網戸が外れない理由とは?外し方と網戸の掃除・張り替え方法を解説!

掃除や張り替えのためには網戸を外す必要がありますが、「外し方が分からない」とお困りの方もいるのではないでしょうか。網戸は落ちないように「外れ止め」がついており、窓の種類によって付いている位置が異なります。スムーズに外せるよう、窓の種類別の網戸の外し方と、外す際の注意点を解説します。

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【5種類】網戸の外し方

網戸を掃除するときには網戸を外す必要がありますが、網戸には使用中に落下することがないように本体に外れ止めがついています。そのため、網戸を外すには外れ止めを外してから網戸本体を動かして外すことが必要です。

外れ止めの位置や解除の方法は、窓や網戸の種類によって異なります。そこで、窓の種類別に一般的な網戸の外し方を説明します。多くの場合ドライバー1本、あるいは特別な工具なしに取り外すことが可能です。

引違い窓

引違い窓とは、横に開けるスライド窓のことです。2枚以上の窓をレールの上で水平移動させて開閉します。引違い窓の網戸は、上部に外れ止めが付いていることが一般的です。

外すときはまず外れ止めの固定ねじをドライバーで緩め、外れ止めを一番下まで下げた状態でねじを締めて固定します。そして、網戸の下部分にある操作つまみをドライバーで引き出します。

すると、戸車が上に移動し、網戸を持ち上げれば外すことが可能です。上側に持ち上げた状態で、下のレールから外し、次に上のレールから引き抜くように外すと簡単に外せます。

滑り出し窓

滑り出し窓とは、窓枠の一辺を軸にして、外側に滑り出すように開ける窓です。ドアのように縦方向を軸にする縦滑り式と、上部の辺を軸にして下を押し出すように開く横滑り式があります。

滑り出し窓の網戸は、室内側についています。取り外す際にはまず窓を締めましょう。そして網戸の上下にある外れ止めを縦にする、あるいはネジを緩めて外れ止めを下げ、網戸を手前に引き出すと外せます。

滑り出し窓の網戸には、網を枠にはめ込むタイプのものもあります。はめ込みタイプの場合は、網戸に付いた取り外し用のタグを引っ張ることで枠から外すことが可能です。

上げ下げ窓

上げ下げ窓は、2枚のガラス窓が上下に並んでおり、上下にスライドして開閉するタイプの窓です。

上げ下げ窓の網戸の外れ止めは、左側の上下についていることが多いです。まず左側の下にある外れ止めを引き上げてから、左側の外れ止めを下げるようにしましょう。そして、網戸を左方向に動かして外します。

内倒し窓

内倒し窓は、窓の上の部分が開いて室内側に倒れる仕組みの窓です。キッチンや浴室などの換気を目的として設置されていることが多く、窓が全開にならないように蝶番のストッパーが付いています。

内倒し窓の網戸を外すには、窓を倒して網戸の上部左右についた調整ねじを緩め、外れ止めを下にスライドさせて下げます。

そして、網戸を両手で持ち上げて外側に押して外し、斜めにして室内に取り込みます。このとき、網戸を落としたり、ガラスにぶつけてしまったりしないように注意が必要です。

ルーバー窓

ルーバー窓は、細長いガラスが平行に並んでおり、ハンドルを回してブラインドのようにガラスの隙間を開閉するタイプの窓です。玄関や踊り場、浴室などに使われており、ジャロジー窓とも呼ばれます。

ルーバー窓の網戸は室内側についています。窓を開けたままでも外せますが、基本的には窓を閉めてから取り外し作業を行うと良いでしょう。

ルーバー窓の網戸は、網戸の上下についた外れ止めのつまみを回して縦にすると、固定が解除されるようになっていることが多いです。網戸の両側を持って、ハンドル側に軽く押し付け、手前に引くと外せます。

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「網戸が外れない!」理由と対処法

 

網戸は使用中に外れたり飛んだりすると危険なため、簡単に外れないような構造になっています。そのため、いざ網戸を外そうとしても上手く外すことができないこともあるかもしれません。網戸が外れないときの対処法を紹介します。

理由1.外れ止めが解除されていない

網戸には落下防止のための部品が付いています。外れ止めを解除しない限りは網戸を外すことはできません。

外れ止めの解除方法は、先述したとおりです。きちんと解除できているかどうか、手順を改めて確認してください。外れ止めが下がりサッシとの隙間が生じないと外れないため、注意しましょう。

また、外れ止めがついている場所や数は、網戸によって異なります。上下または左右の一方が解除されていない場合も、取り外すことはできないため、よく確認してください。

理由2.外れ止めを解除しても外れないケース

外れ止めを正しく解除していても、網戸が外れないケースもあります。その場合に想定される原因には、以下が挙げられます。

レール部分に汚れが溜まっている

窓のレールは定期的に清掃していないと、砂埃や油煙などの汚れが固まってしまい、網戸が外れなくなってしまう原因になることがあります。長い期間掃除していない場合は要注意です。

網戸が外れない状態でできる掃除は限られますが、手始めに見える部分のごみやホコリを取り除いてみると良いでしょう。隙間の取り除きにくいごみは、ペンチやピンセットを使ってつまんで引き抜くと取れる場合があります。

窓枠やサッシがゆがんでいる

サッシのレールや窓枠自体がゆがんでいる場合、網戸の取り外しは難しくなります。住宅は年数が経ってくると、木材の収縮の影響を受けて、サッシの中央の方がゆがんでくることがあります。

サッシのゆがみが考えられる場合、網戸を左右どちらかの端に寄せてみると、取り外せることがあります。サッシの端の方が構造的にゆがみの影響を受けにくいためです。

端に寄せても外れない場合や、そもそも網戸を端まで動かせない場合には、ジャッキを使用して窓の枠を広げるといった対処が必要になります。自身でやることは困難なため、専門店に任せるのが無難です。

網戸の寸法が合っていない

もともと網戸の寸法が合っておらず、無理やり設置していた場合も、取り外せなくなることがあります。この場合も、網戸やサッシにゆがみが生じている可能性が高いです。

また、長く使用していると、網戸の枠が劣化で変形することもあります。網戸枠は通常10年程度もつといわれていますが、気候や排気ガスなどの影響によって劣化が早まってしまうケースも少なくありません。

網戸を外すために無理に力を入れると、ケガをしたり歪みをひどくしたりする可能性もあるため注意しましょう。

戸車が劣化している

網戸の戸車はプラスチック製が多く、使用しているうちに劣化します。劣化が進むと網戸を動かしにくくなり、外せなくなることがあります。

戸車が劣化すると外せないだけでなく、逆にがたつきが出たり網戸が外れやすくなったりすることもあるため危険です。網戸を外したうえで戸車の交換が必要になるでしょう。

メーカーサイトなどに載っている正しい手順でも網戸を外せない場合、自身でできることは限られます。レールを清掃しても動かせず外せない場合には、網戸やサッシに問題があることが多いため、無理をせず専門店に相談しましょう。

間違った対処をすると、かえって状況を悪化させてしまうこともあるため、自身での対応はおすすめできません。

網戸に関する相談は金沢屋にお任せください。金沢屋は全国に約300店舗展開する、襖・障子・網戸・畳の張り替え専門店です。網戸の新調にも対応しているため、網戸本体の劣化によるトラブルも解決できます。

網戸には色味や耐久性などさまざまな商品があります。金沢屋では専門のプロの職人が直接ご自宅へ訪問し現状を確認したうえでご相談やお見積もりを無料で承っております。お客様のご希望に応じた提案をさせていただきますので、金沢屋までお気軽にお問い合わせください。

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気を付けよう!網戸を外すときの注意点

網戸を取り外すときは、次の点に注意しましょう。

ケガをしないようにする

網戸のコーナー部分は鋭利になっていることがあります。また、取り外し・取り付けの際に指を挟んだりぶつけたりといった事故が起きる可能性もあるため、十分に注意してください。手を守るために軍手や滑り止めのついた作業用手袋を着用して、作業に取り掛かりましょう。

また、網戸が外れないからといって無理に力を入れると、網戸本体の破損や思わぬケガにつながることがあります。正しい手順でも網戸を取り外せない場合は、無理をせず専門店へ相談してください。

落下に十分注意する

2階以上のベランダのない窓の網戸を取り外す際は、落下事故に十分注意しましょう。網戸を落とすと、落下して人に当たってしまうこともあり、大変危険です。特に、外側方向に外す網戸の場合には、室内に引き入れる際に途中で取り落としてしまう可能性もゼロではありません。

網戸自体の落下以外にも、転落事故にも注意が必要です。網戸を外すときに自身がバランスを崩す可能性や、取り外したあとに窓からお子様やペットが転落するおそれもあります。事前に別の部屋に移動させておくと良いでしょう。

また、取り付けをした後は必ず外れ止めを戻すことを忘れないようにしましょう。外れ止めが機能していないと、網戸が脱落し落下することがあるため大変危険です。

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まとめ

網戸を外すには、まず落下防止のためについている外れ止めを解除することが必要です。窓の種類によって外し方や外れ止めの位置が異なるため、作業の前に確認して取り掛かりましょう。

また、網戸が外れないときに力ずくで無理やり外すのはケガのもとになるため、自身で対応できないときは無理をせず専門店に相談することをおすすめします。

網戸に関してのご相談は金沢屋にお任せください。ご自宅まで訪問して現状を把握したうえでお客様にあった提案をさせていただきます。無料で相談・見積りを承っていますので、ぜひ一度お問い合わせください。