猫が起こす網戸トラブルの対策方法は?原因についても解説

猫を飼っている家庭で問題になるのが、網戸へのイタズラです。網戸に登ったり爪を研いだりして破れてしまうと、脱走する可能性もあるので、悩む飼い主さんは多いでしょう。 今回は、猫が起こす網戸にまつわるトラブルの解決方法についてご紹介します。

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猫が網戸を破ってしまう原因

猫による網戸のトラブルを経験したことがある人もいるのではないでしょうか。猫を室内で飼っているご家庭にとっては頭を悩ませる問題でもあります。ここでは、猫が網戸のトラブルを起こす原因について見てみましょう。

ストレスが溜まっている

猫はずっと狭い室内にいたり、飼い主になかなか遊んでもらえなかったりするとストレスを感じやすいです。そのストレス発散のために網戸を引っ掻くことがあります。

猫がストレスを溜める原因は、以下が考えられます。

・爪とぎができない

・落ち着ける場所がない

・引っ越しをした

・家族が増えた(結婚や出産など)、来客が多い

・他の動物を一緒に飼っている

特に神経質な性格の子にとっては、ささいな環境の変化でもストレスを溜める原因になってしまいます。室内の環境やご自身について、一度確認してみましょう。

外の様子が気になっている

猫は好奇心旺盛な生き物です。また、動くものに反応しやすい性質もあるので、外にいる虫が気になる、発情期で異性の猫が気になっているなどが原因で網戸のトラブルが起こることもあります。

外にいるものに好奇心を刺激された猫が、発作的に外に出ようとすることもあるのです。その際は、網戸を引っ掻いて穴を空けるか、力のある猫なら網戸を叩いて外したり、人間と同じように開けたりして外に出てしまうこともあります。

遊び道具だと思っている

猫はその習性上、高いところが好きな子が多いです。どんなことにも興味をもつ好奇心にあふれる一面も持っているので、網戸も遊び道具だと考えていることもあります。特にキャットタワーで遊ぶことに慣れている猫は、網戸も同じように考えてしまうのです。

また、網戸は猫の爪が引っかかりやすい形状になっているので、猫が網戸をよじのぼって遊ぶには絶好のおもちゃになっています。また、爪を研ぐ道具だと思ってしまう子もいるため、網戸があれば爪とぎをしてしまうこともあるでしょう。

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猫にまつわる網戸トラブルへの対策

室内でのびのびと遊ぶ猫は非常にかわいらしく、自由に遊ばせてあげたいと考える飼い主も多いでしょう。しかし、猫が網戸を破って外に出てしまったり、そのまま脱走してしまったりすると非常に危険です。

猫が網戸に関するトラブルを引き起こさないためには、飼い主側の努力が必要です。ここでは、猫が網戸を破らないようにする対策についてご紹介します。

ストレスが溜まらないような環境をつくる

猫が快適に過ごせる環境づくりをして、できるだけストレスが溜まらないようにしてあげましょう。

室内で見直すべきポイントは以下の通りです。

・充分に遊べるスペースがあるか

猫が走り回ったり、おもちゃで遊べたりする環境になっているか確認してください。家具や荷物で空間が狭くなっている場合は、片付けてスペースを確保しましょう。

また、室内にキャットタワーやキャットウォークといった遊ぶ場所を用意してあげることも大切です。高いところに登ったり、筒の中をくぐったり、ハンモックでお昼寝したりと、猫が楽しく遊べる環境を作るのがおすすめです。

・安心して過ごせる場所(狭い空間、暗い場所)があるか

猫は狭い空間や暗い場所が好きです。段ボールやかご、ベッドなどを配置してあげるのがおすすめです。

・室温や温度の管理はできているか

特に夏はエアコンを付けて室温を調整しましょう。猫が好きなベッドやクッションの上に、冷感マットを敷いておくのもおすすめです。

・同居している動物と適切な距離を保てているか

室内で他に動物を飼っている場合、仲が良くないと気が休まらず、ストレスになってしまいます。適切な距離を保つために、ベッドやトイレ、食器の場所を離してあげたり、生活空間を別にしてあげたりなどの工夫をしてあげるとよいでしょう。

網戸の手前にフェンスを置く

猫の網戸へのいたずらを防ぐには、猫が網戸に近づかないようにするのがいちばん手っ取り早いです。網戸の手前にスペースがあるのなら、フェンスを設けて猫が絶対に網戸に近づかないようにしましょう。

フェンスを設ければ、そもそも猫が網戸に触れることができません。そうすればよじ登ったり引っ掻いたりすることもないので、網戸に関するトラブルを予防できます。

フェンスは、天井と床までつっかえ棒を使って網戸の前に固定可能なものが多いです。しっかりと固定しないと、大きい猫の場合はフェンスを倒したり乗り越えたりする可能性もあるので、固定できる丈夫なつっかえ棒とフェンスを用意しましょう。

網戸の前にスペースがない場合は、猫が嫌がる香りのスプレーなどを活用して、猫が網戸に近づかないように対策するのもひとつの手です。

猫の爪を切る

網戸によじ登ったり、引っ掻いたりして網戸が破れるのを防ぐには、猫の爪を定期的に切ることも大切です。猫の爪を切ることは、網戸が破れるのを防ぐこと以外にも、猫の爪を守ることにもなります。

爪を切ってあげれば、網戸に爪が引っかかって取れなくなり、爪が折れてしまうというトラブルを防ぐことも可能です

また、猫がいつもいる部屋に爪とぎを用意してあげることも忘れてはいけません。爪とぎは木製のものや、布製のものなど、素材や形がさまざまです。部屋の広さや猫の数、猫の使いやすさなどを考慮して、爪とぎを用意しましょう。

中には自分で爪とぎをする子も多いですが、上手にできない子もいます。様子をしっかりと見て、定期的に爪を切ってあげることが大切です。

網戸のストッパーを使用する

猫が網戸を開けて脱走してしまう、穴を空けるなどのいたずらをする場合は、網戸ストッパーが有効です。網戸ストッパーは、ホームセンターや100均で手に入るので、すぐに対策することができます。

網戸ストッパーを網戸に取り付ければ、網戸が開かないように固定できます。あまり開ける機会がない網戸などの場合は、ストッパーをつけて開かないようにしてしまうのもよいでしょう。

また、網戸だけではなく、窓も開けてしまう場合は、窓ストッパーも併用すると安心です。

丈夫な網戸に取り換える

網戸を破られてしまう場合は、破れない素材の網戸に取り換えるのもひとつの方法です。網戸の劣化が進んでいると余計に破れやすくなっているので、早めに取り換えたほうが良いでしょう。

猫を飼っているご家庭では、通常の網戸ではなく、ペット用やステンレス製、強化樹脂製などの網戸がおすすめです。猫の爪に負けない強度を持っている素材の網戸なら、猫の脱走や網戸の破れを気にしなくてもよくなります。

網戸の張り替えは自分でもできますが、網をうまくカットできなかったり、フレームが歪んだりして、きれいな仕上がりにならない場合もあります。専門の道具を揃える必要があり、その分費用がかかることも。

手早くきれいに張り替えたい場合は、網戸・襖・障子・畳の張り替えの専門店「金沢屋」にお任せください。2,200円から網戸の張り替えを承っております。全国各地に店舗があるので、どの地域でも職人によるサービスを受けることができます。

実際にお宅の様子を見ながら、施工主様の予算や希望に応じて適切な施工内容をご提案させていただきます。些細なお困りごとでもワンストップで対応できますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

猫の網戸に関連したトラブルの予防方法についてご紹介しました。猫は好奇心が旺盛で、網戸を使って運動したり遊んだりする子も多いです。一方で、ストレスが溜まって引っ掻いてしまう子も少なくありません。

猫と人間が安心して安全に過ごすためには、網戸への対策と猫のストレス対策が不可欠です。網戸に近づかないようにする工夫に加えて、室内環境の見直しを行いましょう。