網戸に花粉対策はなぜ必要?網戸を通る花粉を軽減させる方法を解説

ヒノキやスギなどの花粉が多い時期、自宅の換気ができないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。家の換気は自身の健康維持にとって大切であるほか、知らない間に持ち込んでしまった花粉を外へ追い出すためにも必要不可欠です。そこで有効なのが網戸の花粉対策です。今回の記事では、花粉の時期にできる網戸の花粉対策について解説します。

この記事は約6分で読み終わります。

網戸の花粉対策の必要性

花粉は網戸の目をすり抜けて家に入ってきます。そのため花粉が飛んでいる季節は、花粉を室内に入れないために窓を開けないという人もいるでしょう。しかし、定期的に窓を開けて換気をすることは、健康的に過ごすうえで重要な習慣です。

人は外出先から帰宅した際に、知らない間に衣服や体に付いたさまざまな汚れや湿気を家に持ち込んでいます。汚れには花粉も含まれ、たとえ窓を閉め切っていても外で活動していれば否が応でも家に花粉を持ち込んでしまうのです。

また、湿気が溜まることでカビが発生しやすくなる、ハウスダストが蔓延しアレルギー症状を引き起こすなどの健康被害も考えられます。ウイルスを空気中に滞留させないため、新型コロナウイルスの対策において換気の必要性が訴えられていたことも記憶に新しいでしょう。

しっかりと換気をしつつ花粉の侵入を防ぐには、網戸に花粉対策をすることが大切です。

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網戸における主な3つの花粉対策

網戸の花粉対策はどのようにすれば良いのか、具体的に解説いたします。

1. 網戸掃除をする

外に飛んでいる花粉が付着し、網戸の目にびっしりと詰まっている可能性があります。そのまま放置していると花粉が家に入り込んでしまうおそれがあるので、網戸掃除をする必要があります。

網戸掃除と聞くと面倒なイメージがありますが、実は網戸を外すことなく簡単に行うことが可能です。手軽な方法として、メラミンスポンジやフロアワイパーを使って掃除をすることがあげられます。

それぞれの手順は、以下のとおりです。

メラミンスポンジを使った掃除方法

【手順】

1.窓を閉めて柔らかいブラシなどで外側から網戸の汚れを払う

2.水を含ませたメラミンスポンジで網戸をこする

3.メラミンスポンジを都度すすぎながら、2を何度か繰り返す

もし自宅にガラス用洗剤やリビング用洗剤がある場合は、メラミンスポンジに吹きかけて泡立ててから掃除をするとなお良いでしょう。洗剤を使用した場合は、最後に水を絞った雑巾などで泡を拭き取ってください。

フロアワイパーを使用して掃除する方法

【手順】

1.フロアワイパーにシートを取り付け、網戸の高さに合わせて長さを調節する

2.フロアワイパーを上から下に動かして内側を掃除する

3.今度は上から横方向に拭く

4.外側も同様に動かして拭く

2. 網戸フィルターを貼る

簡単にできる花粉対策として、網戸フィルターは非常に効果的です。網戸をすり抜けてしまうほど小さい花粉でも、網戸フィルターを貼ることで外から花粉の侵入を防ぐ効果が期待できます。

両面テープやマジックテープなどを使用して直接網戸に貼り付けるタイプが多く販売されており、取り付け・取り外しも難しくありません。賃貸物件であっても問題なく使用できるでしょう。

網戸フィルターは花粉だけでなく黄砂やホコリなどの侵入も防いでくれますが、風通しが多少悪くなることがデメリットです。

3. 花粉対策用の網戸に交換する

通常の網戸よりも目が細かい花粉対策用の網戸は、花粉をキャッチし室内に侵入するのを防いでくれます。網戸フィルターと同様に、黄砂やホコリなども通りにくくなります。

網戸フィルターは一定期間ごとに張り替える必要がありますが、花粉対策用の網戸であれば網戸の掃除だけで済むのがポイントです。長期的に見て、網戸フィルターを使用するよりも費用が抑えられるでしょう。

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花粉対策用の網戸で期待できる効果とは?

花粉対策用の網戸で期待できる効果は、実は花粉予防だけではありません。どんな効果があるのか、具体的に3つ解説いたします。

花粉やホコリの侵入を防止できる

花粉対策用の網戸の特徴は網目の細かさにあります。従来の網戸と違い、スギ花粉などの大きな花粉の粒子をシャットアウトすることができます。花粉だけでなく黄砂やホコリ、PM2.5などの対策としても期待できるでしょう。

静電気によって花粉を吸着させるタイプでは、通気性と透過性が良いのが特徴です。

紫外線対策につながる

紫外線は一年中降り注いでいるため、カーテンを開けっぱなしにしていると、家具や畳などが日焼けするおそれがあります。

花粉対策用の網戸の種類によっては、花粉のみならず、約60~80%の紫外線までカットしてくれる製品があります。

紫外線対策ができる網戸であれば、家具の日焼けや畳の色褪せを防ぎ、長持ちさせることができるでしょう。

雨の侵入を防げる

花粉対策用網戸は網戸の目が細かいため、花粉だけでなく雨も侵入しにくい構造になっています。

少量の雨であれば網戸を通り抜けることがないため、雨の日に換気をするのにためらう必要がありません。

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花粉対策用の網戸への交換にかかる費用相場

通常の網戸から花粉対策用の網戸に張り替えるための費用は、相場で1~3万円ほどです。網戸本体の価格は目の細かさや網戸のサイズによって変わり、そこに作業代がプラスされます。

既存の網戸を交換することが難しい場合は、窓枠やサッシを新たに取り付ける必要があるでしょう。費用は網戸の張り替えと比べると高くなり、5~23万円ほどかかります。

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花粉対策用の網戸に交換する際の業者選びのポイント

網戸の交換は自分で行うことも可能ですが、網戸は種類やサイズが豊富あるため、素人で対処するのは難しい傾向にあります。

張り替えに失敗してしまうリスクや道具を集める費用、作業内容などを考慮すると、業者に依頼した方がコストを抑えて交換できるでしょう。

では、いざ花粉対策用の網戸の張り替えをしたいと思ったとき、どのように交換業者を選べば良いのでしょうか。

網戸の張り替え実績が豊富か確認する

網戸の交換に資格は必要ありません。そのため、経験がものをいう仕事ですが、なかには技術力が乏しい業者も存在します。せっかくお金を払って頼んだのに、仕上がりがイマイチになるのは悲しいものです。

そうした事態を避けるためにも、実績や経験が豊富であるかしっかり判断したうえで依頼することが重要です。知名度のある業者に頼むのもひとつの手段といえます。

また、要望を聞いてもらえるかどうかも、技術の有無を判断するのに有効です。経験豊富な業者であれば、きちんとした商品知識と確かな技術で、満足のいく仕上がりになるでしょう。

複数業者から相見積もりを取る

業者を選ぶ際は、必ず複数業者から見積もりを取るようにしましょう。相場がわからないと、高額な費用を要求してくる悪徳業者に騙されるおそれがあります。

また、複数業者から見積もりを取ることで、費用の交渉にも役立ちます。

最低でも3社以上から見積もりを取るようにし、費用を比較してから最適な業者を選択しましょう。

悪徳業者に引っかからないようにするために、見積もりを依頼するときは、業者のホームページを確認しておくことも大切です。ホームページに記載されていることと、実際に業者が話した内容に違いがないかなどを事細かく確認しておきましょう。

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まとめ

網戸の花粉対策には掃除のほか、網戸フィルターの貼り付けや花粉対策用網戸への交換が有効です。

花粉対策用網戸への交換を業者に依頼する場合、実績が豊富であるかどうかを確認したうえで、複数業者から見積もりを取るように心がけましょう。