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【自分でできる】床の間の簡単リフォーム
まずは比較的簡単、かつDIYでも実現できるリフォームをご紹介します。
間接照明でおしゃれな空間を演出する
間接照明を設置するだけで、床の間はおしゃれな空間に早変わりします。床の間のある座敷は、のんびりくつろぐ機会が多く、ダウンライトなどの照明器具の柔らかい光は、落ち着きを演出してくれます。
しかし、ダウンライトは天井に穴をあけたり、電源コードを這わしたりする必要があるため、DIYに慣れていない人は実施しにくいことも事実です。
ダウンライトなどの照明器具の取り付けが難しい場合には、フロアスタンドライトや行燈などを使うのもひとつの方法です。和紙やワーロン、布製の和風スタンドライトを使用すれば、床の間を柔らかくほのかに照らし、雰囲気と良くマッチします。
また、和紙や木工製品でできた行燈は、床の間に柔しい風合いを演出します。LED電球タイプの行燈を選べば、電球交換も簡単にできるためとても便利です。
棚やテレビを設置する
床の間にある奥行きスペースをうまく利用するのもおすすめです。たとえば、収納棚やラックなどを設置すれば、収納スペースとして利用でき、本棚を設置すれば、床の間が読書や書斎スペースとなります。
棚を設置する場合は、棚板の高さを調節できるように工夫すると、収納効率もあがり便利に利用できます。また、和風デザインの収納棚なら、和室の雰囲気ともよくマッチします。
また、床の間は収納以外にも、テレビの設置スペースとしても活用できます。床の間は比較的広いため、今まで使用していたテレビボードが設置できるケースも少なくありません。
【プロへ依頼】床の間のリフォーム例4選
DIYで行える小規模なリフォームだと、どうしてもバリエーションが限られます。また、リフォーム内容によっては床柱や小壁などの撤去が必要となるので、無理に自分で行おうとすると、壁や家の躯体を傷つけてしまうおそれも考えられます。
そのため、プロへのリフォーム依頼もひとつの方法です。ここからは、床の間を理想の空間にするために、本格的にリフォームするアイデアを紹介していきます。
クローゼットや収納スペースにする
床の間は、余分な柱や枠などを取り除き、床柱と壁の間に扉を取り付ければ収納スペースとなります。和室に現代的なクローゼットが完成するため、和モダンな雰囲気にしたい人におすすめです。
和室全体の雰囲気を統一したい場合には、クローゼットではなく押し入れにリフォームするのも得策です。クローゼットと同様に余分な柱や枠を取り除き、襖・中段・枕棚を取り付ければ完成です。
床の間を直接物置にする方法もありますが、扉で隠すことができないため、見栄えがあまり良くありません。クローゼットや押入れにリフォームすることで、見栄えと収納を両立できます。
デスクスペースにする
近年、テレワークの普及により、自宅に仕事用のデスクを置くご家庭も増えています。しかし、いざデスクを置くとなると、スペースがなくて困っている方もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、床の間をデスクスペースにするリフォームです。床の間にピッタリ合うデスクを見つけて設置しましょう。ちょうど良い大きさのデスクが見つからなければ、床の間の寸法に合わせてデスクを造る方法もあります。
また、パソコン作業がメインとなる方はコンセントを増設する方法もあります。また、仕事に集中したい方は床の間のクロスを張り替えれば、働きやすい環境が完成します。
書斎や本棚にする
床の間は畳1枚分くらいの広さで、書斎にしたり備え付け型の本棚にしたりするのにちょうど良いスペースです。書斎はカウンターを設置するだけの簡単なリフォームで完成します。
また、床の間に棚を設置することで、趣味の空間にすることもできます。趣味のアイテムをディスプレイするだけです。和風に縛られず、飾り棚なら洋風のアイテムを飾っても雰囲気は壊れません。ぜひ試してみてください。
トイレにする
床の間のスペースをトイレにリフォームする方法もあります。床の間の1畳程度の広さは、トイレにするのにもちょうど良い広さです。自宅のトイレがユニットバスの方は、独立したトイレを増設すれば、日々の暮らしが快適になります。
ただし、トイレを設置するには配管工事や防水対策が必要で、床の間の場所によっては、トイレへのリフォームができない場合もあります。紹介した3つのリフォームと比べて、やや大掛かりになる可能性がある点も留意しておきましょう。
床の間のリフォームにかかる費用目安
床の間をクローゼットや押入れなどの収納スペースにする場合の費用は、10~50万円程度が目安です。柱や枠の撤去が必要になれば金額も大きくなりますが、扉を取り付けるだけであれば、リーズナブルな価格でリフォームができます。
デスクスペースや書斎にするのであれば、費用の目安は5~10万円程度です。
トイレへリフォームする場合には、給水管の工事などを行うため40万~100万円程度かかります。
また、いずれの場合も、クロスの張り替えや壁材の補強などをする際には、さらに費用が高くなります。
床の間をリフォームする際に確認しておきたいこと
床の間をリフォームする際には、次のような点を確認しておきましょう。
依頼する業者を入念に比較する
リフォーム業者は数多くあり、業者によってサービスの質も費用にも差があります。高額過ぎる業者に依頼しないように、複数の業者にリフォームの見積もりをとり、比較検討することが大切です。また、リフォーム内容や金額だけでなく、アフターサービスの有無や保証も比較する材料となります。
比較検討に時間がかかることもありますが、理想どおりの納得のいくリフォームを実現させるためにも、じっくりと比較してから決めるのが得策です。
マンションの管理規約を確認する
マンションの場合、分譲マンションの専有部分なら、リフォームできる場合が多いですが、管理規約でリフォームが禁止されていることも珍しくありません。
管理規約を確認せずにリフォームすると、後からトラブルにつながるおそれもあるため、注意が必要です。
風水の観点も考慮する
床の間は和室の中でも神聖な場所とされています。そのため、床の間の形を保ったままリフォームするなら、風水の考慮も必要です。
たとえば、電化製品や人形などを床の間に置くのは、風水の観点では望ましくありません。ご家族の意見も踏まえて、間接照明を置くくらいの簡単なリフォームに留めるのが無難です。
もし、テレビなどの電化製品や趣味の小物を置くスペースとして使いたいなら、床の間ではない形にリフォームするのをおすすめします。リフォームで床の間の形を変えれば、電化製品などを置いても、風水上問題はありません。
まとめ
使用しなくなった床の間も、本来の用途以外にもさまざまな形をとることができます。扉を設置してクローゼットしたり、デスクを置いて仕事部屋や書斎にしたりも可能です。また、トイレにもリフォームできるなど、床の間にはさまざまな活用方法があります。
床の間のリフォームをお考えの方は、ぜひ金沢屋へお任せください。金沢屋は全国で約350店舗展開しており、襖・障子・網戸・畳などの張り替えを中心に行っていますが、簡単なリフォームなども幅広く対応できます。地域に根ざした職人が作業いたします。
また、床の間だけでなく、和室に関することなら何でもお気軽にご相談ください。