高級畳はどういった点が違う?格安畳との違いを解説!

畳の新調や張り替えを検討したとき、畳の候補が多くて迷ってしまうことはありませんか。安い畳から高級な畳まで、値段はピンキリです。 この記事では、高級な畳と安い畳の見た目や使い心地など、具体的な違いについて紹介します。

この記事は約7分で読み終わります。

安い畳と高級な畳の質の違いとは?

高い畳と安い畳には、どのような違いがあるのか、「見た目」「耐久性」「使用感」のポイントにそって紹介します。また、違いが発生する理由について解説します。

高級な畳と普通の畳に違いが発生する3つの理由

高級な畳と普通の畳では、使用する材料や畳作りの工程に違いがあります。高級な畳と普通の畳に違いが発生する理由を見ていきましょう。

1.長いい草を使っているため

普及品はい草の長さが97センチメートル以上のものが主流ですが、最上級品となると135センチメートル以上の長さになります。長さがある分、色ムラや変色が出る根の部分を使わないため、色ムラや変色が起きにくい畳表(たたみおもて)になります。

一方、安い畳の主流は中国産のい草です。中国産のい草は短いものが多く、畳にした場合、色ムラや変色ができやすいです。

また、い草の長さは栽培時の天候に左右されることが多く、梅雨に雨が少ないとい草の成長が悪くなり、根の部分が変色して短いい草になってしまいます。短いい草の方が汎用性は高いですが、長いい草は色ムラになりにくいため美しい状態を保てます。

2.畳表に使われるい草の本数の違いがあるため

安い畳と高級な畳では、畳表に使用するい草の本数に約2倍の差がみられます。安い畳では約4000本以下になることがありますが、高級な畳で使われるい草の数は8,000本ほどです。

い草の本数が多いほど、厚みやきめ細やかさ、張りにつながります。高級な畳は密度の高い仕上がりになるため、耐久性の違いがわかるでしょう。しっかりしている分、裏返してもホコリが出にくいです。 

3.洗浄などを徹底して行っているため

高級い草の場合、洗浄なども徹底して行うため、匂いに違いが生じます。特に国産の畳は洗浄方法にもこだわっていることが多く、い草の良い香りが持続しやすいことが特徴です。 

次項では、これら畳作りの素材や工程の違いから、具体的に見た目や使用感にどういった違いが生じるのか解説します。

高級な畳は「見た目」が違う!

まずは、高級な畳の見た目の違いについて解説します。

変色や色のムラが違う!

安い畳は変色や色ムラができやすいですが、高級な畳は見た目がキレイな畳表になります。先述したとおり、高級な畳には長いい草が使われているため、キレイな部分のみ使用できて極端な色ムラはみられません。

しかし、安い畳は高級な畳で捨ててしまう部分や、ほかの製品に使われる端の部分などを合わせて作るため、変色や色ムラになりやすいのです。

また、安い畳には天候不良などにより成長が緩やかな短いい草が使用されています。短いい草は、根の部分が茶色く変色してしまうことも多いです。

高級な畳と安い畳を比べた場合、購入時はほとんど見た目に差が見られなかったとしても、使い続けるうちに安い畳の方が見た目に変化が生じやすいでしょう。

厚みが違う!

安い畳と高級な畳の違いは、厚みによっても確認できます。安い畳の場合は、畳表自体の厚さが薄く、高級畳と比べ、い草が詰められている量が少ないです。高級な畳の場合は、織り目のきめが細やかで厚みも出て張りがあります。

高級な畳は「耐久性」が違う!

次に耐久性の違いを確認しましょう。

消耗のしやすさが違う!

高級な畳は通常の畳表よりたくさんのい草が使用されています。織り込みが多くなることで、縫い目を細かく仕上げることができて、耐久性に優れた畳が作れます。

また、高級な畳は日やホコリをとおしにくいため、裏返してもホコリが少ないです。短いい草で作られた安い畳は、繊維の間から傷が広がってしまったり、い草がボロボロになりやすかったりするため、高級な畳に比べると消耗しやすいです。

傷つきやすさが違う!

高級な畳は畳表の太さが分厚く、少しのことであれば傷も付きません。い草の真ん中のみを使用して作られているため、丈夫な作りになっているからです。しかし、安い畳は厚さが薄く、い草が詰められていないこともあり、傷みやすいものが多いです。

高級な畳は「使用感が違う!」

最後に、使用感の違いについて紹介します。

肌触りが違う!

厚みのある高級な畳には空気が多く含まれているので、踏み心地が柔らかく、足に吸い付くような独特な感触があります。

また、高級な畳は厚みがあるため張りがあり、手触りも引っ掛かりの少ない、さらさらとした状態が続きます。高級な畳と安い畳では、触ったときの心地良さの違いが体感できるでしょう。

香りが違う!

高級な畳では、い草本来の良い香りが持続します。一方、安い畳は洗浄方法に違いがあることから、薬品の匂いが残りやすく、い草の良い香りが阻害されやすいです。

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安い畳と高級な畳の値段の違いとは?

畳にはさまざまなグレードがあり、選択するものによって相場が異なります。一般的には、下級、中級、上級に分類されます。1帖あたりの相場は、以下のとおりです。

・下級 6,000円~

・中級 8,000円~

・上級 12,000円~  

・高級 18,000円~

下級品は価格を抑えられますが、中級品や上級品と比べると張り替える頻度が高まる場合があります。張り替え頻度と価格を照らし合わせると、下級品の方が割高になる可能性があるため注意が必要です。

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【ポイント】安い畳と高級な畳の選び方

それぞれ目的によって、最適な畳は異なります。そこで、安い畳や高級な畳を選ぶ際のポイントについて紹介します。品質や価格など、目的にあわせて畳を選びましょう。

品質重視で選ぶなら!

品質重視で選ぶのであれば、国産のい草がおすすめです。国産のい草は高品質なものが多く、い草の弾力性や耐久性が優れています。

中国産のい草は国産のい草より約1ヶ月早く収穫されますが、未成熟ない草を使用するため表面がもろく崩れやすいのです。い草の密度も低いため、踏むなどの力が加わると変形しやすいものが多いようです。

国産のい草を使用した畳は、変色や色ムラが出にくいため、長く使用できます。頻繁に買い替える必要もなく、結果的に経済的といえるでしょう。国産のい草を使ったものは、普及品から特選品まで幅広い用途に対応しているため、好みにあった畳も選びやすいです。

価格の安さで選ぶなら!

賃貸物件やアパートなど、定期的に畳表の入れ替えが発生する住宅や、子ども部屋などの畳表に負担が多くかかる部屋などは、中国産のい草で費用を抑えることをおすすめします。

中国産のい草は収穫までの期間が短く、国産のい草に比べて栽培しやすいため、幅広い用途で使えます。

活発に動く子どもの部屋では、畳の消耗が激しい場合もあるでしょう。子どもが走り回ったり、遊んだりして畳がこすれてしまうと、畳を買い替える頻度が高まるかもしれません。

高級な畳は品質良好で長く使えますが、頻繁に買い替える予定があるときは、安い畳を使用した方がコストも抑えられるでしょう。

手入れのしやすさで選ぶなら!

手入れのしやすさで選ぶなら、和紙畳や樹脂畳がおすすめです。

和紙畳とは、い草の代わりに天然の和紙を原料として、細長く合わせた和紙を編み込んで作る畳のことです。また樹脂畳とは、樹脂(プラスチック)を使用した畳であり、い草よりも手入れが簡単で気軽に取り入れやすいのが特徴です。

このふたつは、新品同様の色味を保ち色あせしにくい特徴があります。また、ダニやカビの発生もしにくいです。

い草を使用した畳は、ダニやカビが入り込みやすく、こまめに掃除をしても除去できない場合があります。その点、和紙畳や樹脂畳は掃除しやすいので清潔な状態を保持しやすく、ダニやカビの心配も少ないのです。

また、これらは防汚加工されており、水や汚れを弾く性質があるので、メンテナンスもしやすいでしょう。そのため、価格は割高になります。とはいえ、色やデザインも豊富なので、メンテナンスに手間をかけたくない人だけでなく、部屋の雰囲気をおしゃれにしたい方にもおすすめです。

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まとめ

安い畳と高級な畳の違いは、見た目や耐久性、使用感などから確認できます。品質や価格、手入れのしやすさなど、使用目的に応じて選びましょう。

金沢屋では、豊富な種類の畳をご用意しております。価格を抑えたい、居心地重視でおしゃれな空間にしたい、丈夫で長持ちする畳にしたいなど、ご希望に沿ったご案内が可能です。畳の新調や張り替えをご検討の方は、ぜひ金沢屋へお気軽にご相談ください。