網戸掃除をもっと簡単に!【月1回・半年に1回】のお手入れ方法

外からの虫やゴミ、ホコリを防ぎつつ、室内に新鮮な風を取り入れるために欠かせない網戸。日々の生活で快適に過ごすためにも、網戸を常に清潔に保ちたいものです。しかし、網戸の掃除といえば取り外し作業が面倒と感じる方も多いのではないでしょうか。 今回は、網戸を取り外さずに簡単に行えるお手入れ方法と掃除の際に押さえておきたいポイントを紹介します。

この記事は約8分で読み終わります。

網戸掃除の基本を押さえておこう!

網戸掃除を行う際、間違った方法で掃除を進めてしまうと、余計な手間が発生してしまうことがあります。ここでは、そのような状況を避けるために押さえておきたい網戸掃除の基本ポイントを解説します。

初めに網戸を濡らさない

網戸掃除を始める前の大切なポイントとして、「最初に網戸を濡らさない」ことがあげられます。網戸掃除をする際、なかには水や洗剤を使ってキレイにしようと考える方もいると思われますが、かえって逆効果となるため、注意が必要です。

水や洗剤を使ってしまうと、本来簡単に取り除けるはずのホコリが水分と結びつき、泥汚れのように固まってしまい、いっそう掃除がしにくくなってしまいます。

そのため、掃除を始める際は、まずは乾いた状態でホコリを払うことから始めましょう。

力を入れ過ぎない

網戸をキレイに掃除しようとするあまり、力を入れ過ぎることは避けましょう。なぜなら、必要以上の力を加えると、網戸が破損したり網戸が外れて倒れたりする危険があるためです。網戸はその構造上、細かい網目でできており、過度な力を加えると網目が伸びたり、最悪の場合は破れたりするおそれがあります。

網戸を長持ちさせるためにも、優しく丁寧に掃除することが大切です。ブラシを使う場合は、軽いタッチで汚れを落とし、水洗いする際も、網目に沿って穏やかに流水をかけるように心がけましょう。

ゴム手袋を着用する

網戸掃除を行う際、洗剤の使用は避けられないものですが、素手のまま掃除をしていると手荒れの原因になってしまいます。洗剤は汚れを分解するために強力な化学物質が含まれていることが多く、長時間素手で作業をしていると、皮膚を傷めてしまう可能性があります。

そのような状況を避けるためにも、網戸掃除をするときは必ずゴム手袋を着用するようにしましょう。ゴム手袋を使うことで、洗剤による手荒れを防ぎながら、掃除作業をより安全かつ快適に進められます。

目次へ

【頻度別】網戸を外さずに掃除する方法

網戸は汚れが目立ちにくいものの、実際は結構汚れています。室外、室内の両方の汚れが編み目の細かい部分に溜まりやすいので、定期的に掃除することが大切です。

気持ち良く生活するためには、少なくとも半年に1回、年2回の網戸掃除が必要です。窓枠から外さなくても良いので、可能であれば月1回ペースで掃除を習慣化して、キレイな状態をキープしましょう。

ここからは、窓枠から外さずにできる、網戸の簡単な掃除方法を期間別に紹介します。掃除のタイミングは、花粉シーズンが過ぎたあとの5月、台風シーズンが過ぎた9月~10月がベストです。

毎月の掃除手順

網戸掃除を簡単に済ませたい方は、掃除機を活用しましょう。網戸を窓枠から取り外すことなく、簡単にホコリを除去できます。

とはいえ、ただ網戸に掃除機をあてるだけでは、空気が通り抜けるだけでホコリが吸い出せません。下記の手順でひと工夫して、しっかり編み目のホコリを吸引しましょう。

■準備するもの
・掃除機
・新聞紙かビニール製のゴミ袋
・テープ

■掃除手順
1.網戸の室外側に、新聞紙を広げてテープで貼りつける
2.網戸の内側から掃除機をあて、ゆっくり滑らせてホコリを吸い取る
3.新聞紙を網戸の室内側に貼り直し、外側から掃除機をあててホコリを吸い取る
4.最後にサッシや窓枠に掃除機の吸い取り口をあて、ホコリやごみを吸い取る

網戸に新聞紙を貼りつけると、掃除機の吸引力を無駄なく発揮できます。掃除機を強く押しつけると網戸がたるんでしまうので、やさしく動かすことがポイントです。

掃除機が使えない場所は、丸めたストッキングで網戸をこすると良いでしょう。不要になったストッキングを丸めてボールを作り、網戸を軽く擦ると、静電気の吸着力でホコリが簡単に取れます。

半年に1回の掃除手順

網戸には室内外の油汚れが付着するため、半年に1回程度は念入りな掃除が必要です。研磨作用と油汚れを落とす働きを兼ね備えた重曹を活用して、窓枠から外さずに効率良く汚れを落としましょう。

■準備するもの
・メラミンスポンジ
・重曹
・スプレーボトル
・掃除機
・雑巾2枚

■網戸の掃除手順
1.スプレーボトルに水100ccと小さじ1杯程度の重曹を加えて、重曹水を作る
2.網戸の両側から掃除機をかけ、簡単に汚れを取り除く
3.室内側の網戸下の床を新聞紙で養生する
4.網戸の全体に室内側から重曹水をスプレーし、10分程度放置する
5.汚れが浮いたら、濡らしたメラミンスポンジで網戸の内側を上から下へこする
6.網戸の室外側から重曹水で濡らした雑巾をあて、10分間放置して汚れを浮かせる
7.濡らしたメラミンスポンジで網戸の室外側を上から下へこする
8.網戸の両面を乾いた雑巾で乾拭きする
9.床やサッシに落ちたメラミンスポンジのカスやゴミを取り除き、新聞紙を片付ける

重曹、メラミンスポンジ、スプレーボトルとも、100均ショップで購入可能です。たるみを防ぐためにも、軽いタッチでこすりましょう。網戸と枠の境目のような細かい部分は、重曹水をスプレーしてから古歯ブラシでこするとキレイになります。

網戸を窓枠から外せる場合は、水を勢い良くかけて汚れを落とすのもおすすめの方法です。市販の網戸掃除用スプレー剤も汚れを落としやすいので、試してみてください。

目次へ

汚れを予防!網戸掃除をもっと簡単にする方法

毎日のお掃除のついでといっても、網戸の数が多いとやはり手間がかかります。家事の負担を減らすためにも、網戸に汚れを溜め込まないように注意しましょう。

ここでは、網戸掃除をさらに簡単にする方法を紹介します。

こまめにお手入れする

網戸掃除の負担を減らすなら、こまめにお手入れするのが大切です。網戸は窓掃除と一緒に考えると面倒に感じてしまうこともあるので、床掃除の一部と考えてみてください。月1回にとどまらず余裕があるときに、床掃除のついでに網戸にも掃除機をかけましょう。

頻繁に掃除機をかければそれだけで編み目に溜まるホコリが減るので、1回あたりの掃除が楽になります。半年に1回の念入りな掃除のときもスピーディーに汚れが落ち、長期的にみても家事の負担を減らせるでしょう。

特に、網戸に汚れが付着しやすい雨や風が強い日の翌日に掃除をするのが効果的です。汚れがついてからなるべく早いうちに掃除したほうが、汚れは簡単に落とせます。

表面に凸凹のあるフロアワイパーや化学モップで網戸掃除をするのもおすすめです。柄を短くして、軽いタッチでワイパーを動かしましょう。ホコリやゴミが室内に落ちないように室内側からかけるのがポイントです。

網戸に結露防止スプレーをかけておく

汚れの付着防止に、網戸に窓用の結露防止スプレーをかけておくのも効果的です。結露防止スプレーには水をはじく効果があるので、汚れがつきにくくなります。

特にホコリや花粉を落とす付帯効果のあるスプレーなら、軽く掃除機をかけただけでキレイに汚れを落とせるでしょう。ただし、ワックス入りのスプレーはNGです。編み目を詰まらせてしまうリスクが高いので、購入時に成分を確認してください。

網戸にまんべんなくスプレーをかけるのが、掃除の手間を減らすポイントです。とはいえ、スプレーする際に窓が汚れやすいため注意してください。キレイに仕上げたい方は、網戸を窓枠から取り外して作業することをおすすめします。

網戸を取り外すのは、それほど難しくありません。まず、外れ止めの部品がついた網戸は、最初に留め具を解除しましょう。そのあとは網戸の両端を上に持ち上げて下のレールから外し、手前に引き出せば簡単に外れます。

網戸の取り外し方については下記で詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

猫が網戸を破いてしまった!網戸の張り替え方法も紹介

柔軟剤を網戸に塗っておく

網戸を清潔に保つために柔軟剤を網戸に塗っておくという方法も有効です。網戸に柔軟剤を塗っておくことで静電気が起こりにくくする効果があり、結果として、ごみやホコリの付着を大幅に減らすことができます。

柔軟剤には、静電気を抑制する成分が含まれており、それが網戸の表面に薄い保護膜を作り出し、ホコリや花粉などの微粒子が付きにくくしてくれる効果が期待できます。

やり方としては、水で薄めた柔軟剤をスプレーボトルに入れ、網戸の両面に軽く霧吹きします。その後、柔らかい布で優しく拭き取るだけでOKです。この処理を数か月~半年に1回行うことで、網戸の汚れを予防して、掃除の手間を大きく軽減することが可能です。

目次へ

汚れが目立つ・どうしようもない汚れなら張り替えを検討しよう

汚れが頑固で掃除しても網戸がキレイにならない場合は、張り替えも視野に入れてみましょう。

ここでは、網戸を張り替える方法をふたつ紹介します。

自分で張り替える

網戸はDIYで張り替え可能です。張り替え用のネットや網押さえゴム、専用クリップ、ローラーといった道具は、すべて身近なホームセンターで購入できます。材料をそろえるための費用のみで張り替えられるので、試してみてください。

とはいえ、不慣れだと網戸を均等に張るのが難しいため、隙間やよれができないように注意して作業しましょう。

業者に張り替えをお願いする

網戸を確実にキレイに張り替えたい場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。依頼料はかかるものの、道具を揃えたり張り替えたりする手間が不要で、スピーディーかつキレイに張り替えられます。

和室専門の修理業者「金沢屋」では、ご家庭の網戸の張り替えに対応しています。さまざまな居住環境に対応できるように幅広い張り替えネットを用意しています。ペットのために破れにくい網戸に変えたい、外から見えにくい網戸が欲しいといった、お客様の幅広いニーズに対応可能です。

DIYに失敗して枠が歪んでしまったというお悩みも解決しますので、お気軽に「金沢屋」にご相談ください。

関連記事:「網戸の張り替えを業者に依頼するメリットと良い業者の選び方」 

まとめ

網戸は外の風を取り入れるときにゴミやホコリをブロックしてくれる役割を果たしてくれますが、その分外の汚れが網戸に付着してしまう点が問題です。定期的な清掃が必要ですが、取り外さずに掃除する手軽な方法もありますので、頻繁にお手入れすることをおすすめします。

もし汚れが頑固で落ちにくい場合は、網戸の張り替えを検討するのもひとつの解決策です。自分での張り替えが難しいときは、専門の業者に依頼することで、網戸をキレイに保つことができます。定期的なメンテナンスで、いつも清潔な網戸を維持しましょう。