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ワーロン障子の4つのデメリット
穴が空きにくい、破れないと人気のワーロン障子ですが、デメリットもあります。購入を決める前に、どんなデメリットがあるのか把握しておきましょう。
和紙に比べて価格が高い
通常の和紙の障子が1枚あたり200円程度とすると、ワーロン障子は2,000円程度です。いくら耐久性があるとはいっても、これだけ価格に開きがあると、購入を迷う方もいるでしょう。
また、ワーロン障子は破れにくいとはいえ、耐久性には限度があります。和紙の障子であれば、破れた部分だけをカッターでカットして補修したり、補修シールを使ったりして目立たなくできるものの、ワーロン障子はそうはいきません。
破れてしまった場合などは1枚丸ごと交換する必要があり、そうすると費用がかさみます。そうした面においては、ワーロン障子はコスパが優れているとはいい切れず、コスパの良さを期待して購入するとがっかりしてしまうかもしれません。
通気性・吸湿性に劣る
ワーロン障子は、和紙の両面を塩化ビニール樹脂でラミネート加工しているものです。そのため、耐久性は高いものの通常の障子紙と比較すると通気性が劣るのがデメリットといえます。
空気を通しにくいということは、室内の温度をキープでき、冷暖房の効きを良くする良い面もあります。とはいえ、空気の行き来がないことから部屋の換気をこまめに行う必要がある点を覚えておきましょう。
また、同様に吸湿性も劣るので、湿気や結露に弱い商品もあります。ワーロン障子に張り替える際は、結露が起きにくい場所を選ぶことが大切です。
和紙に比べて重量がある
塩化ビニール樹脂でラミネート加工されている反面、和紙と比較して重たいのもデメリットです。和紙だと高さが低めのロールになっていて持ち運びしやすいものの、ワーロン障子は1枚の板になっており和紙と同じようには扱えません。
また、重さがあるためワーロン障子が丸ごと剥がれ落ちるリスクもあります。
温度変化によってたるんでしまうこともあり得る
ワーロン障子には、温度変化によって伸縮する特性があります。高温になると伸びてしまうため、日光が当たる場所などに設置するのはおすすめできません。
伸びたワーロン障子は低温になると縮むものの、温度変化による伸縮を繰り返すことで徐々にたるみが生じます。たるみが生じると見栄えが良くないだけでなく、障子が剥がれやすくなるのがデメリットです。
ワーロン障子を長持ちさせるためには、設置場所にも気を付ける必要があることを覚えておきましょう。
ワーロン障子にはメリットも多い
ここまでワーロン障子のデメリットについて説明してきました。しかし、ワーロン障子にはメリットも多くあり、デメリットを踏まえてもワーロン障子にこだわりたいと考える方がいるのは事実です。ここからは、ワーロン障子に張り替えるメリットについて解説していきます。
障子紙に比べて容易に張り替えられる
和紙タイプの障子を張り替えする場合、糊付けが必要です。慣れていないと作業に時間がかかり、張り替えをするのが億劫になることもあるでしょう。アイロン接着タイプの障子もありますが、それでも手間はかかります。
その点、ワーロン障子であれば、両面テープで簡単に貼り付けることが可能です。面倒な糊付けの手間を省けるだけでなく、障子や部屋が糊で汚れる心配がありません。
ただし、手軽に張り替えができる分、1回できちんと施工する必要がある点には注意しましょう。不手際があると、シートごと取り替えることになり、出費がかさむおそれがあります。
張り替える際は、障子が枠からズレたりすることのないよう、きちんと固定するなど下準備をしたうえで作業することが大切です。また、全体を一気に張るとズレやすいので、枠の下部から少しずつ丁寧に張っていくようにしましょう。
耐久性が高いため長持ちする
一般的な障子紙は非常にデリケートで、破れやすく日焼けもしやすいです。そうした障子紙のデメリットを補強したのがワーロン障子といえます。
ワーロン障子には、以下の特性があります。
・日焼けしにくい
・破れにくい
ここでは、それぞれの特性について簡単に解説します。
日焼けしにくい
一般的な障子紙の原料には、光を浴びると変色しやすい性質をもつ成分が含まれています。そのため、障子が日焼けして変色しやすいのが難点です。
その点、ワーロン障子はラミネート加工が施されているため、日光の影響を受けにくい性質があります。日焼けしにくく、長期間キレイな状態を保ちやすいのがメリットです。
破れにくい
ワーロン障子は耐久性に優れており、破れにくいです。
小さなお子さまがいる家庭だと、障子を触って指で穴を開けてしまうといったことはしばしば起こるものです。その点、ワーロン障子は破れにくいので少々のことで穴が開く心配はありません。
また、和紙の障子紙は水に弱く、濡れると破れやすくなりますが、ワーロン障子は水に強い特徴もあります。
日々のお手入れを簡単にできる
ワーロン障子は水に強く、商品によっては水拭きも可能なので、お手入れが簡単です。雑巾などでしっかりとこすって汚れを落とすこともできます。
和紙の障子紙だとそうはいかず、ハタキでホコリを落とす程度しかできません。障子紙に変色や汚れがある場合は、薄めた漂白剤を使って漂白するか、それでも汚れが落ちない場合は張り替えることになります。
お手入れのしやすさ や張り替えのスパンが長くなる点を考えると、ワーロン障子を選ぶことのメリットは大きいです。
ワーロン障子をはじめ障子紙選びに困ったらプロに相談しよう
張り替えを決めたものの、ワーロン障子には種類が多く、「どれを選べば良いかわからない」という方もいるでしょう。また、ワーロン障子にするべきかどうか悩んでいる方もいるかもしれません。
ワーロン障子の張り替えはもちろん、障子紙選びに困ったらプロに一度相談してみるのがおすすめです。プロに相談すれば、部屋の雰囲気などにマッチした障子紙を提案してもらえます。
また、自分で張り替えすると、失敗することも考えられます。上手に張り替える自信がない方は、プロに張り替えてもらいましょう。
「金沢屋」では、お客様に合った障子紙の提案から張り替え作業までを承っています。障子紙の種類に熟知しているため、お子さまがいる、ペットを飼っているといったお客様の生活環境に合った障子紙の提案が可能です。
そのほか、畳の張り替えや新調、表替えにも対応しています。障子紙選びや張り替えについて困ったら、ぜひご相談ください。
まとめ
優れた耐久性を備えているワーロン障子ですが、メリットばかりではありません。一般的な障子紙と比べて価格が高く、通気性や吸湿性が劣る、和紙と比較して重い、温度変化によりたるみが生じるデメリットもあります。
とはいえ、張り替えが容易、長持ちしやすい、お手入れが簡単といったメリットもあり、デメリットを上回る魅力があるのも事実です。張り替えを迷っているなら、プロに相談しつつ検討してみてはいかがでしょうか。