飲食店の内装を和モダンにするコツ3つ!注意点も紹介

和モダンな雰囲気の飲食店は落ち着きがあり、居心地が良いと感じる人が多くいます。お客様にゆっくり食事をしてもらうのが目的の飲食店なら、和モダンなテイストの内装に挑戦してみてはいかがでしょうか。 今回は、飲食店の内装を和モダンにするコツを注意点と合わせて紹介します。

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和モダンな飲食店の内装とは

和モダンとは、和の要素とモダンな要素を組み合わせたデザインのことを指します。壁紙などの内装やインテリアの一部、家具や調度品などに、純和風と現代風をうまく取り入れることで、おしゃれかつ落ち着きのある空間になるのです。

スタイリッシュさとやわらかさを兼ね備えた和モダンは、若者だけでなく年配の方も過ごしやすい空間となっています。落ち着いた雰囲気でゆっくり飲食してもらいたいお店にとっては、和モダンな空間もお店の評価の後押しにつながります。

和モダンな雰囲気のお店なら和食はもちろんフレンチやイタリアンなどとも合わせることができます。

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飲食店の内装を和モダンにする際の3つのポイント

飲食店の内装を和モダンにするといっても、どの部分をどうすれば良いかわからず難しいと考える人も多いのではないでしょうか。ポイントさえ押さえれば、簡単に和モダンを演出することができます。

ここでは和モダンな雰囲気をつくるための3つのポイントを解説します。

ぬくもりのある内装デザインにする

飲食店を落ち着いた雰囲気にするには、壁・床・天井に木材を使って、ぬくもりのあるデザインにすると良いでしょう。

単に和の要素を取り入れただけの和モダンではどこか物足りません。たとえば、畳であれば「正方形の縁無し畳にする」「色の組み合わせを変える」など、同じ畳でも選び方を変えればモダンな印象になります。

和の要素をいれるからといって必ずしも、大きな畳を使わなければならないということはありません。モダンな雰囲気に合う畳を探してみましょう。

インテリアに和を取り入れる

家具や雑貨などのインテリアに和を取り入れると、現代風の雰囲気が一気に和モダンな雰囲気になります。

特に照明は店の印象を大きく左右するので、素材や形状を意識すると良いでしょう。たとえば、ペンダントライトのシェードに和紙や麻、竹などを使用した商品があります。こうした照明を配置するだけで、店内が落ち着いた雰囲気になるのでおすすめです。

雑貨を置くなら、木や竹などを用いたものが良いでしょう。無機質でシンプルな雑貨でも和モダンな雰囲気を演出できます。プラスチック製の雑貨は浮いてしまう可能性があるため控えた方が無難です。

また、複数の雑貨を置く場合は同素材のものを使用するなどして統一感が出るようにしましょう。

和の色使いを意識する

現代風だとパステルカラーなどでさまざまな色を使うこともありますが、そうすると和の雰囲気を出すことができません。和モダンには「黒」「白」「茶」などのシンプルかつ落ち着いた色を使うことが多いです。

和モダンな店舗の特徴のひとつが「落ち着いた空間」であるため、シックな色合いを使うと良いでしょう。ただし、あまりにシックすぎると温かみがなくなってしまうので注意が必要です。

全体を黒、白、茶などでまとめつつ、朱色やウグイス色、からし色など和柄で使われるような明るく温かみのある色を差し色で使うのも良いでしょう。

色使いは、インテリアとの調和を意識して決めると統一感が出ます。色使いとインテリアがちぐはぐにならないように、調和を大切にしながら決めましょう。

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飲食店を和モダンの内装にする際の費用相場

和モダンにする内装工事費用の相場は、坪単価30万円~50万円程度です。天井、壁紙、床、座敷、家具、雑貨など多くの物にこだわるとそれだけ費用が高くなるので、費用をかける優先順位を決めましょう。

床や壁、天井など、面積が大きいところは、お客様の目につきやすいので優先的に工事をする必要があります。床や壁、天井などで和モダンの要素が足りない場合は、畳やテーブル、雑貨などに和モダンなものを使うと良いでしょう。

優先順位を決めることで、低予算で効率の良い工事ができるようになります。

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飲食店の内装を和モダンにする際の注意点

ここまで飲食店の内装を和モダンにするコツを紹介してきました。和モダンにするためのイメージがつかめてきたのではないでしょうか。

とはいえ、「費用をかけて改装したのに何か違う…」となってしまうのは悲しいことです。そうならないためにも、ここでは和モダンにする際の3つの注意点を解説しますので参考にしてみてください。

最初にコンセプトを決める

和モダンな空間にするだけで来客を見込めるわけではありません。そのうえ和モダンといっても、単に和の要素を取り入れるだけでは全体的なまとまりがなくなる可能性もあります。

改装前に、どのようなコンセプトのお店にするか決める必要があります。若者向けのお店にするのか、年齢層を高めに設定するのか、家族向けかカップル向けか、接待や顔合わせに使えるような個室を用意するのかなども合わせて考えましょう。

たとえば、若者の利用を見込むのであればカウンター席でおしゃれな空間を作り、ファミリー層を狙うのであれば座敷の席を設けるなど、コンセプトによって改装の内容も変わります。

どんなお客様に、どのように過ごしてほしいのか、しっかりとコンセプトを設定しておきましょう。

厳格過ぎる純和風は避ける

和風にこだわるあまり、厳格な純和風の装いにしてしまうとお客様が入りにくさを感じやすくなります。和風は日本人に馴染みやすい一方で、厳格すぎてしまうと割烹料理の料亭や高級寿司屋など、老舗の高級店をイメージされてしまうでしょう。

高級感を打ち出すのは悪くないものの、気軽に行けないと思われてしまうと機会を逃しかねません。お店に親近感を感じなくなるうえ、逆にお客様に緊張感を与えてしまう可能性もあります。居心地の悪さから、リピートにつながりにくくなるおそれもあります。

気軽に入ってもらい、居心地の良い空間でゆっくり楽しんでもらいたいなら、和にとらわれすぎず、和とモダンの調和を意識して内装を決めましょう。

レイアウトにも気を配る

改装の際は、従業員の「働きやすさ」もしっかり確保しましょう。たとえば、通り道が狭くて従業員同士がぶつかったり、会計時に混み合ったりするだけでも、そのごちゃつきをお客様は敏感に感じ取ります。

お客様にスピーディーに食事を提供するためにも、収納力のある食器棚の設置や調理・盛付から提供までを円滑に行える動線を意識しましょう。

そのほか、接待や商談に使用することを想定したお店なら、個室などほかのお客様と距離がとれるレイアウトにする必要があります。家具の配置もしっかりと考え、お客様も従業員も居心地が良いと感じられる空間を作りましょう。

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まとめ

和モダンな飲食店は、落ち着いた雰囲気で居心地の良い空間が演出できるため、老若男女問わず人気です。和モダンな店舗に改装するには、色使いやインテリアなどあらゆる要素に気を配る必要があります。純和風と現代風といった相反する要素を一度に入れようとしているので、そのバランスもしっかり考えなければなりません。

和に関する建具の張り替えや導入を行う場合は、プロに依頼しましょう。金沢屋の職人が 店舗と予算に合った最適な提案をすることができます。さまざまな畳や障子を紹介できるので、和のテイストを入れたい場合はぜひ一度ご相談ください。