついでに気軽に修理の依頼ができ便利です。料金プランが明確に定まっている店舗も多く、依頼しやすい特徴があります。
ただし、実際にホームセンターが施工をするわけではなく、下請け業者や外部業者に委託するのがほとんどです。施工業者が選べなかったり、外注で費用が割高になったりするケースもあるため、注意しましょう。
雨どい・屋根修理の専門業者
雨どいや屋根まわり専門の修理業者なら、直接依頼するため費用を抑えられます。また、屋根の修理を考えている場合、雨どいと同時に依頼できるので便利です。
また、修理を急いでいるときはすぐ対応してくれる場合もあります。修理費用をできるだけ節約したい方におすすめですが、業者によって技術力に開きがあり、依頼先選び方が難しい面もあります。
外壁塗装・修繕の専門業者
雨どいとともに住宅の外壁が壊れてしまった場合は、壁の修繕や外壁塗装の専門業者にまとめて修理を依頼できます。修理のために設置する足場代の節約や、職人の人員調整ができるので、費用を安く抑えられるかもしれません。
ただし、雨どいの専門業者ではないため、修理に使用する雨どいの選択肢が限られることがあります。雨どいと外壁の修理のタイミングが合わずに時間がかかることも考えられるので、慎重に検討してください。
雨どいの修理を依頼する業者を選ぶときのポイント
雨どいの修理に失敗すると、雨水がうまく流れなかったり、外壁に固定されているため住宅に傷がついてしまったりするおそれがあります。修理費用は決して安くないため、修理業者選びは慎重に行ってください。ここからは、雨どいの修理を依頼する業者選びのポイントを説明します。
状況をしっかり確認してくれるか
雨どいの修理は、現状を実際に見て確認したうえで、見積書を出してくれる業者に依頼するのがおすすめです。破損状況や故障具合によって、修理方法・施工内容・費用が変わってきます。
現場の確認をせずに見積りを出す業者は、避けたほうが良いです。実際に施工する際に、追加費用が発生する場合も考えられます。現場確認をするのに出張料が発生しない、無料見積りに対応してくれる業者を選びましょう。
見積もりに曖昧な表記はないか
雨どいの修理は、見積書の内容がわかりやすく、必要な項目や金額を明示してくれる業者に依頼するのがベストです。「工事一式」といったあいまいな書き方では、どこにお金がかかっているかがわかりません。
雨どいの修理費用や算出方法は業者によってさまざまですが、見積書では内訳もしっかり確認することをおすすめします。工事内容に納得できるよう、雨どいのどの部分が破損していて、どんな修理が必要なのか把握しましょう。
工事内容に納得できるよう丁寧に説明してくれる、信頼性の高い業者がおすすめです。
アフターフォローが充実しているか
雨どいをはじめとする住宅の不具合は、修理して終わりではありません。修理後に不具合がでる可能性があるため、アフターフォローが充実している業者を選びましょう。修理完了後に雨どいの不具合がないか、無料点検してもらえる業者であればより信頼できます。
一定期間修理保証をしている業者もおすすめです。万が一不具合が見つかっても、無料もしくは資材の実費だけで再修理してもらえるので、余計な支出を抑えられます。
修理・施工にまとめて対応できる業者か
雨どいの修理業者には、自社で施工している業者を選ぶのもおすすめです。自社では専門的な工事ができず、施工を下請けや外部の業者に委託しているケースもあるため、最初に確認しておきましょう。
修理も施工もまとめて直接契約できる業者なら、中間マージンが発生しない分修理費用を抑えられます。施工に関する責任の所在も明確で、修理の希望を伝えやすいでしょう。
雨どいの修理費用やメンテナンス費用の相場
雨どいの修理費用は、故障した箇所や破損の程度によって金額が大きく異なります。一般的に、足場を作らずにはしごや脚立を使ってできる範囲なら、雨どいの修理費用の相場は5~20万円です。足場が必要な場合は15万円~を目安としてください。
軽微な破損で一部の雨どいの交換をするだけなら、半日程度で作業できます。足場を組む大規模な修理でも、状況にもよりますが2~3日程度の修理期間をみておけば十分です。
雨どいの修理費用は業者によって差があるため、契約前に必ず見積り書の提出を求め、書面で確認してください。金額や施工内容を確認して、納得したうえで契約しましょう。
雨どいの修理やメンテナンスを業者に依頼した場合にかかる、費用の相場は、次の表を参考にしてください。
修理・メンテナンスの内容 | 費用の相場 |
雨どいのつまりの解消や掃除 | 2~3万円 |
雨どいの塗装 | 5~10万円 |
雨どいの部分修理(足場を使わない場合) | 5~10万円 |
雨どいの部分交換(足場を設置する) | 15~20万円 |
雨どいの全体交換(足場を設置する) | 25~60万円 |
雨どいの修理を依頼する前の留意点
雨どいの修理を業者に依頼する場合、費用が高額になるケースもあります。適正価格で修理してくれる業者を選び、火災保険の使用も検討しましょう。ここからは、雨どいの修理を依頼する前のポイントや留意点についてお伝えします。
複数の業者から相見積もりをとる
雨どいの修理費用は業者ごとに異なるため、複数社から見積もりをとって比較するのがおすすめです。最初からひとつの業者に絞り込まず、複数の業者に現場を見てもらいましょう。業者から提出された見積り書を比較して、内容や金額に納得できる業者を選ぶことが大切です。
出張料や見積もり料がかかる業者もあるので、費用は完了までの総費用で比較してください。
自然災害による修理は火災保険が使えることもある
雨どいの修理には、保険が使える場合があります。台風・暴風雨・積雪などの自然災害で雨どいが破損したときの修理を保証している火災保険が多いので、加入している保険を確認してみましょう。
保険金の請求には、業者の見積書や破損状況の写真などの添付が必要です。経年劣化による破損は対象にならないといった細かい規約があるため、まずは保険会社に相談してください。
飛び込み営業や電話勧誘の悪徳業者に注意する
飛び込み営業や、しつこく電話で勧誘してくる業者には気をつけてください。不安をあおり、無理に修理を勧誘してくる業者もいるので注意しましょう。本来必要のない雨どい修理を、割高で押しつけてくるケースもあります。
また、現場の確認後しきりに契約を急ぐ業者は避けておいたほうが安心です。後のトラブルを防ぐためにも、費用や工事内容、対応に納得した業者への依頼を検討してください。
まとめ
雨どいは家屋を雨から守るために欠かせません。屋外に設置されていて紫外線や雨風で劣化しやすい建材でもあるため、破損に気がついたら早めの修理を心がけましょう。
雨どいの修理を依頼する先には、近くの工務店やホームセンターからハウスメーカー、雨どい修理の専門業者までさまざまな選択肢があります。依頼の際は、修理業者の技術や信頼できるかどうかを重視して選ぶことが大切です。