畳が赤ちゃんとの暮らしに最適な7つの理由と注意点を解説

赤ちゃんと畳は相性が良いといわれています。畳で子育てをすると良いと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。畳が赤ちゃんに良いといわれるのには理由があります。今回は、畳や赤ちゃんにおすすめできる7つの理由や注意すべき点などについて解説します。

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天然の畳(和室)が赤ちゃんの育児に最適な7つの理由

畳が育児に適しているといわれるのはなぜなのでしょうか。フローリングの部屋が一般的とはなりましたが、あえて畳で子育てをした方が良い理由はたくさんあります。ここでは、畳が子育てにおすすめできる理由について紹介します。

1.吸湿性・放湿性に優れていて快適

畳は、吸湿性・放湿性が高いという特徴があります。湿度が高いときは空気中の湿気を吸い、乾燥している時は湿気を放出する機能があるのです。

暑い夏や寒い冬など、その部屋にあわせた気温調整を畳がしてくれるため、汗をかきやすい赤ちゃんも過ごしやすくなります。さらに、畳は肌触りも良く、敏感な赤ちゃんの肌にも優しいというメリットがあります。

最近人気がある和紙畳は、撥水性にも優れており、水も汚れも吸収しにくい性質をもっています。拭けばすぐにキレイになるため、子育て中の家庭におすすめです。

2.消臭効果が期待できる

畳のい草は汗やアンモニア臭を軽減する機能があるため、赤ちゃんがかいた汗の臭いも軽減してくれます。

たとえば、おむつ替えのときに発する臭いも、畳の上なら臭いを軽減できるでしょう。尿にはアンモニアが含まれているので、効果は抜群です。汗っかきな赤ちゃんは頭皮から匂いを発することもあるので、そういった匂いも軽減できます。 

3.冬でも床が寒くない

畳はフローリングのように冷たくなりにくいというメリットがあります。畳には、熱を伝わりにくくする空気がたくさん含まれているため、冬の冷たい空気を遮断する断熱効果が期待できます。

赤ちゃんは、寝ている姿勢やハイハイ歩きなど、床の上で過ごすことが多いです。もしフローリングの部屋であれば体が冷え、風邪を引いてしまうおそれがあります。特に赤ちゃんは靴下やスリッパを履かないので、畳なら足から冷えることを防ぐことができます。

ちなみに、夏の場合は暑い外気を遮断してくれるので、快適な環境で過ごすことが可能です。

4.防音性に優れていて遊びやすい

防音性が高いというのも畳のメリットのひとつです。畳のい草はスポンジのような構造になっているため、衝撃や音を吸収する働きをします。赤ちゃんが足をばたつかせたり、ハイハイ歩きをしたりしても、音が響きません。

特に、マンションやアパートに住んでいる場合は、「畳の上で赤ちゃんを遊ばせることで階下や隣の部屋に響くのでは…」と不安になるかと思われます。

しかし、防音性がある畳なら、騒音が伝わりにくいため、近隣に迷惑をかけることも少ないでしょう。

5.癒し効果が期待できる

畳はリラックス効果が高いともいわれています。い草には4つの芳香成分があり、そのおよそ20%を占めるのが「フィトンチッド」という成分です。これは森林の香りの元となる成分のため、森林浴と同様の効果が期待できるとされています。

ほかにも、漢方薬などに使われる成分や、香水に多く使われている成分など、リラックス効果が高い成分が多く含まれています。

畳の上で過ごすことで、赤ちゃんだけでなく家族みんながリラックスした気持ちで過ごすことができるでしょう。

6.クッション性が高くて安全

畳には反発性があるので、赤ちゃんが転んでも衝撃を受け止めてくれます。赤ちゃんはつかまり立ちやつかまり歩きをし始めても、歩くことにまだ慣れていないため、転ぶことはよくあります。

畳の上なら、たとえ転倒してもフローリングほどのダメージは受けにくいでしょう。

しかも、畳で赤ちゃんを寝かせる場合は、ベッドを使わず布団だけでOKなので、転落の心配もありません。

転落の心配がない畳でなら、何度もベッドから落ちていないか様子を見に行かなくて良いので、大人側のストレスも軽減できるのです。

7.赤ちゃんの発育を促してくれる

畳は滑りづらいため、赤ちゃんがハイハイしやすく、歩く力や腕の力の成長をサポートしてくれます。ヨチヨチ歩きをするときに、畳の凹凸が立ち上がる赤ちゃんの踏ん張る力を支えてくれるのです。

そのため、日ごろから赤ちゃんを畳で過ごさせることで、赤ちゃんの筋肉や骨、運動機能が発達する機会が増え、赤ちゃんの足腰を強く成長させてくれます。

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畳(和室)で子育てする際の2つの注意点

畳が赤ちゃんの子育てに良いとされるメリットを紹介しましたが、その一方、畳での子育ての際は注意するべきこともあります。

ここでは、赤ちゃんの身体への影響の心配や、起こりうるトラブルとその予防策を解説します。

カビやダニなどのアレルギーに注意する

畳はカビやダニが発生しやすいという性質があります。アレルギーが発現するのを防ぐためにも、カビやダニには殺虫剤や防虫剤で対策する必要があります。

ほかにも、部屋の湿気を溜めないように、和室の風通しを良くする、除湿機を置くなどの対策をすることも重要です。

もともと高温多湿の日本の環境に合う畳ですが、それは主に、い草の性質である吸湿性・放湿性からなるものです。しかし、それらの性質はカビやダニにとっても住みやすい環境を与えているのです。

畳の上ではチリやホコリが見えにくくなってしまうので、目に見えないハウスダストを放置してしまう人もいますが、カビやダニの除去のためにも、日々の掃除を徹底しましょう。

アレルギーに敏感になってしまう人も多いですが、日々きちんと畳やお部屋のお掃除をしていれば大丈夫です。こまめに掃除や換気など、日々の手入れを習慣づけるのがおすすめです。

汚れ対策・掃除をする

畳はフローリングとは違って汚れを簡単に落とせないため、畳を汚さないように予防することが重要です。たとえば、赤ちゃんのオムツ交換は畳の上でしない、赤ちゃんに畳の上で飲食させないなどを徹底しましょう。

よだれや吐き戻しは、次のような方法で落とすことができます。

1.よだれや吐き戻しの汚れを拭き、その上に塩を撒く。

2.塩が水分を吸ったあと、歯ブラシで塩をかき出し掃除機をかける。

3.最後に雑巾で拭き取る。

上記のような方法で汚れを落とせるので、汚れた場合は染み込まないうちにすぐに対処しましょう。

液体や粉などが畳の上にかかってしまった場合は、すぐに掃除することで畳の内部に汚れが入り込んでシミになるのを防げます。

育児をしていると、どうしても汚れることがありますが、畳ならすぐに対処すれば問題ありません。すぐに掃除できるように道具を手に取りやすい場所に用意しておきましょう。

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まとめ

今回は、子育てに畳がおすすめできる理由や注意点について紹介しました。赤ちゃんは大半の時間を床の上で過ごすため、赤ちゃんの生活や成長をサポートしやすい畳がおすすめです。

赤ちゃんに対する心配事を、畳が和らげてくれるので、大人にも畳は多くのメリットがあります。

子育てのために、畳の新調や張り替えを考えている方は、ぜひ金沢屋にご相談ください。お部屋に合った畳のデザインや形状などのプランをご提案いたします。また、実績を持つ職人が対応にあたるため、ご納得いただける仕上がりをお約束いたします。