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網戸のまま寝るリスクはある?
網戸のままという状況は、窓の鍵をかけずに寝ることになるので、大変無防備な状況でもあります。運悪く犯罪の被害に遭ってしまうかもしれません。
ここででは、網戸のまま窓を開けて寝ることで、どのような被害が考えられるのか、詳しく解説します。
窃盗犯は主に窓から侵入する
警察庁の「住まいる防犯110番」によると、令和2年の一戸建住宅の侵入窃盗のうち、窓を侵入口としているものは53.5%でした。共同住宅でも3階以下では、49.5%と半数近くを占めています。
出典:「住まいる防犯110番」(警視庁)
このように、窃盗犯の多くが窓から侵入しているのです。
また、無施錠窓からの侵入が多いのも特徴です。窃盗をはたらくときはなるべく早く犯行を済ませようとする心理から、鍵がかかっている窓より無施錠窓の方が狙われる傾向があります。
このことから、窓を開けて網戸のまま寝るのは、防犯上のリスクが高いといえるでしょう。
大事な家財道具や金銭が盗まれるだけではなく、もし家の中で窃盗犯と鉢合わせてしまうとさらに深刻です。居直り強盗に発展して、命が危険に晒されてしまう可能性もあります。
4階以上でも油断は禁物!
網戸のまま寝る場合、リスクが一番高いのは1階の和室です。大きな窓がある和室は無施錠なら簡単に侵入できてしまいます。
1階の和室以外でも、3階以下の部屋は無施錠だと侵入されやすく、上の階だからといって安心できません。1階以外なら鍵をかけない人が多いということで、2階や3階の窓を狙ってくる窃盗犯もなかにはいます。
4階以上ある高層マンションでも、低層階ほどではなくとも無施錠の窓が侵入されるリスクは十分あります。
戸建住宅ならなおさら侵入しやすいので、夜寝るときにはすべての窓の鍵を閉めるのが防犯上望ましいです。
特に夜間は人目につかないため、大胆な手口に出る侵入犯も多くいます。たとえば、ロープを使用して屋上からベランダに降りて侵入する例や、ベランダの柵から登ってくる例もあります。雨樋や排水管などから登ってくる可能性もあるでしょう。
網戸のまま寝たいときの改善策
窓に鍵をかけずに寝るのは、防犯上望ましくないわけですが、どうしても窓を開けて網戸のまま寝たい人もいるでしょう。その場合の防犯対策について紹介していきます。
網戸に防犯鍵を取りつける
網戸には構造上鍵が付いていません。そのため、網戸のままだと簡単に侵入できてしまいますが、補助錠を取り付けることで防犯性を上げられます。
補助錠とは主錠にもうひとつ補助的に取り付ける鍵のことで、ホームセンターやネット通販などで購入でき、値段も1,000円前後と手頃です。
ただし、補助錠はあくまで簡易的なもので、通常の窓の鍵ほどの強度はありません。簡単にこじ開けられてしまう可能性もあります。侵入を遅らせる程度にとどまり、完全な防犯対策にはならないでしょう。
それでも、侵入に時間がかかりそうなときは犯行を諦めることもあるので、防犯対策には有効です。侵入に時間がかかる家と認識させられれば、犯罪の心理的抑制効果が狙えるでしょう。
ステンレス製の防犯網戸に取り換える
網戸の素材はさまざまですが、ポリプロピレンやポリエステルなどが多く使われています。これらの素材は通常の使用においては十分な強度ですが、カッターなどの刃物で簡単に切られてしまいます。
そこで、ステンレス製に取り換えるのがおすすめです。最近では、ナイフでも切れない高強度ステンレスワイヤー製の網戸も登場しています。バールなどでもこじ開けにくいため、そう簡単には侵入できません。
また、ロック機能を備えているものなら外からは開けられないため、高い防犯効果を期待できます。ステンレス製の網戸は価格が高めですが、劣化しにくいのが特徴でもあるため、張り替えの頻度を減らせるメリットもあります。
ペットのいる家庭にもステンレス製の網戸はおすすめです。刃物でも切れないくらいの強度であるため、ペットが引っ掻いても破れることはありません。
ただ、ステンレス製の網戸への張り替えをご家庭で行うのは難しいため、専門業者に依頼して行うのが良いでしょう。その際には、金沢屋にお任せください。
和室専門業者の金沢屋では、網戸の張り替えに対応しております。網戸の種類も豊富に取り揃えており、ステンレス製の網戸への張り替えも対応可能です。
ご家庭のニーズに合わせて最適なプランを提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
外側に面格子を設置する
窓の外側に金属製の面格子を設置すれば、窓を開けて網戸にしておいても、外から侵入することはできません。容易に壊すこともできないため、防犯性が上がり換気もしやすくなります。
また、面格子には目隠し効果があるのもメリットです。面格子がある窓なら、外から中の様子が見えにくくなります。外観が気にならないなら、防犯性を高める方法としておすすめです。縦格子や横格子、グリッド格子などさまざまな種類の面格子があります。
寝る前に換気をして扇風機を活用する
窓を開けて網戸にして寝れば確かに快適ですが、窓を開けずに安全に寝る工夫をするのもひとつの手です。
窓を閉めて寝るとスッキリしないという理由から網戸のまま寝たいという人は、扇風機やサーキュレーターを試してみてください。
というのも、窓を閉めて寝るとスッキリしないのは、単に暑いからというだけではなく、二酸化炭素の濃度が上がっていることが原因かもしれないからです。
寝室のドアを開け、扇風機やサーキュレーターを活用することで空気を循環すると、二酸化炭素の濃度を改善できます。換気扇を活用するのも有効です。
また、就寝前に窓を開けて十分に換気をしておくのもおすすめです。換気を済ませておけば、就寝時に窓を閉めていても比較的快適に眠れるでしょう。
窓まわりの防犯対策
窓まわりの防犯性を高めるために次のような対策を講じておくとなお良いでしょう。
窓近くに防犯センサーや防犯カメラを取りつける
窓の近くに人感センサー照明を取り付けておくことで高い防犯効果を発揮します。人感センサー照明とは、人が近づくと自動的に点灯する照明器具のことです。侵入犯が近づいたときには、すぐに気づけます。
近所の人や付近の道路の歩行者からも見えやすいため、侵入するのを躊躇させることができるでしょう。
窓の下に足場となるものを置かない
窓の下に足場として使えるようなものがあると、それを利用して登って来てしまいます。たとえば、エアコンの室外機やタイヤ、コンテナなどです。そのようなものは、できるだけ窓の付近には置かないようにしましょう。
また、戸建住宅だと1階の窓だけに気を取られがちですが、2階の窓の防犯対策も重要です。2階くらいの高さなら、簡単に登られてしまいます。2階は防犯対策が疎かになっている家が多いということで、狙ってくる侵入犯も多いようです。
窓の下に防犯砂利を敷く
防犯砂利というのは、上を歩くとジャリジャリと音がする砂利のことです。窓に下に敷いていれば、侵入者が現れても気づきやすくなるでしょう。防犯砂利が敷かれていることで侵入を諦めることもあります。
きちんとジャリジャリ音が出るためには、ある程度の厚みが必要なため、4センチ以上は確保しておきましょう。1平方メートルあたりで見ると40リットル程度です。
まとめ
空き巣などの侵入犯は住宅の窓から侵入するケースが多く、無施錠窓は特に狙われます。1階だけでなく戸建住宅の2階やマンションなどでも油断はできません。
窓や網戸の防犯対策の方法としては、防犯センサーや防犯砂利、面格子の設置などさまざまな方法があります。なかでもステンレス製の網戸が効果的で外観もこれまでとほとんど変わらないためおすすめです。網戸にして寝たいなら、防犯対策は万全にしておきましょう。