目次
多様な色が楽しめる畳の種類
スタンダードな畳にはい草という植物が織り込まれているため、天然素材であるい草の色が畳の色になります。しかし、こうしたスタンダードな畳だけでなく、化学繊維などを使った畳も登場するようになりました。
畳の種類によっては、スタンダードなカラー以外の色味を楽しむこともできます。カラーバリエーションが豊富な代表的な畳の種類は、和紙畳や樹脂畳です。
和紙畳
和紙畳は、畳に使用されるい草の代わりに、和紙を使った畳のことです。和紙をこより状にしたものが編み込まれてあり、和紙の上からコーティングが施されています。
和紙を使用していますので、カラーを取り入れやすくバリエーションも豊富です。銀白色や若草色、栗色、黒染色、藍色、亜麻色などさまざまなカラーが存在します。単色のカラーだけでなく模様入りのものもあるため、多様なデザインを楽しめるのも魅力です。
また、スタンダードな畳に比べて、耐久性があり撥水性にも優れています。い草のような変色が起こりにくく長期間色合いを楽しめるのも和紙畳の特徴です。
また、コーティングが施されていることから撥水性もあり、汚れがしみにくい性質があります。い草のように湿気を吸収しないため、ダニやカビにも強いです。
樹脂畳
樹脂畳は、い草の代わりに化学繊維を編み込んだ畳のことです。メーカーによって使用される繊維は異なりますが、プラスチック、ポリプロピレンなどが化学繊維として使われています。
い草と比べると、耐久性が高く、変色や毛羽立ちは起こりにくいです。また、表面がビニールのような樹脂でできているため、水や汚れに強く、水をこぼしてもタオルやティッシュペーパーなどで簡単に水分を取り除けます。汚れが気になるときは、中性洗剤を使ったお手入れも可能です。
さらに、化学繊維のほか、炭といったような機能性のある成分を配合することで、消臭や抗菌などの機能性をもたせた樹脂畳もあります。畳の風合いを楽しみつつ機能性とも両立できるのが樹脂畳の特徴といえるでしょう。
樹脂畳もさまざまなカラーが販売されており、和紙とは違った色味の畳を楽しむことができます。代表的なカラーは、イエロー、グレー、チャコール、アイボリーなどです。和紙畳のように模様入りの畳のバリエーションもあります。
和室にカラー畳を取り入れるメリット
カラー畳のメリットは、カラー展開が多く、現代的な空間にも合わせやすいことです。畳コーナーや和室が洋風なリビングにつながっているようなお部屋も、カラーを取り入れることで、違和感のない空間づくりができるでしょう。
また、カラー畳はバリエーションが豊富なため、い草の畳とは違って、単色カラーだけでなく、2色カラーの組み合わせなども楽しめます。自分好みのカラーでモダンな空間を演出できるでしょう。通常の畳サイズではなく、半畳の琉球畳風のものもおすすめです。
耐久性や撥水性があるのもカラー畳の共通点として挙げられます。通常の畳と比べて汚れや水分が染みつきにくく、カビやダニもつきにくいため、お手入れがしやすいです。変色もしにくいため、変色を気にせずに取り入れやすいのもカラー畳の魅力といえます。
おしゃれなカラー畳の人気色
カラー畳はさまざまなカラー展開があり、名称はメーカーでも異なります。代表的なカラーは、グリーン系、イエロー系、ダークカラー系、ベージュ系、ブラウン系、グレー系、ブルー系、ピンク系などです。ここでは、人気色やその特徴を紹介します。
グリーン系のカラー
グリーン系は、畳のような青々とした天然色のカラーです。い草に近い色味であることから、もともとい草の畳を使っていた和室に使用するといったように、無難な色で使いやすいところに人気があります。
ベージュ系のカラー
ベージュ系は、淡いカラーでさまざまな部屋に合わせやすいです。上品さも感じられるほか、派手な色味ではないため、普通の畳とは違う色にしたいものの落ち着いた感じがほしい人に人気があります。
ブラウン系のカラー
ブラウン系のカラーは落ち着きがあり、色味が濃いとシックな雰囲気になります。ナチュラルなカラーとも調和しやすい色味で、フローリングが隣接する部屋にも合わせやすいです。
ダーク系のカラー
藍色や濃いグレーなど、深みのあるカラー畳を取り入れる人もいます。お部屋のアクセントにもなるカラーで、クールな雰囲気にしたいとき、モダンな印象にしたいときなどにおすすめのカラーです。
イエロー系のカラー
イエロー系のカラーは、部屋の雰囲気を明るくしてくれるような色味です。明るいカラーのお部屋や光が入りやすい明るい空間に取り入れることで統一感をもたせることができます。
単色以外の楽しみ方
ここまで単色で人気のあるカラーを中心に取り上げてきましたが、バリエーション豊富なカラー畳は単色以外の楽しみ方もできます。
例えば、模様の入ったカラー畳です。縞模様や市松模様などさまざまな柄があり、お部屋の雰囲気をガラッと変えてくれるようなものもあります。敷物に近い感覚で楽しめるでしょう。
また、カラー畳は人気色○×○のように複数のカラーの組み合わせのアレンジもしやすいです。組み合わせ次第ではモダンな雰囲気にもできますし、遊び心のあるお部屋にもできるのではないでしょうか。
カラー畳の選び方に失敗しないコツ
カラー畳を選ぶときに失敗しないためにはどこに注目するべきか、選び方のポイントを紹介します。
部屋の造りを意識する
部屋の造りを意識したカラーを選択すると失敗しにくくなります。例えば、壁や天井などの雰囲気や色味に合わせたカラーだと統一感があり、まとまった雰囲気になるでしょう。一方であえて、壁や畳とは違ったテイストを取り入れてアンバランス感を楽しむ方法もあります。
また、和室は柱の数が多いため、建物の構造に合わせて取り入れたり、木材に寄せてナチュラルな雰囲気に仕上げたり、モダンな雰囲気に一新したいときは畳だけでなく壁紙や天井などの部屋全体を洋風に変えてしまったりするなど様々な方法があります。
家具やインテリアに合わせる
部屋にある家具やインテリアに合わせたテイストのカラーを取り入れるのも方法のひとつです。畳のテイストを合わせることにより部屋にまとまりが生まれます。
なお、カラー畳を取り入れるときは、畳を引き立たせるためにできるだけ部屋はシンプルにすると良いでしょう。取り入れる家具は最小限に抑えると洗練された雰囲気が出て、おすすめです。
畳の縁も重要
縁のある畳を取り入れるときは、畳の縁をどうするかも検討しましょう。縁に使われる色や柄は多様で、縁はデザインによって目立ちやすいです。
畳の色をアクセントのあるカラーにして、縁も目立つようなデザインだとごちゃごちゃとした印象を与えてしまうこともあります。縁のデザインと畳の色との相性を見てから選択すると失敗しにくいです。
まとめ
スタンダードな畳もい草の香りや風合いが楽しめるなどの魅力がありますが、カラー畳もさまざまなカラーをお部屋に取り入れられるだけでなく、耐久性や撥水性があるという魅力もあります。
古い畳を一新させたいと考えている方、和室の雰囲気を変えたいと考えている方は、カラー畳を取り入れてみるのはいかがでしょう。
金沢屋では、畳の新調も行っております。耐久性のある畳やデザイン性のある畳など、お客様のニーズに合わせたさまざまな畳のご案内が可能です。畳自体の新調だけでなく、畳床(たたみどこ)の新調も行っておりますので、新調をご検討の際はご相談ください。