網戸の網が外れた!よくある原因と家庭の対処法を解説

網戸の網が枠から外れていると気がついたら、そのまま放置するのは危険です。ごく小さな隙間からでも、害虫は室内に侵入します。網が繰り返し外れてしまう場合は、網戸全体の張り替えを検討しましょう。今回は、網戸の網が枠から外れた原因を解説しながら、外れた網を放置するリスクや困ったときの対処法をご紹介します。

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網戸の網が外れた状態で放置するのは厳禁!

網戸を使っていると、いつの間にか網が枠から外れてしまうことがあります。少しの外れやほつれなら、「小さな隙間だから」と見逃してしまう方は多いのではないでしょうか。

しかし、外れた網をそのまま放置すると次のような問題があり、思わぬトラブルが生じる可能性があります。

・虫が室内に侵入する
・網のほつれや破れが広がる
・家の外観が悪くなる

網が外れた状態を放置するリスクをみていきましょう。

虫が室内に侵入する

網戸は、害虫の侵入を防いで窓を開け、室内の風通りを良くするための建材です。網戸の網が外れると、外から虫が家の中に入ってきてしまう可能性があります。

枠近くの外れはテープなどで補修がしにくく、穴が広がりやすい傾向があります。小さな範囲のほつれでも、隙間から蚊やハエが入ってくるため、早めの対処を心がけましょう。

網のほつれや破れが広がる

網戸は家の外側に設置されていて、常に雨風にさらされています。枠から外れると網が風にあおられ、さらに広がってしまうので注意が必要です。外れた部分が広がるほど、修理がしにくくなってしまいます。

長年張り替えをしていない網戸は劣化が進み、もろくなっています。風にあおられるだけで破れやすいので、外れに気がついたら早めの対処を行いましょう。

家の外観が悪くなる

網戸は、住宅の外観の一部です。網が外れたままにしておくと、見た目がよくありません。住む人があまり家の手入れをしていない、だらしない印象をまわりに与えてしまう可能性があります。

また、網が外れた網戸を使い続けていると寂れた雰囲気を醸しだし、空き家のように見えるのも困りものです。誰も手入れをしていないように見える家は、空き巣に狙われやすいともいわれています。被害にあう前に、早めの対処を目指しましょう。

外れた網戸の直し方は以下の記事で詳しく紹介しているため、あわせて参考にしてください。

「放っておくのは危険!」外れた網戸の直し方を紹介!

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網戸の網が外れた原因は?

ここでは網戸の網が枠から外れる原因を解説いたします。

網戸の押さえゴムの劣化

網戸の枠から網が外れる原因として、押さえゴムの経年劣化があげられます。網戸は、枠に網を張り、押さえゴムで溝に固定しています。ゴムが劣化すると硬く縮み、網に引っ張られて、溝から外れやすくなるのです。

押さえゴムが外れた場合は、溝に押し込み直せば一時的な補修ができます。繰り返す場合はゴムが縮んでいる可能性があるため、交換を検討しましょう。網戸の耐用年数は10年前後といわれていて、抑えゴムも網と同様に定期的な交換が必要です。

そのほか、押さえゴムのサイズが溝に合っていない場合や、網がたわんでいる場合も外れやすいので注意が必要です。繰り返し網が外れる場合は、押さえゴムや網の張り方を点検しましょう。

物を網にぶつけた、もたれかかった

掃除中にうっかり掃除機を網にぶつけた、お子様がもたれかかったなど、網戸を物理的に押すと網が枠から外れることがあります。強度の高い網でも強い力に押されると外れやすいので、普段の網戸の扱い方を見直しましょう。

小さなお子様やペットは、力加減ができません。網が外れるだけでなく、網戸そのものがサッシから外れて転落する危険性もあるため、二重の注意が必要です。

また、網戸掃除の際にゴシゴシこすると網に圧力がかかり、枠から外れやすいので、やさしくお手入れすることを心掛けましょう。

網戸の開け閉めで網をつかんでいる

網戸を開け閉めするときに、網戸には持ち手が付いていないものが多く気が付かずに網を押しているときもあります。

繰り返し網戸の桟に指を差し込み、網を押していると枠から外れやすいので、普段の使い方を見直す必要があります。DIYで簡単に取り付けできる網戸用の引き手はホームセンターでも簡単に購入できるため、開け閉めしにくい場合は活用しましょう。

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網戸の網が外れたときは張り替えを行う

網が繰り返し外れる場合は、網戸の張り替えで改善できます。ご家庭のDIYの範囲で対処できるものです。ご家庭で張り替えをすれば、費用は材料代しかかかりません。また、張り替えをすれば網目に蓄積した汚れが消えて、気持ち良く風を通せます。

網戸の張り替えには、以下のような品物や道具が必要です。

【準備品】

・網戸張り替え用ネット
・押さえゴム
・カッター
・千枚通し
・ローラー
・固定用のクリップ
・雑巾

網戸張り替え用ネットや押さえゴムをはじめに、ローラー、固定用クリップなどの専用の道具は、身近なホームセンターで購入できます。1度購入しておけば繰り返し使えるため、無駄にはなりません。また、固定用クリップは、文房具のクリップでも代用できます。

網の外れを防ぐためには、ご家庭の網戸の溝にぴったりのサイズの押さえゴムを用意する必要があります。サイズがわからない場合はご家庭の網戸の溝から押さえゴムを外し、店頭で適合する商品を探しましょう。

【手順】

1.網戸をサッシから取り外して、裏側を上に平らな場所に置く
2.千枚通しを使って溝から押さえゴムを引き出し、古い網戸を枠から外す
3.雑巾で溝に入り込んだ汚れをキレイに拭き取り、掃除をしておく
4.枠の上に新しい網を被せて、クリップで四隅を固定する
5.枠からはみ出した余分な網は、余白を大きめに残してカットする
6.網を引っ張りながら、押さえゴムをローラーで押し込んで固定する
7.溝からはみ出た余分な網をカットする

網が枠から外れるのを防ぐには、たるまないように均一に張り、溝からはみ出た余分をキレイに切り取っておくことが大切です。張り替えにあわせて窓やレールの掃除をしておくと網戸を開け閉めしやすくなり、網が外れるリスクを減らせます。

網を均等に張るのが難しい場合は、2人以上で引っ張りながら作業をしましょう。なるべく広い場所で作業すると、網戸がキレイに仕上がります。

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網戸の網が外れたときは業者に相談するのもおすすめ!

家庭で網戸の張り替えをするのが大変なら、専門業者に依頼するのがおすすめです。家庭で張り替えると専用の道具が必要で、手間や労力がかかってしまいます。その点、プロに任せるなら電話1本で相談することが可能で手間がかからず、キレイに網を張り替えられるので便利です。

専門業者なら、張り替えにあわせて戸車やモヘアの状態も確認してもらえます。枠がゆがんで網が外れやすくなっている場合も対処可能です。

網が外れやすいお悩みも、網戸・襖・障子・畳の張り替え専門店「金沢屋」にお任せください。枚数には関係なく、網戸1枚から丁寧に対応しています。豊富な種類の網戸を取り扱っているため、生活スタイルにあわせて機能性の高い網への張り替えも可能です。

地域密着型の金沢屋は、お客様の悩みに寄り添うスピーディーな対応を心がけています。張り替えではなく、細かな補修作業も行っているため、「こんなことお願いしても良いのかな…」といった些細なお困りごとも、どうぞお気軽にご相談ください。

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まとめ

網戸の網が枠から外れたときは、張り方や普段の使い方の見直しが必要です。そのまま放置していると虫が侵入してしまいます。それだけでなく、ほつれが大きくなるなど見た目にも影響します。網が外れたときは、網戸の張り替えで改善ができるため、ご家庭での張り替えが難しい場合は専門業者にも相談して、早めの対処を行いましょう。