琉球畳でおしゃれな和室に!張り替えのポイントや価格を紹介

琉球畳とは、「七島藺(しちとうい)」という素材で作られた、縁(へり)なしの正方形の畳のことです。おしゃれな見た目なので、「自宅の畳を琉球畳に変えたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、畳を琉球畳に張り替えるメリット・デメリットや費用相場、琉球畳を選ぶときに押さえておきたいポイントについて解説します。

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畳を琉球畳に張り替えるメリット・デメリット

琉球畳は、一般的な畳とは異なる特徴をもっています。琉球畳に張り替えるときは、メリット・デメリットを把握したうえで慎重に検討することが大切です。

琉球畳のメリット

縁なし・正方形が特徴の琉球畳には、一般的な畳にはないメリットがあります。

カラーバリエーションが豊富

琉球畳の大きなメリットが、カラーバリエーションが豊富であることです。畳の色といえば、多くの人が緑色を想像するでしょう。琉球畳には緑色だけでなく、ブラックやホワイト、グレー、ブラウン、ブルーやピンクなど、さまざまなカラーがあります。

畳の目の向きを互い違いにして並べたり、2色の畳を使ったりして市松模様風にすれば、モダンな雰囲気を演出できます。タイルマット感覚で使えるため、洋室に合わせやすいのも魅力です。

子どもの遊び場用などリビングの一角に中和室を作りたい場合も、カラフルな琉球畳がインテリアになじみやすいでしょう。

部屋が広く見える

部屋が広く見えるのも、琉球畳のメリットです。一般的な畳は縁があり、畳1枚1枚の区切りがはっきりしていて圧迫感があります。一方、縁なしの琉球畳は畳の区切りが目立ちにくく、部屋がすっきり広く見えるのです。

琉球畳は目を互い違いにして市松模様風に並べることが多いですが、目の向きをそろえて並べれば、より部屋が広く見えるでしょう。

琉球畳のデメリット

カラーバリエーションが豊富、部屋が広く見えるなどのメリットがある琉球畳ですが、いくつかデメリットもあります。

琉球畳への張り替えを決めてから後悔することのないように、これから紹介するいくつかのデメリットも把握しておきましょう。

張り替え費用が高くつく

琉球畳のデメリットのひとつが、張り替え費用が高くつくことです。琉球畳の基本サイズは半畳で、同じ面積の部屋に敷く場合でも一般的な畳の倍の枚数が必要になるため、そのぶん費用がかさみます。

また、琉球畳の原材料である七島藺は、稀少性の高い素材です。刈り取りから畳として加工するまでの全工程が手作業で行われており、制作に手間がかかるため、1枚あたりの価格が高めに設定されています。

七島藺の代わりに、い草や化学繊維などを使った琉球畳もありますが、縁なし・正方形の琉球畳の制作には技術が要るため、やはり一般的な畳よりは割高です。そのため、張り替え費用の予算をオーバーするおそれもあります。

縁がないため角が傷みやすい

畳の角が傷みやすいのも、琉球畳のデメリットです。縁で角が守られている一般的な畳とは違い、琉球畳は縁がないので、人が歩くときの振動などで角が傷みます。

七島藺で作られた琉球畳は耐久性が高いといわれていますが、ほかの素材で作られた琉球畳よりも価格が高価なので気軽に張り替えられないでしょう。

琉球畳専用のい草や化学繊維を使った琉球畳も強度が高めですが、一般的な畳と同じ使い方をしていれば、どうしても角が傷んできます。張り替えのスパンも短くなるため、費用がかさむでしょう。

また、い草で作られた琉球畳は湿気を吸いやすく、ダニやカビが発生しやすいというデメリットもあります。

年に2回は畳を干したり、日頃から湿気が溜まらないよう乾燥させたりとメンテナンスしなくてはなりません。水拭きも原則不可なので、お手入れに手間がかかります。

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【費用】畳を琉球畳に張り替えるときの費用相場

張り替え費用が高いといわれる琉球畳ですが、具体的にはどれほどかかるのでしょうか。畳の張り替え費用は業者によって異なるため一概にはいえませんが、相場は以下のとおりです。

・七島藺で作られた琉球畳:2万円~3万円前後/半畳

・い草、和紙、化学繊維などで作られた琉球畳:1万円前後/半畳

一般的な畳の場合、1畳あたり1万5,000円~が目安とされています。一方、い草や化学繊維などを用いた琉球畳は、半畳で1万円前後ですので、やや高めの値段といえるでしょう。

また、一般的な畳は畳表(たたみおもて)が劣化しても、裏返しや表替えなどを行えば長く使い続けられます。

琉球畳は表替えができないため、劣化したら新調するのが基本です。どうしても一般的な畳よりも新調までのスパンが短くなるため、そのぶん費用がかさむでしょう。

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【選び方】琉球畳を選ぶときの3つのポイント

琉球畳は張り替え費用が高めです。張り替えに失敗しないように、琉球畳を選ぶときのポイントを知っておきましょう。

自宅にあったサイズを選ぶ

琉球畳は、自宅に合ったサイズのものを選ぶことが重要です。実は、「1畳」といっても、住宅によって合う畳のサイズが異なります。

たとえば、京都をはじめとした西日本で広く使われている「京間(きょうま)」の1畳のサイズは、191.0×95.5センチメートルです。関東地方で多く使用されている「江戸間(えどま)」もの畳のサイズは、176.0×88.0センチメートルとなっています。

琉球畳の基本サイズは88.0×88.0センチメートルです。現在敷いている畳を琉球畳に張り替えようとすると、サイズが合わないおそれもあるのです。

規定サイズの琉球畳が合わない場合は、オーダーメイドでの制作を依頼する必要があります。オーダーメイドなら、琉球畳の厚さも調整が可能です。

部屋と統一感のあるカラーを選ぶ

琉球畳に張り替えるなら、部屋と統一感のあるカラーのものを選びましょう。琉球畳はカラーバリエーションが豊富で、ブルーやピンクなどのカラーもあるのが特徴です。

家具やほかのインテリアとのバランスを見て、部屋の雰囲気に合ったものを選ぶことをおすすめします。

スタイリッシュな雰囲気にしたいなら、ホワイトとブラックなどコントラストが強いカラーを組み合わせると良いでしょう。ベージュなどのナチュラルなカラーでまとめると、リビングの一角などフローリングと合わせても溶け込みやすくなります。

できれば事前に張り替え後のシミュレーションをしてみて、部屋の雰囲気やインテリアに合うかを確認してみましょう。

張り替える目的にあった素材を選ぶ

琉球畳は七島藺で作られたもの以外にも、い草や和紙、樹脂などを原材料としたものがあります。リラックス効果を得るならい草製のもの、色あせのしにくさや撥水性を求めるなら樹脂製のものにするなど、張り替えの目的に合った素材を選びましょう。

琉球畳の角が傷むのが気になるのであれば、樹脂製や和紙製の琉球畳を選ぶのがおすすめです。

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まとめ

縁なし・正方形が特徴の琉球畳は、豊富なカラーバリエーションが特徴です。縁なしで圧迫感がないので、部屋が広く見えるメリットもあります。

張り替え費用が高いなどのデメリットはありますが、インテリアにこだわりがあるなら、琉球畳に張り替えてみてはいかがでしょうか。

琉球畳はECサイトなどでも販売されていますが、自宅に合ったサイズを選ぶ必要があるため、自力で張り替えようとすると失敗する可能性があります。サイズの計測などに不安があるなら、無理をせず業者に依頼するのがおすすめです。

どの業者に張り替えを依頼するか悩んだら、ぜひ襖・畳・障子・網戸の張り替え専門店金沢屋にご相談ください。研修を受講した職人が、琉球畳への張り替えをはじめ、さまざまなおうちの困りごとに対応いたします。

電話やホームページのご依頼フォームから問い合わせ・ご注文を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。