「畳の臭いが気になる!」臭いの原因と対処法を紹介

い草の良い香りがするので、その香りが好きで畳を選んだという人も多いのではないでしょうか。新品の畳は非常にい草の香りがしますが、長年使うとい草の香りが消え、ほかの臭いがついてしまいます。 この気になる畳の臭いはどうすれば消えるのでしょうか。今回は、畳の臭いの原因と臭いを消す方法について紹介します。

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気になる畳の臭い!主な原因は3つ

最初はい草の良い香りだったのに、いつの間にかい草の香りがしなくなっていませんか。それどころか、い草ではない嫌な臭いがするという家庭もあるでしょう。それらの臭いは、何が原因なのでしょうか。臭いになる主な原因を3つ紹介します。

【原因1】しみついた煙の臭い

煙の臭いは畳にしみつきやすい臭いのひとつです。畳は部屋の臭いや湿気などを吸着してくれる優れた床材であるため、日々の御線香や室内で頻繁にタバコを吸っていると、畳に臭いがしみついてしまいます。

一度付着したタバコの臭いは取れにくく、芳香剤などを使ってもなかなか消えません。そのため、臭いが蓄積されてタバコの臭いがどんどん部屋中に充満してしまいます。

【原因2】カビが発生している

前述しましたが、畳に使われている「い草」は湿気を吸収する性質があります。そのため、湿気のある状態が続くとカビが発生しやすくなり、悪臭の原因になってしまうのです。

日本はもともと湿気の多い気候ですが、特に梅雨時から夏にかけては非常に湿気が多く、カビにとっては絶好の環境となります。梅雨の時期は、畳のある部屋については除湿が必要です。

さらに、季節的なものは仕方ないとしても、食べこぼし、日当たりの悪さ、布団の敷きっぱなしなども、カビの発生・繁殖につながります。ちょっとしたことが積み重なってカビの繁殖につながるため、畳に対しては細かいケアが必要です。

【原因3】ペットのおしっこ

室内でペットを飼ったことがある人はわかると思いますが、室内飼いのペットは、畳の上でおしっこをする場合があります。トイレを覚えているペットでも、粗相をしてしまうことが稀にあるので注意が必要です。

しかも、犬や猫などのペットは嗅覚が優れており、畳に自分のおしっこの臭いが残っていると、同じ場所で何度も繰り返しておしっこをする習性があるため、臭いがしみついてしまいます。

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畳の臭いを消す方法

畳の臭いはどのようにすれば消すことができるのでしょうか。ここでは、畳の臭いを消す方法を原因別に紹介します。

煙の臭いを消す方法

御線香の香りやタバコの臭いを消すには、毎日しっかりと換気を行うことが大切です。畳から出る臭いが部屋に充満しているため、換気をして新しい空気を取り込みましょう。

また、空気をキレイにするという意味では、空気清浄機も役に立ちます。畳の部屋には空気清浄機を置いて空気を浄化しましょう。

また、煙臭を消すには重曹が効果的とされていますが、畳に使用するとシミになるおそれがあるので使用しないのがベターです。根気強く部屋の空気を入れ替えることで臭いを消しましょう。

カビの臭いを消す方法

畳のカビの臭いを消すには、カビ自体を取り除く必要があります。カビを取り除くには何を使えば良いのでしょうか。ここでは、カビの臭いを消す2つの方法について詳しく見てみましょう。

エタノールを使う

カビの気になる部分にスプレーにしたエタノールを吹きかけ、少し放置してカビを浮かせてから細かい目のブラシでカビを掻き出しましょう。このとき、畳の目に沿ってブラシを動かすことで、確実にカビをかき出すことができます。

また、カビの胞子を飛び散らせないためにブラシは1回1回ふき取りながら作業を続けましょう。おおよそのカビをかき出し終えたら、掃除機でカビを吸い取ります。

最後にエタノールをかけて濡らした部分を乾拭きしましょう。乾拭きをせずに放置すると、また湿気によってカビの繁殖の原因となる恐れがあります。最後の乾拭きはしっかり行ってください。

茶殻を使う

茶殻は、ほこりやカビなどを吸着する性質を持っています。そのため、畳に発生したカビにも効果を発揮すると期待できるのです。

まず、固く絞った茶殻を畳に撒きます。撒いてしばらく放置してから、畳の目に沿ってほうきで掃きましょう。

このとき茶殻自体も多少湿り気があるので、空気中に湿気が多いとよりカビが悪化する可能性があります。なるべく乾燥した日に行うか、湿気の多い日に行う場合は一層注意が必要です。

茶殻自体はカビをなくすわけではないため、まずはカビをなくすことが大切です。茶殻に吸着したカビを茶殻ごと捨て、改めて茶殻による畳の湿気をとり、カビの発生を防ぎましょう。

ペットのおしっこ臭を消す方法

ペットのおしっこの臭いは、熱湯を使えば尿のにおい成分を分解することができるので効果的に消すことができます。

おしっこが完全に乾いた状態の畳に、熱湯を少しずつかけて拭き取っていきましょう。時間はかかりますが、熱湯で臭い成分を分解できるので、少しずつ臭いがとれていきます。

拭き取り後はカビの発生を防ぐためにも、畳はしっかりと乾かすことが必要です。これを繰り返すことで少しずつ臭いが薄くなります。根気強く続けましょう。

どうしても臭いが消えない!そんなときは張り替えや新調がおすすめ

どうしても臭いが消えない畳ならば、専門業者で表替えや新調をしてもらいましょう。業者に畳のお手入れや新調を依頼する場合は、今後のことを考えて消臭、防カビシートをつけてもらうと今よりも手入れがしやすくなります。

畳の張り替えには「裏返し」、「表替え」、「新調」という3つの方法があるので、自宅の状況に合った方法を選ぶことが大切です。業者に畳を見てもらってから、どのようにすれば良いのかアドバイスをもらいましょう。

金沢屋なら、部屋の利用頻度や生活環境に合わせて、プロの職人が最適な張り替えプランを提案可能です。ペットのおしっこ等突然のトラブルに対して対応できる畳表も準備しています。

本格的な熊本産の畳から安価な中国産の畳、今流行りの琉球畳や虫が発生しにくい和紙畳まで種類豊富なラインナップを揃えているのが特徴です。自宅の雰囲気や希望の素材などに合わせて、お客様に必ず気に入ってもらえる畳を用意しています。

金沢屋は全国約300店舗展開しているので、日本全国どこでもすぐに駆け付けることができます。畳をはじめ、和室のことなら何でもご相談ください。

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畳の臭いを防ぐためには日頃のお手入れが大切

い草以外の嫌な臭いを防ぐためには、こまめな乾拭きや掃除が大切です。畳を長く使っているとどうしても臭いがしみついてしまいますので、それをなるべく防ぐためにも、日々のお手入れに力を入れましょう。

たとえば、良く乾燥した晴れた日に畳の天日干しをしたり、エアコンの除湿機能を活用したりと、あまり手のかからない方法でも畳のお手入れは可能です。

ほかにも、畳の上に絨毯を敷かないことも重要になります。絨毯を敷くことで熱が畳にこもって湿気が発生しやすくなってしまうので、畳の上には何も敷かずに畳本来の感触を楽しみましょう。

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まとめ

今回は、畳の臭いの消し方や発生する原因などについて紹介しました。畳は最初こそい草の良い香りがしますが、長年使用することでタバコやカビ、ペットの臭いなどがしみついてしまいます。それを予防するためには日ごろのお手入れが重要です。

すでについてしまった臭いを自力で落とすことが難しい、これから畳がなるべく傷まないように備えたいという人は、金沢屋にご相談ください。

畳の張り替えや新調、ケアの相談に乗ることもできますし、自宅に合った最適の畳を選ぶことも可能です。全国300店舗を展開しているので、スピーディーな対応ができます。

畳のことでお困りの際は、ぜひ金沢屋までご相談ください。