【誰でも簡単】網戸のモヘア交換をDIYで行う方法や費用を紹介

モヘアとは、網戸の両サイドにあるフサフサと毛が生えた部材です。隙間から虫やゴミが侵入しないようにするのが役割ですが、経年劣化していきます。 古くなると防虫性能がダウンし、網戸を閉じていても室内に虫が侵入しやすくなるため、定期的な交換が必要です。もちろん業者に依頼して取り替えることはできますが、実はご自身で簡単に交換することができます。 そこで本記事では、モヘアを自分で交換する方法や費用、交換時期の目安などを解説します。

この記事は約6分で読み終わります。

網戸のモヘア交換は業者に依頼しなくてもできる!

網戸のモヘアは業者に依頼しなくても、DIYで交換できます。モヘアの取り外しや設置は簡単で、特別な工具も必要ありません。手順さえわかれば、誰でも簡単に作業できます。

ちなみに、新しいモヘアはホームセンターやネットショップなどで手軽に購入できます。

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【DIY】網戸のモヘアを自分で交換する方法

網戸のモヘヤ交換は自分で簡単にできることがわかったところで、早速交換方法をみていきましょう。

ここでは、下記5つのSTEPに分けて紹介します。

・STEP1.古いモヘアを取り外す
・STEP2.モヘアの寸法を測る 
・STEP3.モヘアをセットする溝を掃除する
・STEP4.新しいモヘアを取り付ける
・STEP5.網戸を元に戻す

作業には新品のモヘア以外に、マイナスドライバー・メジャー・軍手が必要なので、事前に用意しておきましょう。

STEP1.古いモヘアを取り外す

新しいモヘアを購入する前に、寸法を測る必要があります。正確に測るためにも、まずは網戸を外し、古いモヘアを剥がしておきましょう。

網戸は強風などで外れないように固定されていますが、窓サッシ上部の外れ止めを緩めて下げると、簡単にレールから取り外せます。

網戸を外したら古いモヘアを引き抜きましょう。なお、引っ張ってもモヘアが動かない場合は、挿入口の「カシメ」と呼ばれる固定具を外す必要があります。カシメは、マイナスドライバーやキリなどの細い棒でモヘアの端をめくるようにすると外れます。

網戸は角や辺が鋭利になっているので、長袖・長ズボン・軍手を着用して作業すると安全です。

STEP2.モヘアの寸法を測る

モヘアを剥がせたら、下記に従ってモヘアの厚みと長さ、入れる溝の幅の寸法を測りましょう。

・モヘアの厚み:網戸と窓にどれくらい隙間が空いているか測る。隙間と同じか少し長めを選ぶと、ちょうど良い厚みになる

・モヘアの長さ:網戸の高さを測る。モヘアは左右両側に付いているので、網戸の高さの2倍が必要なモヘアの長さとなる

・モヘアを入れる溝の幅:網戸本体にあるモヘアを入れる溝の幅(ベース)を測る。一般的なサイズは3.5ミリメートルだが、網戸のメーカーによって多少異なる

また、網戸に記載されている型番・メーカー名・商品名などをメモして、ホームセンターで最適なモヘアを聞くのもおすすめです。

STEP3.モヘアをセットする溝を掃除する

古いモヘアがはまっていた溝には、ゴミやホコリが溜まっているので、歯ブラシや乾いた布などで掃除しましょう。

溝に汚れが残ったままだと隙間ができてしまい、新しいモヘアがしっかりとはまらなくなってしまいます。モヘアが十分に機能するように、必ず掃除しましょう。

STEP4.新しいモヘアを取り付ける

溝の掃除ができたら、新しいモヘアを取り付けましょう。

網戸の高さに合わせてモヘアをカットしたら、網戸の溝へスルスルと入れていきます。カットの際には少し長めに切っておくと、寸足らずになる心配がありません。はみ出た部分は、ハサミでカットすればぴったり収まります。

挿入できたらモヘアが外れないように、マイナスドライバーで挿入口のカシメを締めます。グッと押し込んで、モヘアがずれないように固定すれば完成です。

STEP5.網戸を元に戻す

モヘアがセットできたら、網戸を元に戻しましょう。

網戸をレールにセットして、窓サッシ上部の外れ止めを戻せばOKです。サッシの外れ止めは、上部に少し隙間を空けないと網戸の動きが固くなるので、締め過ぎないように注意しましょう。

また、モヘアの上下端が長いと、網戸のレールに干渉して開閉しにくくなることがあります。網戸を元に戻したら、一度スムーズに開閉できるか確かめて、動かしにくいようであればハサミで微調整しましょう。

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賃貸の網戸にはモヘアシールがおすすめ

古いモヘアが頑丈に固定されていて外れない場合は、無理に外そうとせず、粘着テープ式のモヘアを使用するのがおすすめです。

力任せに取り外そうとすると、網戸が曲がったり割れたりするだけでなく、怪我にもつながります。

粘着式なら古いモヘアを外さずに、横の空いているスペースに貼るだけで設置できます。

ただし、粘着式テープを使用する場合でも、きちんと寸法を測らなければ幅が合わなかったり毛足が長過ぎて閉めにくくなったりするため、事前の採寸が必要です。

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DIYで網戸のモヘアを交換する費用目安

モヘアを自分で交換する際にかかる費用は、基本的に新しいモヘアの購入代金のみです。

モヘアは網戸の縦幅に取り付けるのが主流で、一般的な網戸(縦180センチメートル×横90センチメートル)の場合、必要な長さは1枚あたり360センチメートル(180センチメートル×2)ほどです。モヘアの価格は商品やメーカーなどにもよりますが、1メートルあたり 150円ほどなので、合計540円程度で修理できます。

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網戸交換も検討しているなら、業者に依頼するのがおすすめ

モヘア交換は網戸交換のオプションとしている業者が多く、単体で請け負ってもらえるケースはあまりみられません。

依頼した場合の料金目安は1メートルあたり150~200円ほどとなっており、施工費などが上乗せされるため、自分で交換する場合と比べてやや割高になります。 とはいえ、仕上がりのきれいさや手間を考慮すると、業者に頼んだ方が楽です。

網戸の網を張り替える費用の相場は3,000~7,000円ほどなので、もし張替えも検討しているのであれば、ついでにモヘア交換も依頼してみましょう。

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網戸のモヘアを交換すべき時期の目安

モヘアの交換時期は明確に定まってはいないものの、5~10年の間に交換するのが目安です。

モヘアは普段注目する箇所ではないため、明らかに隙間ができていたり、網戸を閉めているのに虫が侵入してきたりなど目立った変化がないと、劣化に気づけません。そのため、網戸の交換時にモヘアもあわせてチェックしておくのがおすすめです。

網戸は、紫外線や雨風に晒され続けているため、10年も経てばかなり脆くなっています。破れていたり端の部分が切れていたりと目立った劣化がなくても、何かの拍子ですぐに破れてしまうことも考えられます。少しでも気になる変化がみられる場合は、専門業者に相談しましょう。

襖・障子・網戸の張替専門店「金沢屋」では一般的な網戸に加え、プライバシー保護ができるものや耐久性に優れたものなど、さまざまな製品を用意しております。また、どのようなサッシにも対応できるよう、網戸枠も豊富に取り揃えています。

お客様のご希望やライフスタイルに合わせて、プロの職人が提案・交換いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

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まとめ

網戸のモヘアは、室内に虫やゴミが侵入するのを防いでくれるため、網戸の機能性を保つのに欠かせない存在です。

とはいえ、劣化すると機能を十分に果たせなくなるため、定期的な交換が求められます。交換の作業はご自身でも簡単に行えるほか、費用も1枚当たり数百円ほどとなっており経済的です。

とはいえ、網戸にマッチするモヘアがわからなかったり、網戸の交換も検討している場合は、一度専門業者に相談してみましょう。