和室のリフォームにかかる費用はいくら?相場や安く抑えるポイント

和室は畳の香りや温かみ、障子から差し込む柔らかい光など魅力がたくさんあります。しかし、時が経って和室をリフォームしたいと考える人も多いのではないでしょうか。 リフォームと一口にいっても、和室を洋室にしたり昔ながらの和室をモダンな雰囲気の和室にしたりなど、人によって様々な方法が考えられます。 今回は和室のリフォームについて、それぞれの方法でどれくらい費用がかかるのか紹介します。

この記事は約6分で読み終わります。

和室のリフォームの費用相場は40~60万円

和室のリフォーム費用の相場は、中心費用帯で40~60万円程度です。しかし、これはリフォームの内容や使う材質によっても大きく異なります。まずはどんなリフォームをしたいのか、どんな部屋にしたいのかを考えてみましょう。

和室のリフォームの主な内容と金額を以下にまとめました。こちらを参考にしながら、ご家庭の和室のリフォームにかかる費用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

金額

畳表(たたみおもて)の裏返し(3~4年経過後)

約2万円~3万円

畳の表替え(5~6年経過後)

約3万~12万円

畳替え(10~15年経過後)

約11万~25万円

襖張り替え3枚(5~10年経過後)

約1万5,000円~9万円

障子張り替え2枚(3~5年経過後)

約6,000~8,000円

天井張り替え(ラミネート合板)

(10~20年経過後)

約15~20万円

ビニールクロス張り替え

(10~20年経過後)

約4~5万円

目次へ

和室から洋室にリフォームするときの費用相場

和室が欲しくて作ったものの、家族が増えて洋室が足りなくなったなど、洋室が必要になるケースもあります。その場合は、和室から洋室のリフォームが可能です。費用はどのくらいかかるのでしょうか。各パーツの変更工事の費用について解説します。

畳からフローリングへリフォーム

和室から洋室にリフォームする場合に多いのがフローリングへの変更です。畳をフローリングに変更する際の費用は、14~16万円程度が相場です。

畳からフローリングに変更するときは床材の変更工事が必要となります。畳とフローリングでは強度も異なるので、床材もフローリングに合わせて変更しなければなりません。また、フローリングは畳と比べて冷えやすいので、断熱材を追加することも可能です。

フローリングは畳よりも防音効果が低いので、2階以上の和室を洋室に変更する場合は、防音についても検討した方が良いかもしれません。特にマンションでリフォームする場合は、階下への音についても気を配りましょう。

そのほか、掃除のしやすさや価格の手軽さを考えてクッションフロアにするのもおすすめです。クッションフロアなら通常のフローリングよりも防音効果が高いので、階下への音の心配も軽減されます。

床・壁・天井をリフォーム

床や壁、天井をリフォームにかかる費用は、32~37万円程度が相場です。床と壁との継ぎ目には巾木を使った工事が行われます。巾木は見た目を良くし、家具や掃除機などを壁にぶつけてもクロスなどを傷つけにくくする役割があります。

また、和室を洋室に変更するときは壁の構造にも注目しなければなりません。伝統的な和室の場合は「真壁(しんかべ)」といって柱を露出させる構造であることが多いです。一方で、洋室は柱を壁の中に隠す「大壁(おおかべ)」が一般的な構造となっています。

真壁を大壁に変更する場合はさらにコストが高くなることを覚えておきましょう。

床・壁・天井・押入れをリフォーム

床・壁・天井・押し入れを洋室にリフォームする場合、47~52万円程度が相場となります。

特に、押し入れは洋室には不似合いなので、クローゼットに変更したいという人も多いのではないでしょうか。押し入れからクローゼットにするには、襖(ふすま)を撤去して扉材を取り付ける必要があります。また内側の仕切り材やハンガーパイプなどの設置も必要です。

押し入れからクローゼットへのリフォームは、6~26万円が相場となっています。広さや扉材の種類によってもさまざまです。

ただし、ウォークインクローゼットにする場合は50万円ほどかかるため、目的によって費用は大幅に変わることを覚えておきましょう。

和室全体を洋室にするリフォーム

和室全体を洋室にするリフォームは、80~89万円程度が相場です。和室の襖は、洋室風のドアに変更しなければなりません。

引き戸にする場合は建具と敷居を交換する必要があります。開き戸にする場合は隣室や廊下との段差を埋める工事が必要です。どちらのドアにするかによって工事内容も変わるので、予算と合わせて事前にしっかり打ち合わせしましょう。

また、障子窓があった箇所にカーテンを取り付けることも可能です。その際はカーテンレールの取り付けが必要となります。

目次へ

和モダンな和室へのリフォームにかかる費用相場

和室の趣を残したまま、洋室のテイストを入れて和モダンな和室にリフォームするのもおしゃれです。簡単に和モダンな和室にするには、畳・壁紙・押し入れの変更が手っ取り早い方法となります。

現在の畳を琉球畳に変更し、壁紙のクロスを貼り、さらに押入れをクローゼットに変更するだけでも和モダンな和室の完成です。この場合の費用は35~45万円が目安となります。

ほかにも、壁の撤去や床の段差を解消、天井の工事、内装の工事を行うことで、リビングと一体化させるのも良いでしょう。この場合は、工事の工程が増えるうえ建具の取り付けが必要になるので、75〜100万円ほどかかります。

和室の寒さが気になるようであれば、床暖房の設置を検討するのも良いでしょう。床暖房は、直張りなら1畳あたり5~10万円前後、全面張り替えなら1畳あたり8万~15万円前後です。

目次へ

和室のリフォーム費用を安く抑える方法

ここまで紹介したとおり、和室のリフォームでは建具をはじめ壁紙や天井などをテイストが違うものに変えることが多いです。しかし、変更点が多いほど金額もかさんでしまいます。できるだけ費用を安く抑える方法はないか気になる方も多いのではないでしょうか。 ここではリフォーム費用を安く抑える方法について紹介します。

相見積もりをとる

リフォームを依頼するときは、複数の業者に相談して見積もりを取ることをおすすめします。それぞれの業者の料金を比較することで価格交渉も可能です。

ある業者では基本サービスに含まれることでも、ほかの業者ではオプションになるものもあるかもしれません。いずれにしても複数の業者に見積もりを依頼して選びましょう。

ただし、価格の安さだけで選ぶのも危険です。スキルやサービス、スタッフの接客対応など、さまざまな面で総合的に見て選ぶと良いでしょう。

畳の裏返し・表替えだけにする

畳を張り替える場合は畳床(たたみどこ)が傷んでなければ裏返しや表替えのみで十分です。すべてを張り替えると金額も高くなるので、必要最低限の部分のみ張り替えると良いでしょう。

なお、畳の裏返しのタイミングは畳の購入から2~3年程度、国産の最高級畳の場合は3~5年程度が一般的です。また、表替えのタイミングは裏返してから再び2~3年、国産の最高級品は3~5年が妥当でしょう。

自宅の畳を前回いつ張り替えたかを思い出しながら、使えるものはそのまま使って、必要な箇所のみリフォームを依頼するのもおすすめです。

目次へ

まとめ

和室のリフォームは、和室から洋室への変更や、和室のまま洋風な雰囲気を取り入れた和モダンな和室への変更など、用途や希望によってさまざまな可能性が考えられます。やりたいことが増えるほど費用も高くなるので、複数の業者から見積もりを取って金額を比べてみましょう。

和室のリフォームなら、畳や障子、壁の張り替え専門店である「金沢屋」がおすすめです。職人が、おうちと予算に合ったリフォームの提案をいたします。全国の都道府県にあるので、まずはお近くの金沢屋までお気軽にご相談ください。