目次
【網戸の選び方その1】窓の形で選ぶ
まずは窓の形状にあわせて選びましょう。フレームには主に4つの種類があるので自宅の窓を確認してから網戸を選びます。
・パネル
・アコーディオン
・ロール式
・折れ戸式
この項目では、それぞれの特徴を紹介します。
パネル
パネルタイプは、日本の住宅で最も普及している網戸のタイプです。ホームセンターや通販で購入できて、DIYで張り替えることもできます。
市販で手に入る網戸の中にはマジックテープで取り付ける簡易タイプもあり、すでにある網戸を外す必要がなく、上から張り付けることが可能です。
パネルタイプの網戸は簡単に張り替えられるので、気になったタイミングに張り替えましょう。
アコーディオン
プリーツ網戸とも呼ばれ、アコーディオンのように折りたたんで収納するタイプです。折りたためるので、網戸で景色を遮ることもなく、広々とした印象を与えます。
そのため、大きな掃き出し窓や勝手口などに使うと、景観を楽しむことができるでしょう。
アコーディオンタイプはパネル式の網戸に比べると価格が高いです。風が強い日に張り替え作業をすると、プリーツ部分にすき間ができる可能性があるので注意しましょう。
ロール式
ヒモやチェーンで網戸をロール式に巻き取れるタイプです。開き窓や引き違い窓のようにパネルタイプが取り付けられない場合にロール式網戸を設置する方もいます。また、ロール式網戸は上下左右に隙間がほぼないため、虫の侵入を防いでくれます。
またロール式網戸にも大きく2種類あり、横引きタイプと縦引きタイプに分かれます。
横引きタイプは操作が簡単なため、大きな窓に設置する方におすすめです。縦引きタイプは窓の上部にロールが位置するのでコンパクトに見えます。
折れ戸式
折れ戸式の網戸は、ネット部分がふたつに折れているので、網戸がついていないドアタイプの玄関に取り付けるのがおすすめです。
網戸のない玄関に設置することで、風通しが良くなり、虫の侵入も防げます。鍵付きの網戸もあるため、防犯対策が心配な方にも安心して使用できます。
【網戸の選び方その2】網戸を取り付ける場所で選ぶ
網戸は、窓に取り付けたい場合とドアや玄関引き戸に取り付けたい場合とで選び方が変わります。網戸を選ぶときは、取り付け場所に合ったものをチェックするようにしましょう。
窓に取り付けたい場合
窓に取り付けたい場合に適している網戸は以下の3つです。
・パネル
・アコーディオン
・ロール式
窓のサッシに網戸レールがある場合は、オーソドックスなパネル網戸が適しています。パネル網戸といっても種類は豊富なので、外からの見え方やプライバシーの観点などを重視して、デザインや素材、ネットの色などを選んでみてはいかがでしょうか。
アコーディオン網戸やロール式網戸の場合も、先ほどご紹介したメリットや特徴をふまえてぴったりのものを選んでみましょう。
ドアや玄関引き戸に取り付ける場合
ドアや玄関引き戸は、窓と違って人が頻繁に出入りする場所です。そのため、人が通るときに邪魔にならず、スムーズに開閉できる網戸を選びましょう。具体的には、左右にスライドできる以下の3つのタイプがおすすめです。
・アコーディオン
・ロール式
・折れ戸式
それぞれ、防虫性が高いものや足元の段差が少ないものを選ぶことをおすすめします。また、ドアや玄関引き戸に取り付ける場合は、掃除のしやすさも確認したいポイントのひとつです。
また、玄関ドアには、ドアクローザーと呼ばれる金具が付いていることがほとんどです。金具をよけて設置できるタイプかどうかもあらかじめチェックしましょう。
【網戸の選び方その3】ネット(網)の素材で選ぶ
ネット部分の素材によって、価格や耐久性などが異なります。ここでは網の素材をベースとした網戸の選び方を解説します。
ポリプロピレン
ポリプロピレンは、最も一般的で価格が安い素材です。カッターで切ることができるため、DIYで張り替えたい方におすすめです。価格が安いのでコストを削減したい方にも適しています。
ポリプロピレンは扱いやすいのがメリットですが、耐久性が低く、5~10年で張り替えが必要なデメリットもあります。
ポリエステル
ポリプロピレンよりも線が太く強度が高く耐久性に優れた素材です。犬や猫が爪でひっかいても簡単には破れません。動物を飼っている方におすすめです。
グラスファイバー
グラスファイバー(ガラス繊維)は、ガラスを溶かして引き延ばした繊維状の素材で、断熱材や強化プラスチックなどにも使用されています。
網戸に使用する場合は、グラスファイバーをポリ塩化ビニルでコーティングして使います。たばこの火でも穴が開かないといわれるほど、熱に強く強靭な素材です。キッチン周りや日差しの強い場所などにもおすすめです。
ステンレス
ステンレスは他のタイプに比べると強度と耐久性に優れていて、10~20年使えるといわれています。加えて汚れがつきにくい特徴があるので最小限のメンテナンスで済みます。日々の手入れを簡単にすることができるでしょう。
価格は4つの中で最も高いですが、強度を一番に重視したい方におすすめの網戸です。
【網戸の選び方その4】ネットの色で選ぶ
ネットの色によって室内の見え方が異なります。ここでは3色の特徴を解説します。
・黒色
・グレー
・白色
【黒色】主流だがデメリットも
最近は黒色の網戸も主流になりつつあります。メリットは光を吸収するため、室内から外の景色が鮮明に見えることです。その反面、ホコリなどの汚れが目立ちやすく、外から室内が見えやすいデメリットもあります。汚れが目立ちやすいため、見た目を保つためにはこまめな掃除が必要です。
黒色の網戸は、外を楽しみたい方や、周りの視線が気にならない場所に取り付けたい場合におすすめです。
【グレー】ほどよく無難な色
3色の中で一般的なのがグレーの網戸です。グレーの網戸は、黒色の網戸より外から室内が見えにくいです。
プライバシーを保ちたい方には、屋内側が黒、外側がシルバーという特殊な網も検討してみるといいでしょう。価格はホワイトやホワイトグレーより約2倍高くなりますが、外観とプライバシーを両方守れるメリットがあります。
【白色】プライバシーを保てる
白色の網戸のネットには、光を反射する特徴があり、外から室内の様子が見えにくいメリットがあります。プライバシーを保ちやすいという利点があるので、頻繁に開け閉めする窓や、人通りの多い位置にある窓に取り付けるのにおすすめです。
一方、室内からも外の景色が見えにくくなります。外の様子を把握したい場合や、眺望を楽しみたい場合には不向きといえます。
【網戸の選び方その5】網目の細かさで選ぶ
網目の大きさは『メッシュ』という単位で示されます。メッシュは、1インチ(2.54センチメートル)あたりの網目の数を示し、数が大きくなるほど網目が細かくなります。一般的には、18、20、24、30メッシュが主流です。
18、20メッシュ・・・風通しがいいメリットがありますが、網目が大きいため虫が入りやすいのがデメリットです。小さな虫が気になる方は、24、30メッシュの網を選びましょう。
24メッシュ・・・コバエなどある程度の大きさの虫を遮ってくれます。風通しの良さやコストが抑えられることからバランスの取れた大きさです。
30メッシュ・・・小さな虫の侵入は防げますが、風通しが悪いのが特徴です。最近では風通しに配慮した網目もあるため調べてみましょう。
【網戸の選び方その6】目的や機能で選ぶ
網戸は、目的や機能性で選ぶこともできます。
網戸の中には、樹脂などでコーティングされた高強度の網戸があります。このタイプはペットの爪が引っ掛かりにくいため、犬や猫などのペットを飼っている家庭におすすめです。
そのほかには、火山灰や花粉を防ぐフィルターのような役割を果たす網戸もあります。火山灰や花粉症対策として、このような特殊フィルターが施されている網戸を選ぶのも良いかもしれません。
網戸の選び方に迷ったら専門業者に相談しよう
網戸の張り替えは家庭でも簡単にできますが、網の張り方によっては網戸のフレームが歪んでしまう場合もあります。
網戸の張り替えのほかに修理が必要になってしまうと、さらに手間がかかる場合もあるため、専門店に依頼することをおすすめします。専門店では豊富な種類の網戸から選べるメリットもあります。
金沢屋では、網戸の新調や張り替えサービスも行っています。防虫網や外から家の中が見えにくいプライバシーネット、強度の高いステンレスネットなども取り揃えております。
張り替えの技術や素材の品質もご満足いただける内容です。地域や場所によって向き、不向きの網戸があるので、ぜひ一度金沢屋にお問い合わせください。
まとめ
外観や虫よけ、風通しや防犯のためなど、網戸にはさまざまなメリットがあります。耐久性を高めると景観が悪くなったり、風通しを良くするために網戸の目を大きくすると虫が侵入しやすくなったり、網戸の選び方は意外と難しいものです。
金沢屋では、安価な網戸から耐久性やデザインにこだわったものまで揃えております。そのほか、より網目の細かい33メッシュも取り扱っておりますので、お好みの網戸をお選びいただけます。網戸の新調や張り替えをご検討の方はお気軽にお問い合わせください。