網戸の目よりも小さい虫の正体とは?侵入を防止する方法を紹介

窓を開けても網戸にしておけば、虫の侵入を防ぎながら外の風を室内に取り入れることができます。しかし、網戸ですべての虫が侵入できなくなるわけではありません。網戸の目よりも小さい虫が入ってくることもあります。何とかして小さい虫の侵入を防ぎたい方も多いでしょう。 今回は、網戸よりも小さい虫の正体や、侵入を防止する方法などを紹介します。

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室内に入ってくる網戸の目よりも小さい虫の正体

網戸の目をすり抜けて室内に入ってくる虫は、主にクロバネキノコバエとユスリカのどちらかであることが多いです。では、それぞれの特徴を解説します。

クロバネキノコバエ

クロバネキノコバエとは、体長が1~6ミリ程度の小さなハエです。個体差がありますが、小さめの個体なら、一般的な網戸の目をすり抜けてしまいます。

一般家庭の窓に使われている網戸の目は、1.03ミリ四方から1.15ミリ四方くらいの大きさのものが多いです。

クロバネキノコバエは、蚊ではなくハエの仲間であるため、人を刺したり血を吸ったりすることはありません。しかし、農作物などを食べる害虫として知られています。室内に侵入されると、食べ物などを荒らされる可能性もあるため注意しましょう。

また、クロバネキノコバエは明かりに誘引される性質があります。そのため、夜間は窓を閉めておいた方が良いでしょう。

時期によっては、大量発生することがあります。特に梅雨の時期や、晴れの日で前日は雨天だった日などには注意が必要です。

ユスリカ

ユスリカは体長が0.5~1ミリ程度の非常に小さな虫です。一般的な網戸なら、ほとんどの個体がすり抜けてしまいます。

ユスリカという名称から、血を吸う虫なのではないかと思ってしまう人も多いでしょう。しかし、ユスリカは人間の血を吸うことはありません。

ただ、ユスリカが網戸の目をすり抜けて室内に入ってくると、不快に感じる人は多いでしょう。特に夜間は外が暗く室内が明るいため、明かりに誘引されてユスリカが室内に入ってくることがよくあります。この点に関しては、クロバネキノコバエとほぼ同じ性質です。

また、夜間の街灯の下などで蚊が大量に発生して蚊柱を構成している様子を見たことがある人もいるでしょう。ユスリカは、そのような蚊柱を発生させる性質を持ちます。

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網戸の目より小さい虫が入って来るときの対処法

クロバネキノコバエやユスリカが室内に入ってくると厄介です。なるべく室内に入れないようにしておきたいものです。ここでは、網戸の目よりも小さい虫が入ってこないようにするための方法を紹介します。

網戸用の虫除け剤を使用する

網戸専用の虫除け剤を使用してみましょう。主に網戸に貼ったり網戸のそばに置いたりして使用します。必要なときのみ使用するのではなく、長期間持続するようにできているものが多いです。

商品によって効果の持続期間は異なりますが、長いもので200日や300日使えるものもあります。一度セットしたら、あとは放置しておいて問題ありません。

また、虫除け剤は殺虫剤とは異なり、安全性が高いのも特徴です。虫が嫌がる成分は配合されていますが、虫を殺す成分は配合されていません。そのため、小さな子どもやペットがいるご家庭でも安心して使用できます。

ただし、虫除け剤で虫が室内に入ってくるのを完全に防止することはできません。あくまで入ってくる虫を減らすにとどまります。虫除け剤の設置場所から離れている箇所は効果が薄くなるため、大きい網戸だと十分な効果が得られないかもしれません。

大きい網戸に使用する場合は、1個だけでなく複数設置すると効果を高められるでしょう。

網戸用の虫除けスプレーを使用する

虫除けスプレーと聞くと、自分の体にかけて使用するものをイメージする人が多いでしょう。しかし、虫除けスプレーには網戸用のものもあります。小さな虫が網戸の目をすり抜けて入ってくるなら、一度試してみると良いでしょう。

網戸用の虫除けスプレーを使用するときに、室内と室外のどちら側から吹きかければよいか、迷う人もいるかもしれません。虫除けの効果はどちらから吹きかけてもほとんど同じです。

しかし、窓を開けた状態で室内から外に向かってスプレーを吹きかけると、風で自分にかかってしまうことがあります。そのため、1階の窓なら窓を閉めた状態で外側から吹きかけるのがおすすめです。ただし、2階の窓など高い場所にある窓の場合は、転落によりケガを負うおそれがあるため外から吹きかけることは避けましょう。

また、網戸にスプレーを直接吹きかけるのではなく、ティッシュに染み込ませて塗る方法もあります。2階の窓ならこの方法がおすすめです。

ハッカ油スプレーを使用する

一般に市販されている虫除け剤や虫除けスプレーには、薬剤が使用されています。殺虫剤とは異なるものの、健康への影響を気にする人もいるでしょう。そのような場合には、ハッカ油スプレーを使用する方法がおすすめです。

虫はハッカのニオイを嫌うため、網戸付近に寄って来なくなります。虫を遠ざける効果が十分なうえ、天然の素材であることから健康への影響も心配ありません。

作り方は簡単で、ハッカ油と無水エタノールと水があれば作れます。ただし、ハッカ油はポリエステルを溶かす性質があるため、容器はポリエチレン製以外のものを使用しましょう。ガラスや陶器の容器ならハッカ油で溶けることはありません。

使い方は虫除けスプレーと同じようにして網戸に吹きかけるだけです。安全性が高いため、手や足などにかかっても問題ありません。ただし、引火しやすいため注意が必要です。使用するときは周囲に火気がないか必ず確認しましょう。

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対策を講じても効果が薄いなら網戸の交換を検討しよう

前項で紹介した対策方法を試してもまだ虫が入ってくることがあるかもしれません。そのような場合には、網戸の目が粗すぎる可能性があります。

網の目の細かさが足りなくて虫が入ってしまっている

網戸のメッシュが粗いと、上記で紹介した対策を講じたとしても、虫が入ってきてしまいます。メッシュというのは、網戸の目の粗さを示した数字のことです。

メッシュの数字は、1センチの範囲にある目の数を表しています。メッシュの数字が大きければ、1センチの範囲にある目の数が多く、目が細かいという具合です。逆に、メッシュの数字が小さければ目が粗くなります。

一般的な住宅の窓に使用されている網戸は18~20メッシュ程度のものが中心です。それよりもメッシュ数の大きい網戸に張り替えれば、虫が入ってこれなくなります。

ただし、目が細ければ細かいほど良いというわけではありません。目があまりにも細かすぎると、風通しも悪くなる可能性があります。また、目の細かさだけでなく網戸と窓の隙間から虫が入ってくる可能性も考慮しておかなければなりません。

網戸を交換するなら金沢屋へ

網戸を現在よりも目の細かいものに張り替えるなら、高品質な業者に任せることをおすすめします。自分で網戸を張り替えるより、費用はかかるもののキレイな仕上がりになります。

網戸の張り替えなら、襖・障子・網戸・畳の張り替え専門店である金沢屋にお任せください。クオリティーの高い商品を取り扱っており、全国に300店舗以上展開しているため、すぐに対応できます。現在お使いの網戸より高品質な網戸へのグレードアップにも対応可能です。

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網戸の張り替えを検討中なら、まずは金沢屋にお問い合わせください。

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まとめ

一般家庭で使われている網戸の目は1ミリよりもやや大きいくらいです。そのため、クロバネキノコバエやユスリカなどの小さな虫がどうしても入ってきてしまいます。網戸用の虫除け剤や虫除けスプレーなどを使用すれば、ある程度は効果がありますが、完全に防止することはできません。

一方で、小さい虫よりも目の細かい網戸に張り替えれば、物理的に入って来られなくなります。わずかでも虫が入ってくるのを避けたい場合は、網戸の張り替えを検討してみましょう。