【畳の焦げ補修】小さな焦げ跡から大きなタバコの跡まで!4つの補修方法を紹介!

畳敷きの部屋でタバコを吸っていたら、タバコをうっかり落としてしまい、畳が焦げてしまったという経験はありませんか。畳が焦げてしまったときは、適切な方法で補修すると、焦げ跡を目立ちにくくすることができます。 今回は、タバコのような大きな焦げ跡から、お線香のような小さな焦げまで、補修する方法を詳しく解説しますので、ぜひ試してみてください。

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畳のタバコの焦げ跡を補修する方法

畳についたお線香やタバコの焦げ跡は、自分で補修することが可能です。焦げ跡の大きさ別に、補修方法や使用する道具などを詳しく見てみましょう。

畳についた小さな焦げ跡の場合

小さな焦げ跡であれば、紙やすりもしくは先の尖った道具を使うと、跡を目立たなくするための処理が簡単に行えます。この項目では、それぞれの流れを紹介します。

紙やすりを使う方法

紙やすりを使い焦げ跡を削っていくと、効率的に焦げ跡を落とせます。紙やすりは、目が細かい240番前後を使い、指に巻き付けて焦げた部分をこすってみましょう。

乾いた古い歯ブラシを使ってこすっても、同じように焦げ跡が目立たなくなります。紙やすり・歯ブラシどちらを使うときも、畳目に沿って、力を入れないよう注意しながらこするのがポイントです。

こすり終わったら、補修塗料もしくは水で薄めた木工用水性接着剤を用意します。これは、畳にささくれができるのを防ぐためです。削ったことにより発生した粉をキレイに取り除いた後で、少量を塗ってからなじませましょう。

先の尖った道具を使う方法

この方法は、1cm以内の焦げ跡を補修する際に使える手法であり、小さい焦げに悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。

まず、霧吹きを使い、焦げ跡の周辺を湿らせます。その後、マイナスドライバーや目打ちなど先の尖った道具を準備し、道具の針先を使って焦げた部分のい草を切って、い草を抜きましょう。

小さな部分とはいえ、「抜いた部分に穴が開いてしまうのではない」かと心配されるかも知れませんが、深層に無数に詰め込まれているので、多少抜いても問題ありません。

焦げた部分を中心に、い草を抜いたら、針先を使って左右のい草を寄せ、開いている隙間を埋めていきます。時間をかけて隙間を埋めていくと、どこが焦げた部分だったか分からないほどキレイな状態になります。

最後に、目打ちのグリップ側を使い、細かい隙間を均一にしたら完成です。

大きなタバコの焦げ跡の場合

広い範囲に、タバコの焦げ跡が残ってしまった場合は、上記で紹介したような道具を使う方法では補修することができません。この場合は、畳目の模様がプリントされた補修シールを使い、応急処置を行いましょう。

畳補修シールは、400円から1,000円程度で市販されており、ホームセンターや通販サイトなどで購入できます。畳目の模様がプリントされていて、誰でも手軽に補修可能です。

補修シールを貼ってあることが目立たないように、シールを選ぶときには、畳の色に近いものを選びましょう。焦げ跡が隠れるほどの大きさに切り、貼り付けます。

コツとしては、実際の畳と同じように、畳の目の線に沿ってシールを切り取り、シールの模様に合わせて両端を切り取りましょう。こうすると、畳に貼ったときシールがなじみやすくなります。

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タバコの焦げ跡が落ちない場合の対処法

ここまで紹介した方法で、タバコの焦げ跡が落ちなかった場合には、次に紹介するやり方を試してみてください。

一時的に焦げ跡をごまかす

焦げ跡が落とせず、一時的に隠したいという場合は、ほかの畳の部屋と交換する・畳の上に座布団やラグなどを敷く・家具の配置を変えるなどの方法があります。畳を外すときには、畳のへりにマイナスドライバーを差し込んでから持ち上げると、外すことができます。

ただしこれらの方法は、あくまでも一時的な対処方法です。特に、ほかの部屋との畳の交換はできるだけ避けましょう。これは、畳が一畳ごとに採寸して作られているためです。部屋の面積に合った畳を使用するようにしましょう。

業者に畳の張り替え依頼をする

すぐに畳を張り替える必要がなければ、業者に張り替えを依頼しましょう。業者では、畳の状態や使用年数に応じて、適切に対処してくれます。

業者に依頼する際、畳の張り替え方法や修復費用の相場を知っておくだけでも、コミュニケーションが円滑に済みます。ここからは、畳の張り替え方法と相場を紹介します。

裏返し

張り替えのオーソドックスな手法として裏返しがあります。裏返しとは、畳の表面部分(畳表)をすべて剥がしてひっくり返し、再び固定する方法です。

畳表の表面部分は両面が使えるため、畳表は再利用しますが、畳縁は取り外して新しいものに交換します。畳が焦げた場合のほかにも、傷・擦れ・色褪せ・日焼け跡などが目立ってきた場合に用いられます。

張り替えの中で、裏返しは最も手間がかからず、料金相場は1畳あたり4,000円程度です。ほとんどのケースでは、1日で作業が完了します。

表替え

表替えとは、畳床はそのまま使用し、畳表と畳縁を張り替える方法です。畳床は変わらないため、見た目は新品同様です。

畳の表替えを行う目安は、購入後4年から8年程度経過していたり、裏返しをしてから5年程度経っていたりするときです。焦げた箇所の補修のほかに、い草がささくれのような状態になってきたり、畳の光沢がなくなったりした場合にも、表替えが活用されます。

表替えの料金相場は、1畳あたり5,000円~20,000円程度ですが、畳表のグレードや畳の種類によって相場が変わってきます。

グレードについては、い草の品質や産地などでランク分けされており、高いグレードのい草ほど耐久性も高くなります。種類については、戸建て用・マンション用・賃貸用などに分かれており、賃貸用は低価格となる傾向が見られるのです。

畳の新調や張替えを検討していたり、和室のご相談をしたりしたい方は、金沢屋までお気軽にお問い合わせください。

金沢屋は、全国におよそ300店舗展開している「畳・襖・障子・網戸の張替え専門店」です。実績豊富なプロの職人が、実際にお客様のお部屋を拝見した上で、ご利用頻度や生活スタイルに合わせた畳をご提案いたします。

できる限り安く抑えたい・居心地のいい空間にしたい・長い間使える畳にしたいなど、お客様のご要望はさまざまです。また、焦げのほかにも変色・傷・汚れ・カビ・臭い・虫などがあり、張り替えによってこれらの問題が解消できます。

金沢屋では、熊本産や中国産などのさまざまない草を使い、畳の張替えおよび新調を承っております。

畳は、定期的にお手入れいただくと長く使うことが可能です。表替えの商品ラインナップとして、賃貸用・普及品・上級品・和紙畳・樹脂畳などを用意しております。どの商品を希望されるのか、まずは一度お問い合わせいただければ幸いです。

畳の新調・張替え・表替えによって、居心地の良い部屋に仕上げることができます。畳以外にも、襖・障子・網戸の張り替えおよび新調、オリジナル襖の作成、掛け軸の新調など、和室全般に関するご相談をお受けしております。ぜひお気軽にご連絡ください。

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まとめ

畳に焦げがついてしまったら、今回の記事で紹介した方法で補修を試してみてください。どの方法を試す際にも、畳が傷つかないように優しく丁寧に行うことが大切です。

それでも焦げが落とせなかったり、畳の状態が悪くなったりするようであれば、金沢屋までご相談ください。