目次
網戸に目隠しを設置するメリット
まずは、網戸に目隠しを設置するメリットを知っておきましょう。
蚊などの虫の侵入を防げる
網戸の目隠しの中には、虫の侵入を防げるほど網目が細かいものがあり、網戸と併用することで防虫効果が高まります。16メッシュや18メッシュのように、1mmくらいの小さな虫は入り込んでしまうような網戸も、目隠しとの併用によって防げるでしょう。
もしも、網戸に穴が空いてしまったときの応急処置にも使えます。
人目を遮り部屋のアクセントに
網戸の目隠しは、模様や色によって、外からの視線を遮っています。逆にこれらの模様や色は、室内から見るとおしゃれなアクセントです。網戸にしたときの眺めを殺風景に感じるときに取り入れてみると、雰囲気が変わるでしょう。
外からの視界を遮りつつ、部屋のアクセントになるのはカーテンも同じですが、窓を開けていると、風ではためいてしまうのが難点です。窓際にテレビを設置していると、邪魔になる場合もあります。固定できるタイプの目隠しであれば、そのような不便は感じなくなるでしょう。
UVカットできる
網戸の目隠しは、光を遮る効果もあるため、網戸だけで使うよりも紫外線の影響を受けづらくなります。シートタイプであれば、遮光率70%台が主流です。これだけ光を遮ることができれば、家具や家電の日焼けや色あせも防げるでしょう。
断熱率の高い目隠しであれば、暑さも和らげてくれますが、過信は禁物です。特に猛暑日(最高気温が35℃以上)では、熱中症になるおそれがあります。網戸+目隠しだけで凌ごうとは考えず、冷房を使うのが無難です。
部屋の換気ができる
網戸に直接貼るタイプのシートやすだれ、日除けシェード、特殊なネットなどの目隠しは、空気の通り道が確保されています。そのため、網戸の目隠しは部屋の中を見えにくくするだけでなく、換気もできるところが魅力的なポイントです。
窓を開けずに締め切っているとホコリやカビの胞子などが家の中に留まってしまいます。 換気にはウイルス感染を抑制する効果も期待できる ので、網戸の目隠しをして定期的に窓を開けて換気しましょう。
外からの視線が気になって窓を開けっ放しにできなかったご家庭も、網戸の目隠しを活用すれば安心して部屋の換気ができるでしょう。
網戸に目隠しをする方法とは
網戸に目隠しを設置すれば、前述したメリットが得られます。暮らしがより快適になることも多いでしょう。
網戸の目隠しをする方法は、次の5つが挙げられます。
・窓用目隠しシートを取り付ける
・網戸用目隠しシートを取り付ける
・すだれを取り付ける
・日除けシェードを取り付ける
・表裏が銀と黒のネットに張り替える
では、どのような方法で網戸に目隠しをするのか、5つの方法を見てみましょう。
窓用目隠しシートを取り付ける
本来は窓に貼るものであり、網戸に貼ることはできません。しかし、併用すれば目隠しになります。たとえば、賃貸アパートに多い片開き窓に貼れば、網戸と重なる範囲が多いため、十分な目隠しになるでしょう。
窓用の目隠しシートは、100円ショップでも販売されているので、気軽に試せます。ただし、網入りガラスや表面に凸凹があるガラスなど、貼れない窓もあります。また、タイプによって光を遮りやすいものやUVカット、遮熱・断熱といったプラスの機能がついた商品もあるため、チェックしてから購入することをおすすめします。
網戸用目隠しシートを取り付ける
網戸に直接貼るタイプのシートです。主にホームセンターやインテリアショップ、通販などで購入できます。価格は、扉サイズの半分(縦90センチメートル×横90センチメートル)で1,500円前後です。
窓のサイズに合わせて、はさみやカッターで簡単にカットできます。布のように見えますが、素材は網戸のネットにもよく使われるポリエステルが主流です。
粘着防止のフィルムを剥がせば、そのまま網戸に貼れますが、粘着力はあまり強くありません。付属の留め具でも固定できますが、シートによっては、網戸を開け閉めするとき、窓ガラスと干渉するおそれがあります。
セロテープやガムテープを使うと、雨風の後で取れるかもしれません。そのため、いろいろと試してみましょう。
実際に貼ってみると、目隠しやアクセントになるだけでなく、網戸の存在を際立たせてくれます。窓が全開になっていると勘違いして、うっかり網戸にぶつかってしまうのを防げるでしょう。
なお、使用可能期間は6ヶ月が目安です。ずっと破れた網戸の代用にできるわけではないので注意しましょう。
すだれを取り付ける
すだれ(簾)は、古くから日本で日除けや虫除け、目隠しとして使われています。原料は竹が主流ですが、最近はプラスチック製のものもあります。周囲を布地で縁取っているのは「御簾(みす)」で、葦で作られているのが「葦簀(よしず)」です。
専用のフックやハンガーに引っかけて、窓の内側や外側に取り付けますが、ない場合はS字フックを取り付けて、カーテンレールや窓枠に引っかける方法もあります。
単独では隙間が生じるので、虫除け効果は弱いかもしれません。ただし、日除けや目隠しの効果はありますし、デザインが豊富です。網戸と併用すれば、さらに良さを発揮できるでしょう。
日除けシェードを取り付ける
布地で作られている日除けであり、「シェード(shade:影)」という名前のとおり、まっすぐ垂らすだけでなく、広範囲を覆って影を作ります。
すだれと同じく隙間が生じるので、虫除けはあまり期待できませんが、日除けや目隠しの効果は抜群です。庇のように取り付けるのは「オーニング」とも呼ばれています。
特殊加工により、UVカット率は80%以上が主流です。100%に近いものもあります。ほかにも、断熱率の高い日除けシェードがあり、日差しによる暑さを和らげてくれるでしょう。
ただし、遮光率・断熱率とも高くなるほど室内が暗くなってしまうので、屋外で使用するのでなければ、ほどほどにしておくのが良さそうです。
表裏が銀と黒のネットに張り替える
網戸のネットは、黒に近くなるほど視界が良くなり、白に近くなるほど悪くなります。逆のように思えますが、黒は光を吸収するため、網目以外に視界を妨げるものがありません。
一方、白は光を散乱させるため、網目の周りで光が拡散し、視界がぼやけてしまいます。
そのため、外からの視線が気になるのであれば、網戸の外側を白や灰色、銀色にするのがおすすめです。
しかし、内側も同じ色では外の景色が見えづらくなってしまいます。そこで、おすすめしたいのがハイブリッドカラーのネットです。
たとえば、外側が銀色、内側が黒になっていれば、外側から内側は見えづらく 、内側から外側は見えやすくなります。ただし、夜間は光を反射しないため、見えづらくなる効果は望めません。もちろん表裏逆に張ってしまうと、効果はありません。
ほかにも、ステンレスを特殊加工して、外側だけ光を乱反射させて内側を見えづらくするネットもあります。
一般的なネットよりも高価ですが、外側からの視界を遮りつつ、内側からの眺めを良くしたいときは、試してみる価値があるでしょう。
なお、網戸のネットを自分で張り替えるのは大変です。道具を揃えなければいけないですし、網戸を広げて作業するスペースも必要になります。張り替えるときは枠に平行で、たるみや隙間がないようにしなければいけません。
金沢屋では、1枚からでも網戸の張り替えを承っております。ご希望に合ったネットへの張り替えも可能です。お気軽にお問い合わせください。
網戸に目隠しを取り付けるときのポイント!
網戸の目隠しの種類が分かったところで、どのように選べば良いのか見てみましょう。
自宅の外観に合わせて取り付ける
デザインに統一感を持たせたいのであれば、自宅の外観に合わせて目隠しを取り付けるのがおすすめです。和風の住宅なら、すだれが似合います。逆に洋風住宅なら、日除けシェードのほうが似合うでしょう。
また、片開き窓であれば、網戸に直接目隠しシートを貼ると、収納できないおそれがあります。2階以上であれば、外側にすだれや日除けシェードをかけるのも危険です。先述のとおり、窓を内側から目隠しするのが良いでしょう。
戸締まりを忘れないよう注意する
いくら目隠しをしても、網戸である以上、簡単に外部から侵入されるリスクがともないます。最近では「居抜き」といって、在宅中でも侵入する空き巣がいるので要注意です。2階以上でも、ほかの住宅の屋根や庇、配管などを伝って侵入されるおそれがあります。誰もいない部屋の窓は閉めて、戸締りしておきましょう。
網戸の目隠しアイテムを手に入れるには?
網戸に目隠しを取り付ける方法は、いくつかあります。網戸に直接貼るシートだけでなく、窓用のシート、すだれ、日除けシェード、特殊ネットなどが活用できます。
これらのアイテムを入手する方法を紹介します。
100円均一ショップ
手ごろな価格で網戸の目隠しアイテムを入手できるのが「100円均一ショップ」です。店舗ごとに品揃えは異なりますが、次のようなアイテムが購入できます。
・窓用目隠しシート
・網戸用目隠しシート
・すだれ
・ウィンドオーニング
・メッシュのカッティングシート
ウィンドオーニングは、日除けシェードと同じように使うアイテムです。デザインやサイズのバリエーションが複数あり、一般的な大きさの窓であればほとんどのケースで使用できます。別売りになりますが、ウィンドオーニング専用の取り付け部材や取り付け紐などもあります。
また、100円均一ショップにはメッシュタイプのカッティングシートもあります。このカッティングシートも、網戸用目隠しシートと同様に網戸の大きさに合わせてカットして貼るだけなのでラクに取り入れることができます。
SNSで検索すると、100円均一ショップのアイテムを使ってDIYしている人がたくさんいるので、網戸の目隠しをするときもぜひ参考にしてみてください。
ホームセンター
日曜大工用品を取り扱っているホームセンターでも、網戸の目隠しアイテムを手に入れることができます。ホームセンターで入手できるものは次のとおりです。
・メッシュのシート
・すだれ
・日焼けシェード
・特殊ネット
・面格子
・ゴーヤやアサガオ、ヘチマなどグリーンカーテン用の植物
面格子とは、コンパクトサイズの窓に外から取り付ける金属製の格子です。網戸の目隠し効果だけでなく、防犯にも役立ちます。
ホームセンターのアイテムは100円均一ショップほど低価格ではありませんが、優れた機能性のものがたくさんあります。網戸のネットも種類が豊富にあり、この記事で紹介したハイブリッドカラーネットも取り揃えています。
ネットの張り替えに役立つ網戸ローラーや専用カッターなども揃うので、セルフでの張り替えにチャレンジできるでしょう。
ただし、作業するのは時間も労力もかかるうえ、キレイに張り替えるのにはテクニックがいるため、やはりプロに任せることをおすすめします。
まとめ
網戸に目隠しをすると、外から室内が見えるのを防げるだけでなく、本来の虫除けや日除けの効果も高まります。網戸に取り付けるシートやすだれ、日除けシェードなどがあるので、目的や住宅の外観に合ったものを選びましょう。