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畳のカビ防止策を8つ紹介!
畳には、『い草』といった天然素材が使われており、湿気を吸収する性質をもっているため、湿度の高い環境が続いたり手入れをせずに放置したりすると、カビが発生することがあります。
カビが生えた畳は黒っぽくなるので見た目が悪くなります。さらにカビの胞子によってアレルギーなどの健康被害が出るおそれもあるので注意が必要です。
そのため、畳にカビが生えないように、日頃から使い方や手入れに気を配りましょう。
ここでは、畳の具体的なカビ防止策について解説します。
1. 部屋の風通しを良くする
先述したとおり、畳に使われているい草には、空気が乾いているときに水分を放出し、湿気が多いときには水分を吸収する性質があります。これにより、畳のある部屋の湿度が快適に保たれます。
しかし、梅雨の時期などで湿気が多い状態が続くと水分が放出できなくなり、畳に湿気が溜まってカビが生えてしまうことがあるのです。
湿度が70%を超えるとカビが繁殖しやすくなるため、梅雨の時期や日当たりが悪いなどの原因で湿気が溜まりやすい場合は、部屋の除湿を行いましょう。
部屋の除湿には、天気が良い日に窓を開けて風通しを良くするのが効果的です。悪天候が続くときはエアコンのドライ機能や扇風機、除湿器などを使うと良いでしょう。
マンションなどの集合住宅は気密性が高く、湿気がこもりやすいので、換気 することを徹底してください。
2. 洗濯物の部屋干しはしない
洗濯物を部屋干しすると部屋の湿度が上がるため、畳が水分を吸収してカビが生えやすくなります。洗濯物は、できるだけ室外に干すようにしましょう。
どうしても部屋干ししたい場合は、日当たりの良い洋室で行うのがおすすめです。畳がある部屋にしか部屋干しスペースがない場合は、エアコンのドライ機能や除湿器を利用して、室内の湿度を上げない工夫が必要です。
部屋干しした洗濯物を乾かすために扇風機を使う場合は、窓を開けて換気したり、エアコンや除湿器と併用したりしましょう。
3. 畳の上はなるべく素足で歩く
畳の上を素足で歩くのも、畳のカビを防止するのに役立ちます。素足で歩くことによって、足の脂が畳表をコーティングするためです。
素足で歩くのは水虫が気になるという人もいるかもしれませんが、畳に使われているい草は、水虫菌(白癬菌)や足のニオイの原因である微生物に対して抗菌効果があるといわれています。
4. こまめな掃除でホコリや汚れを除去する
畳のカビを防止するには、こまめに掃除してホコリや汚れを除去することも大切です。カビが繁殖しやすい条件は、15~30度くらいの快適な温度、70%以上の湿度、ホコリや汚れだとされています。
あまり掃除をせず、ホコリや汚れが溜まっているとカビが生えやすくなるので、定期的に掃除機をかけるなどして取り除きましょう。掃除機をかけるときは、畳が傷まないように畳の目に沿ってかけるようにしてください。
すでに畳にカビが発生している場合は、掃除機を使うのは避けましょう。カビが生えているところに掃除機をかけると、掃除機の排気口からカビの胞子がまき散らされてしまいます。
畳のカビを掃除する場合は、カビが生えている箇所に重曹と消毒用エタノールを振りかけて、歯ブラシなどでカビを掻き出してください。なお、重曹は畳を変色させることがあるので、広範囲に使用するのは避け、黒カビが発生している箇所だけに使用しましょう。
5. 畳のある部屋の布団の手入れをする
畳がある部屋に布団を敷いて寝ているなら、布団の手入れも忘れないようにしましょう。人間は寝ている間に、コップ1杯分ほどの寝汗をかくといわれています。
布団は寝汗を吸収するため、定期的に洗ったり干したりして、畳が湿気を吸うのを防ぎましょう。特に布団を敷きっぱなしにしていると、畳が乾くタイミングがないためカビが繁殖しやすくなります。
布団は毎日片づけるようにして、こまめにお手入れしましょう。お手入れしたあとは、天日干しするのが好ましいです。天日干しが難しい場合は、布団乾燥機を使ってしっかりと布団を乾かすのがおすすめです。
6. 酢やクエン酸で拭く
畳を掃除するときに、酢やクエン酸を使って拭くのもカビ防止に役立ちます。酢やクエン酸には、殺菌作用があるからです。
酢を使う場合の手順は次のとおりです。
1.酢と水を1対1で割って酢水を作る
2.酢水を雑巾に含ませ、畳の目に沿って拭く
3.水拭きした後に乾拭きを行い、換気する
クエン酸を使う場合は、500ml程度の水に小さじ1杯のクエン酸を入れて、しっかり溶かしてください。
酢には漂白効果もあるため、畳のシミや汚れを落としたい場合は、酢を使うのがおすすめです。
7. 市販のカビ防止スプレーを使う
手軽に畳のカビを予防したいなら、市販のカビ防止スプレーを使うのも良いでしょう。畳に直接スプレーして乾かすだけなので、手間がかかりません。
すでにカビが生えているところにスプレーをかけても効果が期待できないため、先にカビを除去してから使用してください。
8. 防湿シートを敷く
畳に布団やカーペットを敷いたり、マットレスを置いたりする場合は、市販の防湿シートを敷くのが効果的です。防湿シートがあれば、布団やカーペットが吸収した湿気を防湿シートが吸うため、畳にカビがしづらくなります。
カーペットの場合 | カーペットの下に敷く |
布団やマットレスの場合 | 簀の子を置き、その上に防湿シートを敷く |
防虫効果があるシートなら、ダニの予防にも役立ちます。
どうしてもカビが発生してしまうなら畳の新調も検討する
すでに畳にカビが生えている、対策しても改善されない場合は、思い切って畳を新調するのがおすすめです。
畳は表面の「畳表(たたみおもて)」、畳表の下にある、畳の芯となる「畳床(たたみどこ)」、畳を縁取っている「畳縁(たたみべり)」からなっています。
経年劣化などで畳が傷んできたときは、畳を裏返してキレイな面を使ったり、畳表だけ張り替えたりすることが可能です。しかし、カビやダニの問題を解消したいなら、畳表だけでなく畳床まで新調する必要があります。
カビ対策のために畳を新調したいときは、ぜひ金沢屋にご相談ください。襖、障子、網戸、畳の張り替え専門店である金沢屋では、ダニ、カビ、虫が発生しにくい畳も用意しています。また、デザイン性が優れた畳、耐久性が高い畳など幅広い商品を取り扱っております。
費用相場は下記のとおりですが、熟練したプロの職人が生活環境や希望に合わせた最適な畳表や畳床を提案、新調しますので、安心してお任せください。
・賃貸用1帖 6,050円~(税込)
・普及品1帖 8,250円~(税込)
・上級品1帖 13,200円~(税込)
・メンテナンスフリー畳1帖 16,500円~(税込)
また、畳の張り替えや新調をご依頼いただいた場合は、畳を入れる前に防虫シートを敷くオプションも利用可能です。全国300店舗展開で、最短で即日対応できますので、まずはお問い合わせください。
まとめ
天然素材でできた畳には湿気を吸収する性質があるため、湿気が多い状態が続くとカビが発生することがあります。
カビが生えると見栄えが悪いだけでなく、健康被害が出るおそれもあるので、日頃からカビが生えないように対策することが重要です。
部屋の換気やこまめな掃除など、さまざまな対策を施してもどうにもならない場合は、カビに強い畳への張り替えも検討しましょう。