目次
畳に掃除機をかけても大丈夫?
畳を長持ちさせるためにも、掃除機は定期的にかけましょう。
畳の目はホコリやごみが溜まりやすく、それをエサとするダニが発生するおそれがあります。こまめに掃除機をかけて、清潔な状態を保つことが大切です。
ただし、掃除機のヘッドに高速回転ブラシが付いているものは畳を傷める可能性があるため、使用を避けましょう。
畳にロボット掃除機を使っても大丈夫?
昨今は、普段の掃除を便利なロボット掃除機に任せている人が少なくありません。しかし、ロボット掃除機の使用は畳を傷つける可能性があります。
通常、掃除機で畳を掃除するときは、畳の目に沿って掃除機をかける人が多いのではないでしょうか。これは、畳の目の間に入ってしまったホコリやゴミを容易に吸い取ることができるためです。また、い草が摩擦で擦り切れてささくれができないようにするためでもあります。
一方、ロボット掃除機は基本ランダムに動きます。それどころか古くなってささくれた畳をゴミだと勘違いし、吸引力を強めてより畳を削ってしまうのです。
ただし、すべての畳で使用ができないわけではありません。
例えば、塩化ビニルレザー素材を使用したレザー畳は、摩擦に強い床材です。そのため、ロボット掃除機を使用しても問題ないでしょう。
畳に掃除機をかけるときに意識すること
畳はい草でできているため、掃除機のかけ方によっては畳を傷めることがあります。正しい掃除機のかけ方を知って、清潔な状態を保ち、畳を長持ちさせましょう。
ここからは、普段の掃除機で意識すべきポイントについてご紹介します。
なお、自宅で使っている掃除機によっては、畳モードが搭載されているため活用すると良いでしょう。
畳の目に沿ってかける
ロボット掃除機の使用に関する解説でもお話したとおり、畳に掃除機をかける際は、畳の目に沿ってかけることを心がけましょう。
畳の目に沿ってなるべく力を入れずに優しくかけることを意識します。畳1枚につき約40秒~60秒くらい時間をかけてゆっくりと掃除機をかけるのがポイントです。
畳の縁は最後に掃除機をかける
畳の縁は主に綿や麻、化学繊維で作られており、畳の角を摩擦から保護する役割を果たしています。
畳に掃除機をかけた流れで、一度に縁にも掃除機をかける人が多いのではないでしょうか。畳の縁を傷めないためには、畳だけ、縁だけと分けて掃除機をかけることをおすすめします。
なぜなら畳と縁の間には段差があり、この段差を気にせず掃除機を強く当ててしまうと、衝撃で縁が破れるおそれがあるからです。
縁を掃除する際は畳と同様に優しく、なるべく摩擦がかからないよう掃除機を浮かせてかけると良いでしょう。また、縁を傷めないようにヘッドを交換するなどして対応しましょう。
掃除機以外で畳を掃除する方法
畳を掃除するときは、室内用ほうきやフローリングワイパーなども利用できます。
次に、それぞれの掃除方法について解説いたします。
室内用ほうきで畳を掃除する
室内用のほうきは、畳を傷めずに掃除するのに向いています。目が細かい畳の隙間に入ったホコリも簡単にとれるのでおすすめです。
掃除機をかけるときと同じく、ほうきで掃くときも畳の目に沿って細かく動かしましょう。
ほうきだけでは取り除けないゴミは、乾いた雑巾でかき出すように乾拭きします。集まったゴミはちりとりで回収するか、掃除機で吸い取ってしまいましょう。
フローリングワイパーで掃除する
掃除にあまり時間が取れないときは、フローリングワイパーが便利です。ドライシートを装着し、畳の目に沿ってかけましょう。ホコリが舞い上がりやすいので、拭いたあとは窓を開けて換気してください。
ただしフローリングワイパーでの掃除は、畳の目に入ったホコリやゴミまでは取れません。
フローリングワイパーだけでなく、掃除機やほうきで定期的に掃除をすることが大切です。
【汚れ別】掃除機では落ちない畳の汚れを掃除する方法
長い間掃除をしていない場合や、小さなお子様やペットがいるご家庭では、取り除きにくい汚れがついていることもあります。
ここからは、掃除機では取り除けない汚れの掃除方法を4つご紹介します。
畳の拭き掃除は乾拭きで行う
飲み物をこぼしてしまったなどで、拭き掃除をする場合は、乾いた雑巾で行いましょう。畳は水分に弱くカビが生えやすくなるため、濡れ雑巾での掃除は避けてください。
どうしても汚れがひどい場合は、固く絞った雑巾で水拭きをしてください。水拭きのあとは再度乾いた雑巾で乾拭きして、部屋の風通しを良くしてしっかりと感想させましょう。
畳が濡れてしまったときの掃除方法については、以下の記事で解説しています。
畳がべたついたときはお湯拭きがおすすめ
皮脂などの油分が原因で、畳がべたつくことがあります。べたつきには、お湯での掃除が効果的です。ぬるま湯で固く絞った雑巾などで拭いて、油分を浮かせて取り除きます。拭くときは畳の目に沿って、丁寧に行いましょう。
畳は水分に弱いため、拭いた後は必ず換気をして乾燥させてください。
こびりついた汚れには塩を使う
こびりついてなかなか取れない汚れには、塩を使っての掃除が便利です。汚れがある部分に塩をまいて、歯ブラシなどでこすることで汚れが浮き上がってきます。かき出した後は雑巾などで塩と汚れを拭き取れば掃除完了です。
塩は雑菌やダニの繁殖の要因にはなりませんので、安心してご使用ください。
畳にカビが生えたときには消毒用アルコールを使う
畳のカビは、温度・湿度・養分など一定の条件で発生しやすくなります。
例えば、以下のようなケースが挙げられます。
・部屋の日当たりが悪い、風通しが悪い
・布団を敷いたままにしている
・カーペットを敷いたまま数年経っている
・部屋干ししている
カビに対する掃除には、消毒用のアルコールを使用しましょう。カビが生えている部分に消毒用アルコールを吹きかけて、20分ほど放置します。その後乾いた雑巾などで拭き取り、しっかりと換気して乾燥させましょう。
畳のカビを防止する方法は、以下の記事で解説しています。
まとめ
畳はフローリングなどと同様に、掃除機で掃除することが可能です。掃除機をかける際は畳を傷めないように畳の目に沿って、ゆっくり丁寧にかけるよう意識しましょう。また掃除機以外に、ほうきやフローリングワイパーでも掃除ができます。
普段の掃除機がけで畳が傷んでしまったり、取れない汚れが付いてしまったりした場合は、畳の張り替えや新調をするのもひとつの方法です。
畳の張り替えや新調をお考えの際は、ぜひ金沢屋にご相談ください。
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