目次
そもそも和室の床の間の利用方法とは?
そもそも、和室の床の間の役割を知らない方も多いのではないでしょうか。和室の床の間がどのような目的で利用されていたのか、詳しく解説いたします。
来客をもてなす場所として使われる
和室の床の間は、本来、来客をもてなす神聖な場所として作られたスペースです。
昔ながらの家に行くと、床の間には壺や掛け軸が飾ってあります。床の間を背に座る人(上座に座る人)は、最も身分の高い人という意味があるため、豪華に見えるように飾り付けをしていたと考えられています。身分の関係をはっきりさせるという意味もあったようです。
また、「家の中心」という意味ももっており、地域や宗教によっては重要な空間となっています。
一方、現代では、床の間を神聖な客室ではなく、居住空間として考えている方が多いでしょう。その場合、せっかくのスペースをもて余してしまっていることになります。
人によって床の間の解釈は異なります。現在も神聖な場所として扱っている方もいるため、人によって認識が違う空間といえるでしょう。
和室の床の間を収納として使っても良い?
床の間に神聖なイメージをもっており、リフォームをして収納スペースに変えることに抵抗がある方もいるでしょう。
現在でも仏壇が飾られていたり、神聖な場所、家の中心として重要な空間と考えていたりするお家もあります。そういった場合は、リフォームを避けた方が良いかもしれません。
しかし、床の間を居住空間の一部として認識している場合は、収納として使っても問題ありません。まったく使用していないのはもったいないため、有効活用すると良いでしょう。
決して床の間のリフォームがタブーというわけではありません。
自分自身が床の間をどのように考えているかで、リフォームするかどうかを決めて良いのです。
和室の床の間を収納として活用する方法
和室の床の間を収納として活用するには工夫が必要です。具体的にどのようにすれば床の間を収納として上手に活用できるか解説いたします。
突っ張り棒を使ってハンガー収納にする
最もシンプルな方法は、突っ張り棒を使ってハンガー収納にするという方法です。床の間は横幅が比較的狭く、突っ張り棒を取り付けやすい構造になっています。さらに高さがあるため、突っ張り棒に服をかけたとしても、床に擦ってしまう心配がありません。
洋服を収納するためのスペースがないという方や、そもそもクローゼットが小さいという方にはおすすめの活用法です。高めに突っ張り棒を設置すれば、下に衣装ケースを置いて服を収納することもできます。
カラーボックスで大量収納できるようにする
ハンガー収納は取り出しやすいというメリットがある一方で、収納できる服が限られているというデメリットもあります。大量に収納したいという方は、カラーボックスを複数設置するのがおすすめです。
一方で、見た目が悪くなってしまう点には注意しなければなりません。居住空間として和室を使っている場合は、部屋の雰囲気が崩れる要因にもなってしまいます。そのため、カーテンや暖簾などを活用して目隠しをし、目に入らないように対策するのがおすすめです。
押し入れにしまうよりも、服を取り出しやすいというメリットもあります。頻度が高いものを収納するようにして、押し入れとうまく使い分けることができれば、生活をするうえでの利便性も大幅に向上するでしょう。
和室の床の間にはほかにも活用方法がある
和室の床の間を収納スペースとして活用する方法について解説いたしました。
しかし、床の間にはほかにも活用方法があります。床の間の収納以外の活用方法について解説いたします。
インテリアの一部
収納棚を使えば、服以外のものを収納することも可能です。食器や本、CDなどかさばりやすく、置き場所に困っているアイテムを収納する場所として活用できるでしょう。
もちろん、収納として活用しても問題ないのですが、棚を設置する場合はインテリアにしてしまうのがおすすめです。食器や本は置き方次第で立派なインテリアになります。和室の雰囲気を大きく変えることもできるでしょう。
単なる収納として使う場合は、カーテンで隠してしまうのがおすすめです。しかし、上手に配置することでインテリアの一部に変えることも可能なため、ぜひチャレンジしてみてください。
趣味を飾るスペース
自分の趣味のものを飾るスペースとして活用するのもおすすめです。収納棚を設置し、フィギュアやグッズなどを飾って、自分好みの空間を作ってみましょう。
趣味のアイテムは、量が増えやすくかさばりやすいという難点があります。しかし、収集するのが好きという方も多く、飾りきれないグッズに悩んでいる方も少なくないでしょう。
せっかく集めたグッズなのに、飾るスペースがなく仕舞っているのはもったいないですよね。
そういったグッズを少しでも有効活用するためのスペースとして、床の間は活用できます。しかし、飾るグッズのジャンルによっては、和室の雰囲気が大きく変わってしまうので注意してください。
例えば、アニメ系のグッズを飾ると、和室の落ち着いた雰囲気は薄れてしまうでしょう。もちろん、あえて和室らしい雰囲気をなくしたいというのであれば問題ありません。しかし、和室らしさを残したいのであれば、飾るアイテムには気を配る必要があります。
作業スペース
テレワークや在宅ワーク用の作業スペースとして活用するのもおすすめです。パソコンがおけるサイズの机であれば、床の間にも設置が可能です。机の下にボックスをおけば、書類を収納することもできるでしょう。
狭い空間ではあるものの、テレワークや在宅ワークをするうえでは、集中しやすいため逆に効果的ともいえます。テレワーク中にテレビや本など家の中の誘惑に負けて、仕事に集中できないと悩んでいる方には、非常におすすめの活用方法です。
しかし、インターネット回線には注意しましょう。ほとんどの家庭ではWi-Fiを利用しているため、大きな問題はありません。しかし、ZooMなどでオンライン会議をする場合は、Wi-Fi回線だと落ちてしまう可能性があります。会社によっては、パソコンを有線接続することを求めているケースもあるでしょう。
床の間には、有線接続用のコンセントが設けられていない場合があります。もし、床の間をメインの仕事場として使用するのであれば、有線接続用のコンセントを取り付けるのがおすすめです。
作業スペースとして有効活用しやすい空間ではあるものの、作業環境を整えるためには工事が必要なケースもあると考えておきましょう。
まとめ
床の間はさまざまな方法で有効活用ができます。収納として活用できるのはもちろん、趣味のグッズを飾ったり仕事スペースとして活用したりすることも可能です。ライフスタイルに合わせて、使いやすいようにアレンジしてみましょう。
また、床の間を大規模にリフォームしたいと考えている方もいるでしょう。自分が理想としている空間を作り上げるのは簡単ではありません。専門業者に依頼し、リフォームを行う必要があります。
業者選びで悩んでいる方は、ぜひ金沢屋にお任せください。金沢屋は全国に展開しており、300店舗以上あります。2003年の創業から15年以上にわたり、和室のメンテナンスやリフォームなどのサービスを行っております。
お家のお困りごとを、ワンストップで解決することが可能です。床の間のリフォームを考えている方は、お近くの金沢屋にぜひご相談ください。