畳の張り替え時期は?替えどきの目安やメンテナンス方法を解説

和室で使われている畳は、通常に暮らしていて多少汚れや傷がつくことはあっても、数ヶ月で使えなくなるほどの状態になることはありません。そのため、畳の替えどきがわからず、そのまま使い続けている人もいるのではないでしょうか。 しかし、実は畳には寿命があります。傷んでくると部屋が荒れている印象を与えてしまい、また、衛生面においても問題が出てくるため、定期的な張り替えが必要です。 今回は畳の替えどきや張り替え方法、張り替えるときのポイントを紹介します。畳の劣化が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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【部位別】畳の替えどきの目安

畳の替えどきや寿命は一律ではなく、部位や使用状況によって変わってきます。

ここでは、畳の替えどきの目安や寿命を部位別に紹介します。

畳表(たたみおもて)

「畳表」とは、畳表面のゴザ部分のことです。畳の外側にあるため、劣化しやすく、汚れたり傷がついたりすると目立ちます。

畳表が日に焼けて変色している、汚れが目立つ、ささくれがひどくなってきたなどで劣化が気になったら、「裏返し」「表替え」などで対応しましょう。

畳の裏返しを行う期間の目安は、畳の価格感によって若干異なります。1~2万円程度で表替えができる国産畳であれば、購入から平均2~3年。稲わらをふんだんに使い、細かい縫い目で仕上げられた国産の最高級畳の場合は、購入から平均3~5年程度と長持ちします。

畳を裏返したらそこから再び2~3年程度、最高級畳なら3~5年程度使えるので、畳表の寿命は4~10年程度と考えて良いでしょう。

ただし、ペットを飼っている家庭などでは畳の劣化が早くなるため、上記の年数よりも寿命が短くなります。畳表の両面を使い、畳表が寿命を迎えたら表替えを行いましょう。

畳床(たたみどこ)

「畳床」とは、畳表の下にある畳の土台部分のことで、稲わらを重ねて縫い上げる藁床(わらどこ)が使用されるのが基本です。

しかし、稲わらの生産量が落ちていることから、近年では木の繊維を接着剤や合成樹脂で固めたインシュレンボードや、断熱材として使用されることの多いポリスチレンフォームなどが使われている畳もあります。

畳床の寿命は10~20年程度といわれていますが、半年ごとに干すなどしてきちんとメンテナンスしていれば、40~50年使用することも可能です。

畳表が寿命を迎えた場合は張り替えで対応できますが、畳の土台である畳床が寿命を迎えたときには、畳を新調する必要があります。

畳の替えどきは使用年数だけじゃない

前述の畳の寿命はあくまでも目安であり、畳の品質や使用状況によって前後します。使用年数だけでなく、畳の見た目や感触、状態などから総合的に判断しましょう。

たとえば畳がひどく変色している、あちこちがささくれているなどで劣化が激しい場合は、畳表の替えどきです。

畳を踏むと足が沈むような感覚がしたり、カビ臭かったりする場合は畳床が傷んでいる可能性が高いため、畳を新調したほうが良いでしょう。

劣化した畳を使い続けると、ささくれでケガをする可能性があったり、ダニやカビが繁殖して衛生面で問題が出てきたりします。定期的にチェックとメンテナンスを行うことが重要です。

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畳の張り替えをする方法は3通りある

畳の張り替え方法は、畳の使用年数や状態によって「裏返し」「表替え」「新調」の3パターンに分かれます。各張り替え方法の詳細を見ていきましょう。

1.裏返し

裏返しとは、その名のとおり畳を裏返して使用することです。畳表の傷みは、日々踏まれたり日光に当たったりしている表面に集中することが多く、表面が劣化していても床に接している裏面はキレイな状態のままということも少なくありません。

そのため畳を裏返せば、畳表を張り替えたり畳を新調したりしなくても、汚れや傷がついていないキレイな畳が使えます。畳を裏返す目安は、前述のとおり、購入から2~3年程度、国産の最高級畳の場合は3~5年程度経過したときです。

なお、畳のメンテナンスをせずに長く使い続けている、ペットが引っ掻くなどして大きな傷がついているといった場合は深部まで傷んでいることが多く、裏返しで使用できない可能性があります。

2.表替え

表替えとは、畳表と畳縁(たたみべり)を張り替えることです。畳表がかなり傷んでいる、過去に畳を裏返していてすでに裏面も劣化しているといったときには、表替えを行います。

畳表は裏返してから再び2~3年(国産の最高級品は3~5年)使えるため、表替えの目安は裏返してから最長5年程度経過したときと考えると良いでしょう。

畳表の傷みや汚れが激しい場合は、目安の期間前でも表替えしなければならないことがあります。

3.新調

新調とは、新しい畳に交換することです。畳床の寿命は平均10~20年程度です。新調の目安も10~20年程度と考えて差し支えありません。

畳の裏返し、表替えの両方を行うと畳床が寿命を迎えていることが多いので、「寿命のタイミング」を目安にしても良いでしょう。

ただし、畳をしっかりメンテナンスしていれば畳床は長持ちします。10~20年経ったからといって必ずしも畳を新調しなくてはならないわけではありません。

畳の状態を見て、新調するか否かを決めると良いでしょう。

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畳の張り替えは業者に依頼しよう

畳の張り替えを考えたときに、自分で張り替えるか業者に頼むかで悩む人もいます。畳を張り替える作業はむずかしく、専用の道具が必要になります。業者ではない人が、畳の材料や道具を入手することは困難です。そのため、畳の張り替えは専門の業者に依頼するのがおすすめです。

自分で行うつもりで、仮に材料や道具が揃ったとしても、知識や技術がない人が畳を張り替えると、シワができるなど失敗するリスクがあります。

「裏返しなら自分でできるのでは」と思っても、畳を持ち上げるには手鉤 (てかぎ)という道具が必要です。マイナスドライバーなどでも代用できますが、素人が無理に行うと畳を傷つけることもあります。 畳を持ち上げるにも注意が必要なので、「裏返し」はさらに難易度が高いのは予想できると思います。

また、自分で材料や道具をそろえて張り替える手間やコストを考えると、業者に依頼したほうが早く、そして安く済むでしょう。

どの業者に張り替えを頼んだら良いのかわからないというときは、ぜひ金沢屋にご依頼ください。

金沢屋は地域密着型の襖、障子、網戸、畳の張り替え専門店です。地元の熟練した職人がご自宅の畳の状態をチェックして、最適な方法で丁寧にメンテナンスいたします。

業者に依頼する場合「料金が気になる」「あとから高額請求されることはないか」といった不安から、ちゅうちょしてしまう人も多くいます。

しかし、金沢屋なら、はじめから交通費や作業代が含まれた金額を見積もり時に提示します。追加料金が発生しにくい価格設定なので、安心してご利用いただけます。見積もりは無料です。 まずは、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

いつまでも使い続けられるように感じる畳ですが、実際には寿命があり、定期的に張り替える必要があります。

購入から2~5年ほど経過して日焼けや汚れ、ささくれが目立ってきたら裏返しを、両面とも使ってしまった、畳表の傷みがひどいといったときには表替えを行いましょう。裏返しと表替えの両方を行い、購入から10~20年経過したら、新調を検討してください。

畳の替えどきはあくまで目安なので、メンテナンスを怠るとその分寿命が短くなります。そのため、期間だけで判断するのではなく、畳の状態に合わせて張り替え方法を考えることが大切です。

畳の張り替え方法は3種類ありますが、いずれにしても素人が行うのはむずかしいため、無理をせず業者に相談しましょう。