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押さえがゴムじゃない網戸とは?
現在、家庭で使われている網戸の多くは、ゴムを使ってネットを枠の溝に固定しています。しかし、数はあまり多くありませんが、押さえゴムがない網戸もあります。
押さえがゴムじゃない網戸は、主に3種類が挙げられます。
・木製枠の網戸
・T字バーで押さえている網戸
・じゃばら式網戸(プリーツ網戸)
木製枠の網戸が使われているのは、築40年以上の古い住宅がほとんどです。押さえ用のビニールテープの上から、専用の釘でネットを固定します。
T字バーで押さえている網戸は現在作られていないため、目にする機会はあまりありません。プラスチックでできたT字バーが、押さえゴムのかわりにネットを固定しています。
じゃばら式は、カーテンのようにたためる網戸です。必要に応じてサッとたたんでコンパクトに収納できるので、窓のほか玄関の網戸として人気があります。このタイプは家庭のDIYで張り替えるのが難しいため、プロに依頼しましょう。
【網戸】押さえがゴムじゃないときの張り替え方法
それでは、押さえがゴムじゃない網戸を張り替える方法を見ていきましょう。ここでは、ゴムの代わりにT字プラスチックで押さえている網戸を例にご紹介します。
次の道具を手元に用意してから、作業をはじめてください。
・目打ちまたはアイスピック
・古歯ブラシ
・雑巾
・ノコギリまたはニッパー
・ハサミ
・カッター
・木槌
・交換用のT字プラスチック
交換用のT字プラスチックは、ホームセンターで購入できます。押さえの形状にⅠ型とⅡ型の2種類があるため、外したT字プラスチックと同じ型を選んでください。
押さえをはがす
網戸を住宅から取り外して、平らな場所に置きましょう。まずは、網戸を押さえているT字プラスチックをはがします。
溝にしっかりはまっているため、目打ちやアイスピックのとがった先端を押さえの端に深く挿し、ゆっくり持ち上げるようにはがしてください。
このとき、一気にはがすのはNGです。古くなったプラスチックが割れてしまうリスクがあります。てこの原理を使って、少しずつ丁寧にはがしましょう。
なかには、T字プラスチックが枠と同系色の化粧カバーで隠れている網戸もあります。両面からの美観を意識する、玄関ドアの網戸に多い構造です。
この場合は、スクレイパーのような平らな道具を接着部分に差し入れてカバーをはがし、T字プラスチックの押さえを露出させてください。
網戸の枠のホコリを掃除する
T字プラスチックとネットを外したら、枠をキレイに掃除しましょう。特に、溝にホコリや汚れがついたままだと、しっかり固定できません。
網戸を長い間使っているとホコリが蓄積するため、水洗いするのが理想です。とはいえ、溝に水が入るとなかなか乾かず、作業が進みません。スピーディーに作業をしたいときは古歯ブラシを使い、枠の溝から汚れをかき出すと良いでしょう。
さらに、固く絞った濡れ雑巾で拭けばキレイになります。キッチンまわりに設置された網戸は頑固な油汚れが付着しているケースが多いため、住宅用の洗剤も活用してください。
はがしたプラスチックが壊れていた場合は交換する
次に、はがしたT字プラスチックを交換しましょう。丁寧にはがせば再利用できるものの、プラスチックは日焼けなどで劣化すると、割れやすくなります。古いものだと押さえがきかない可能性があるので、ホームセンターで新しいT字プラスチックを購入しましょう。
購入したT字プラスチックは、既存の押さえと同じ長さにカットして使います。硬いので、目の細かいノコギリやニッパーでカットしましょう。
枠に適合するT字プラスチックが見つからない場合は、ゴムで固定する網戸への交換も検討してください。
ネットをのせて固定する
最後に、新しい網戸のネットを枠に乗せ、T字プラスチックで固定します。枠の溝がある室外側を上にして、ネットをおきましょう。一辺の縦桟の溝の上にT字プラスチックをのせ、木槌を使って端から押し込むように溝にはめていきます。
このとき、木槌でたたくのはNGです。プラスチックが割れてしまうおそれがあります。木槌の広い面を使って、細かいピッチで押し込むようにはめていきましょう。
あとは編み目の歪みに注意しながら、反対側の縦桟、横桟、反対方向の横桟の順に固定してください。
余ったネットをカットする
T字プラスチックでキレイに固定できたら、あとは枠からはみ出しているネットをカッターで切り取ります。プラスチックのフチに沿って、カッターの刃を滑らせるように余分なネットをカットしましょう。
カッターで切り残した細かいネットは、ハサミで切り取ってください。けがをしないよう、十分に気をつけて作業しましょう。
押さえゴムじゃない網戸を交換するときの注意点
押さえゴムじゃない網戸を交換したいと思ったときの注意点をご紹介します。交換作業に入る前に確認しておきましょう。
押さえゴムは化粧カバーで隠れていることも
網戸の押さえゴムは、化粧カバーで隠れている場合もあります。玄関網戸に多いケースです。
同じ色の化粧カバーの場合、特に気づきにくいでしょう。玄関の網戸に押さえゴムがないと思ったときは、サッシに注目してみましょう。サッシから15mm程度の箇所に切れ目があれば、化粧カバーがついている可能性が高いです。
化粧カバーを外すときは、スクレーバーやマイナスドライバーなどを差し込んで取り外します。マイナスドライバーは傷が入りやすいため注意しましょう。
化粧カバーを外すと、押さえゴムがでてきます。押さえゴムは、再利用するとすぐに網戸が外れてしまうため、網戸を交換する際に新しいものを購入してください。
DIYは失敗する可能性もある
自分で網戸を張り替えるのは、経験がなければキレイに仕上げるのが難しいです。たわみができたり、強く張りすぎて網戸の寿命を縮めてしまったりと、簡単そうで以外と失敗しやすい作業です。
「自分でやるのは難しいかも…」と感じた際は、専門業者への依頼も検討しましょう。プロに任せると作業がスムーズに進み、仕上がりもキレイです。
「金沢屋」は、網戸の張り替えにも対応しています。外から見えにくい網、風通しの良い網など、お客様の希望に合わせた網戸のご提案も可能です。
お電話1本いただければ、最短即日お伺いしてご対応いたします。「途中までやってみたものの、うまくいかなかった…」といった困りごとも、金沢屋なら解決できます。どうぞお気軽にお電話ください。
まとめ
押さえゴムじゃない網戸の種類は以下の3つが挙げられます。
・木製枠の網戸
・T字バーで押さえている網戸
・じゃばら式網戸(プリーツ網戸)
特殊な網戸だと驚いてしまいますが、張り替えができないわけではありません。ゴムじゃない場合の手順に従って、劣化した網戸をすっきりキレイに整えましょう。
家庭のDIYでも張り替えられますが、ゴムを使っていない網戸のように難しいケースは、専門業者への依頼も検討してください。プロに任せると作業がスムーズに進み、キレイな仕上がりが期待できます。