賃貸マンションで網戸がないときはどうする?対処法を解説

賃貸マンションに入居した後で、網戸がないことに初めて気づいた経験がある方もいるのではないでしょうか。網戸がないと、外から虫やホコリなどが入ってこないか気になるものです。 この記事では、賃貸マンションに網戸がない時どのように対処すれば良いのか、網戸がない理由とあわせて詳しく解説します。

この記事は約6分で読み終わります。

賃貸マンションに網戸がない理由

賃貸マンションに網戸がないケースは意外と多いものです。網戸がないのには、どのような理由があるのでしょうか。

予算が足りずコストカットするため

ひとつ目の理由は、賃貸マンションの新設やリフォームにかかるコストを抑えるためです。

マンション用の網戸は戸建住宅用の網戸よりも価格が高くなっています。網戸によっては、戸建住宅用のものよりも値段が3倍から4倍ほどする商品もあります。特に、既製品がない場合や、高層階の部屋にとりつける場合は高価です。

間取り次第で網戸は4枚から10枚ほど必要なため、コストカットするために網戸を設置しない物件が増えているのです。

また、オーナーの意向によって設置しない物件もあります。網戸は、使用状況や経年劣化により穴が開いたり破れたりしやすいため、入居者の消耗品と捉えるようなケースです。

網戸を設置する必要性がないため

賃貸マンションは、戸建て住宅に比べ室内に侵入する虫が少なく、網戸が必要ないという考えから、網戸を設置しないケースもあります。高層マンションでは、特にこの傾向が見られます。

ただし、上層階や高層階であっても、虫がまったく入らないわけではありません。蚊は2階程度の高さまでしか自力で飛ぶことができませんが、人間と一緒にエレベーターで上層階まで入り込む可能性もあります。低層階であれば、アパートや戸建て住宅同様、窓から虫が入る可能性があるでしょう。

安全性を考えて取り付けていないため

賃貸マンションの高層階は、風を遮る建物がなく、強風にさらされてしまいます。そのため、強風で網戸が吹き飛ばされる可能性があり、地上に落ちると周囲の人へ危害を及ぼすことも考えられます。この危険性を回避するために、網戸を取り付けていない賃貸マンションも増えているのです。

高層階から網戸が落ちるエネルギーはとても大きく、風の強さによっては凶器にもなりうるため、安全性を考慮し網戸を取り付けないオーナーもいます。

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賃貸マンションに網戸がないときの対応

賃貸マンションに網戸がない場合、網戸を付けたいと思ったら、どのような対応を取ると良いのでしょうか。適切な対処法を考えてみましょう。

大家さんか不動産会社に相談する

賃貸マンションに網戸を取り付けたい場合は、物件の持ち主である大家さんか不動産会社・管理会社などに相談してみましょう。取引をしている網戸屋やサッシ屋などを紹介し、網戸を取り付けてくれる場合があります。

この場合の工事費用は、借主負担になる可能性が高いです。また、賃貸物件では、退去時に原状回復義務により取り外す必要があります。

マグネット式網戸をつける

レールがない場合や、網戸を手軽に取り付けたいなどといった場合は、マグネット式網戸カーテンの取り付けがおすすめです。窓枠に両面テープやマジックテープを貼って網戸を張り付けるもので、細かい採寸や工事は不要です。複数サイズの商品が市販されているため、窓枠の大きさにあった網戸を選びましょう。

両面テープやマジックテープを貼る前に、養生テープやマスキングテープを貼っておくと、退去時に網戸をキレイにはがすことができます。女性や力の弱い方でも簡単に取り付けでき、虫の悩みを軽減できるでしょう。

自分で取り付ける

ホームセンターで網戸を購入し、自分で取り付ける方法もあります。賃貸物件の窓枠に網戸用のレールが設置されていれば、窓枠のサイズを測って適切な網戸を選びましょう。

レールがない物件であれば、網戸レールの後付けができるほか、サッシをはめ込んで設置するタイプの網戸もあります。また、アコーディオン網戸やロール網戸などもあるので、好みの網戸を選ぶと良いでしょう。

網戸の取り付けは、自分でできないケースも多く見られます。網戸が大きいと、1人では作業が難しいほか、作業に慣れていないと時間もコストも必要以上にかかってしまうでしょう。自分で取り付けるのが難しいと思ったら、業者に依頼した方が安心です。

業者に依頼する

大家さんに依頼するも、自分で取り付けて欲しいと言われた場合は、網戸を取り扱っている業者に頼むのもおすすめです。業者に依頼すると、自分で網戸を購入したり設置したりする手間が省けます。

自分で網戸を設置しようとする人の多くは、プロに依頼するとお金が高くつくと思われているのではないでしょうか。しかし、慣れない作業で想定以上の時間を費やしてしまったり、サイズを間違えて購入してしまったりすると、結果として余分なコストがかかってしまいます。業者に依頼すれば、プロならではの作業でスムーズに設置できるため、コスパにも優れているのです。

業者に依頼する前に、網戸の種類とサイズを確認しておくと、スムーズに作業が進められます。

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賃貸マンションへの設置がおすすめの網戸

ここからは、網戸がついていない賃貸マンションに設置したい方へ向けて、おすすめの網戸をご紹介します。

スライド式の網戸

上下にスライドできるタイプの網戸です。高さが調整可能で、細かい寸法を気にせずに設置できます。網戸レールがなくとも取り付けができるため、賃貸マンションにおすすめです。

横幅は34cmと一定であり、窓の高さ(網戸レール開口)に合わせてサッシにはめ込むだけで設置できます。高さはS・M・L・WLの4タイプから選べます。

ひとつ注意したいのは、7階以上への取り付けが推奨されていない点です。強風や突風などの影響を受けないようにするため、取り付けは6階までの部屋で行いましょう。

賃貸専用玄関網戸

ドアタイプの出入り口には、賃貸専用玄関網戸の設置がおすすめです。玄関に網戸を設置すると、虫やホコリの侵入を防ぎながら家全体の換気ができます。網戸のデザインによっては目隠しの役目も果たします。

面ファスナー・両面テープ・突っ張り棒など、取り付け方によって多彩な種類があります。

面ファスナーおよび両面テープで取り付ける網戸は、のれんタイプとなっており、マグネットで閉じるため虫の侵入を防ぎます。突っ張り棒を使って設置する網戸は、マグネット式とスライド式がありますので、設置場所に合わせて選択すると良いでしょう。

接着テープ型網戸

玄関やベランダなどの大きな窓には取り付けできないものの、浴室の小窓や洗面台の横の小さな窓であれば、接着テープで取り付ける網戸も便利です。

ホームセンターなどで網戸の網を購入し、窓枠の大きさに合わせて網を切り、接着テープで止めれば設置完了です。窓の内側に網戸がつけられない構造のものもありますが、外側に回れば問題なく張り付けられます。

接着テープが外れたら、止め直すだけですぐに修繕でき、ほかの方法に比べてコストを大きく抑えられます。接着テープはのり残りが少ないため、退去時に原状回復を求められてもそれほど手間はかからないでしょう。心配であれば、マスキングテープなどを併用すると安心です。

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まとめ

賃貸マンションに網戸を設置したい場合は、大家さんや管理会社などに確認を取ってみましょう。自分で取り付けるよう言われたら、ここで紹介した方法をぜひ試してみてください。

自分で設置するのが難しいと感じたら、早い段階で業者に相談することをおすすめします。

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