畳の上にカーペットを敷くときの注意点!和室に合ったカーペットの選び方とは?

畳は長年使っていると経年劣化や日焼けで汚れてきます。汚れを防ぐため、またはその汚れを隠すためにカーペットを敷きたいと考えている人もいるのではないでしょうか。 畳の上にカーペットを敷くなら、いくつかの注意点があります。今回は畳の上にカーペットを敷くことのメリットやデメリット、注意点について紹介します。

この記事は約6分で読み終わります。

畳の上にカーペットを敷くメリットとデメリット

畳の上にカーペットを敷くとどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここではそれぞれについて解説します。

メリット

カーペットを敷くことで、和室から洋室への模様替えが簡単にできます。リフォームで畳の部屋を洋室に変えるには、畳をはがすなど骨の折れる作業が必要ですが、カーペットを敷けば簡単に洋風のアレンジできます。

また、カーペットを敷くことで畳の表面を保護できるというメリットもあります。畳の大敵である紫外線や日光を遮ることもできるので、日焼け防止にも有効です。畳の表面を守るという意味では、カーペットを敷くことで大きなメリットを得られます。

デメリット

カーペットを敷いた後、長期間放置することが多いでしょう。長期間畳の表面を覆うと通気性が悪くなり、ダニやカビが発生しやすくなります。特に湿気が多い時期は畳に湿気が溜まりやすく、カビの温床になるおそれがあるのです。

また、カーペットを敷くことで滑りやすくなるといったデメリットもあります。特に小さいお子さんがいる場合は、走ったり歩いたりするときに滑ってしまう危険性も考えられます。

さらに、カーペットを敷くことでハウスダストが溜まりやすいのもデメリットです。畳だけなら溜まりにくいホコリも、カーペットを敷くことで溜まりやすくなります。

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和室に敷くカーペットを選ぶポイント

和室にカーペットを敷きたいという人は、これから紹介するカーペットの選び方を参考にすれば、カーペットを敷くデメリットを最小限に抑えることができると思います。参考にしてみてください。

通気性の良い素材

カーペットを敷くことで畳に湿気が溜まってしまうので、毛足が短い薄手のカーペットがおすすめです。薄手のものなら湿気がたまりにくく、カビの繁殖を少しでも防ぐことができます。

カーペットの裏面は、不織布やジュートなどの素材を選ぶようにしましょう。これらの素材は通気性が良いので、湿気が溜まりにくく、必要以上にカビを気にすることもありません。

また、思い切って裏地がついていない自然素材の敷物を選ぶのも良いでしょう。裏地がついていない分通気性が良いので、畳の上に敷くカーペットとしては申し分ありません。

防虫・防ダニ・抗菌機能

カーペットは、ダニや虫の温床にもなり得ます。そのためカーペットを敷く場合は、防ダニ加工や防虫加工が施された製品を選ぶのがポイントです。ダニやカビが発生しにくい環境を整えられます。

また、抗菌・抗ウイルス機能や消臭機能にも注目です。カーペットはこまめに洗濯することが少なく、気づいたら菌やウイルスが付着し、嫌な臭いも染みついているという状況もあるでしょう。そのような状況を防ぐためにも、抗菌の機能性が高い素材のものを選ぶことが大切です。

和室に合うデザイン

カーペットを選ぶときは、色にもこだわりましょう。畳の色に合わせたグリーン系や、木材に合わせたベージュ系などが和室に合います。濃い目の色より、アースカラーなどのナチュラルな色を選ぶのがポイントです。

また、カーペットは小さめのサイズを選ぶと、動かしやすいので手入れがしやすく、掃除も億劫になりにくいです。

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畳の上にカーペットを敷くときの注意点

畳の上にカーペットを敷くときには、いくつか気を付けなければならないポイントがあります。ここでは、畳の上にカーペットを敷くときの注意点を紹介します。

新しい畳にはカーペットを敷かない

新しいい草の畳は水分を多く含んでいるため、すぐにカーペットを敷かず、畳の水分が飛ぶのを待ちましょう。新しい畳の上にカーペットを敷くことが原因で、カビや虫が発生することがあります。それ以外にも、色ムラができるおそれもあるので注意が必要です。

い草は乾燥すると緑色から黄色に変色するので、カーペットを敷く場合は黄色になった段階で行ってください。

滑り止めシートは使わない

カーペットが滑ることが気になり、カーペットの下に滑り止めシートを敷く人もいるでしょう。しかし、滑り止めシートを敷くと通気性が悪くなるためおすすめできません。

カーペットのずれが気になるときは、専用ピンで端を固定することでずれを防止できます。通気性を阻害することなくカーペットを固定することが可能です。ただし、畳や縁にピンで固定するときに傷がついてしまうことは把握しておきましょう。

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畳の上にカーペットを敷いた後のお手入れ方法

畳の上にカーペットを敷いた後、そのまま放置しておくのはNGです。きちんとお手入れをしなければ、畳が傷んでしまいます。ここでは、畳の上にカーペットを敷いた後のお手入れ方法を紹介します。

定期的に掃除する

カーペットを敷いたあとは、定期的にカーペットに掃除機をかけることが大切です。ただ掃除するだけでなく、毛足を起こすようにすると、よりゴミやホコリが取れるので、長持ちさせられます。

定期的に掃除機をかけながら、数か月~半年に1回は、カーペットをはがして天日干しするのも忘れないようにしましょう。ついでの畳の上にも掃除機をかけると、より清潔な状態を保つことができます。

こまめに換気してカーペットの裏側を乾燥させる

カーペットを敷いている部屋は、こまめに窓を開けて空気を入れ替えることも大切です。カビやダニを防ぐためには、風通しを良くしておくことが重要です。

可能であれば、カーペットをめくって裏面にも風を当てましょう。難しい場合は、扇風機やエアコンの除湿運転を活用するのがおすすめです。とにかく湿気を取り除いて換気を徹底することが必要です。

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すでに畳自体が傷んでいるなら張り替えを検討しよう

今ある畳の汚れや傷みが気になってカーペットを敷きたいのであれば、隠すのではなく畳を張り替えるというのもひとつの方法です。カーペットを敷くと汚れや傷みは隠せますが、カビが発生したり、お手入れが必要だったりと手間もかかってしまいます。

畳の傷みが気になる場合、畳の張り替えではなく、和室から洋室へ変更する方もいます。畳をカーペット敷きやクッションフロアなどに変更すれば、今後畳の汚れや傷みを気にする必要はありません。

また、繊細でこまかめな手入れが必要とされるい草の畳ではなく、樹脂畳や和紙畳などペットに特化した畳へ変更のもおすすめです。樹脂畳や和紙畳は丈夫でお手入れもしやすいので汚れや傷みがあまり気になりません。

畳の張り替えなら金沢屋にお任せください。フローリングにするか、ほかの種類の畳に貼り替えるかなど、今後のお部屋の使用目的に合わせて提案させていただきます。ぜひ一度金沢屋にご相談ください。

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まとめ

今回は、畳の上にカーペットを敷くメリットやデメリットについて紹介しました。基本的には、畳の上にカーペットを敷くのは避けるのがベターです。どうしても敷きたい場合は、湿気がこもらないように換気したり、掃除したりとお手入れが必要になります。

畳の汚れや傷みを隠したいという場合は、畳の張り替えや新調を検討してみてはいかがでしょうか。新調ですと手入れのしやすい和紙畳や樹脂畳に買える選択肢も増えますし、いっそのこと和室をフローリングにするなどさまざまな方法があります。