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「なんで…?」網戸を閉めているのに虫が入る原因
網戸を閉めているのに室内に虫が入ってくる原因は大きく以下の4つです。
・網戸が劣化している
・網戸の網目が大きすぎる
・窓を開けたときに虫が侵入している
・誤った網戸の使い方をしている
この項目ではそれぞれの詳細を解説していきます。
網戸が劣化している
網戸は常に雨や風、紫外線にさらされるため、時間の経過とともに劣化します。雨や風は、網戸に負荷がかかるなど物理的なダメージを与えます。特に紫外線は網戸にダメージを与え続けており、ゆがみや破損の原因になることも多いです。また、網戸だけでなく、窓の周囲に付着しているゴムパッキンも硬化・劣化して隙間ができてきます。
網戸の耐用年数は種類や日当たりによって変動しますが、一般的に5~6年です。耐用年数を過ぎた網戸は速やかに交換し、穴や傷を防ぎましょう。
網戸の網目が大きすぎる
粗目の網戸は通気性に優れていますが、虫が入ってきやすいです。虫の中には、体長6~8mmのイエバエや4.5mm~5.5mmの蚊、1mm程度のコバエなどがおり、これらの大きさの虫であれば、網目を抜けられる可能性があります。小さい虫を防ぐには、網目が細かい網戸を使いましょう。
網戸の目の細かさには、メッシュという単位があります。一般的な網戸は18メッシュ(網目1.15mm)で、細かいものだと40メッシュまであります。網目を細かくし過ぎると風通しが悪くなりやすいので、通気性も考慮すると24メッシュ(網目0.84mm)がおすすめです。
窓を開けたときに虫が入っている
洗濯物の出し入れや、換気などで窓を開け閉めする際に入り込む可能性があります。ほかにも、網戸を閉めずに窓を開けたままにしていないか、最後まで閉まっているかも確認しましょう。
また、窓からではなく、外壁やエアコンのドレンホースから虫が浸入してくることも考えられます。殺虫剤などで対策できますが、あまりに虫が多いと感じたら害虫駆除業者に相談することも検討しましょう。
家の中に虫が住みついてしまうと、外からではなく室内で増殖してしまうおそれもあるためです。
網戸の正しい使い方をしていない
実は網戸には決まった使い方があります。網戸を開けるときは正しい手順を踏まないと、窓と網戸の間に虫を遮るものがない状態、つまり隙間が生まれることがあるのです。
特に窓を全開にしない場合は、窓と網戸の間に隙間ができやすくなります。次に紹介する網戸の使い方を参考に、虫が入ってこないような開け方を心がけましょう。
「これで虫が入ってこない!」網戸の正しい使い方
網戸の構造は、網戸と窓のフレームが重なるように開ければ、隙間が生まれず、虫が侵入しづらくなっています。ここでは、窓が全開な状態と半開な状態に分けて、正しい開け方を紹介します。
窓を全開にして網戸を閉める
2枚のガラス戸がある窓を「引き違い窓」といいます。引き違い窓は、日本の住宅ではポピュラーな窓のひとつです。左右のガラス戸をスライドさせて、窓を開け閉めする構造になっています。スライド左側の窓は室外側にあり、右側の窓は室内側の配置です。網戸は右の室内側にあります。
窓を全開にするときは、網戸を動かさないようにしながら、室外側の窓を左から右に開けましょう。室外側の窓と網戸の間には隙間があるため、網戸を左側にして左側の窓を開けると虫が入ってきます。
窓を半分開ける場合は網戸を右側にする
窓を半開にする場合は、なるべく室外側の右側を開けるようにしましょう。室外側の窓を半分開けるだけでは窓と網戸の間に隙間ができるため、そこから虫が入ってきます。
半分だけ窓を開けるときは、網戸を室内側の窓の方向に閉めてから、室内側の窓を半分開けましょう。網戸と窓フレームが重なるため、虫の入ってくる隙間ができません。
「何してもダメ…」網戸を閉めていても虫が入ってくるときの対処法!
網戸を正しく使っても虫が入ってくるときは、虫の侵入を防ぐ対策が必要です。ここで紹介する対処法をぜひ試してみてください。
網戸用の虫よけスプレーを使用する
網戸用の虫よけスプレーを使用すると、網戸に虫を寄せ付けない効果が期待できます。市販のものが用意できなければ、スプレーボトルの中に水を入れて、ハッカ油を垂らしたもので代用可能です。水200mlに対してハッカ油20滴が適量になります。
窓や網戸を掃除する
網戸には閉め金具が取り付けられていないため、サッシに汚れが溜まっているとしっかり閉められません。隙間ができると虫が入ってくるため、こまめに網戸や窓を掃除しておきましょう。
窓や網戸の掃除には、小型のホウキや歯ブラシが便利です。固まって取れない汚れを爪ようじなどで取り除いてから汚れをかき出し、メラミンスポンジを使って仕上げましょう。窓の周りも同じ要領で掃除できるので、窓と一緒に掃除しておくのがおすすめです。
虫の発生を防ぐ
虫の発生源が家の中や周囲にあると、窓や網戸を正しく閉めても虫が入りやすくなります。ベランダや窓のそばの家庭菜園や観葉植物、水の入った受け皿には虫が出やすいため、可能な限り避けましょう。
特に観葉植物に腐葉土や培養土を使っていると虫が湧きやすく、また受け皿にはボウフラ(蚊の幼虫)が発生しやすいです。植物を置きたい場合は虫が湧きにくい土を使ったり、虫が付きにくいゴーヤなどの植物を育てたりして対策しましょう。
網戸を修理する
網戸に裂けや破れがあれば、早めに修理しましょう。小さな破損だからといって放っておくと裂け目から虫が入ってきますし、裂けが広がって修復不可能になります。
また、網戸全体に歪みがある場合は、レールに沿わせる台車のネジをドライバーで調整しましょう。特にアルミフレームの網戸は歪みやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
調節しても隙間が埋まらないなら、隙間テープで埋める方法が有効です。テープは数種類の中から選べますが、虫対策には起毛タイプのモヘアテープが効果的です。モヘアテープであれば、一般的な厚みのある隙間テープでは埋まらないような隙間でも埋めやすく、なかには、毛の長さが選べるモヘアテープもありますので、隙間の大きさに合わせて選べるでしょう。
網戸の張り替えをする
網戸全体がたわんでいたり、穴が空いていたりする場合は、全面的な張り替えが必要です。通常のポリプロピレン製の網戸は加工しやすいため、DIYで張り替えることもできます。
しかし、知識や準備が不十分なDIYは、せっかく網戸を張り替えられても隙間ができてしまったり、すぐに壊れてしまったりする可能性が高いです。それでは、虫の侵入も防ぐことができません。仕上がりや手間を考えるなら、張り替えは専門業者に依頼したほうが良いでしょう。
網戸の張り替えなら、「金沢屋」にぜひご相談ください。金沢屋は襖・障子・網戸・畳の張替専門店で、ご家庭の状況に合った網戸を数多くご用意しています。また、全国に250以上の店舗があるため、日本全国どこでも迅速な対応が可能です。
まとめ
網戸を閉めているのに虫が入ってくるときは、網戸の劣化や網目の大きさ、網戸の使い方を見直しましょう。
対策をしても虫が侵入してくるときは虫よけスプレーで対処したり、窓や網戸を掃除したりしましょう。網戸の劣化や破損が見られるときは、張り替えや修理を検討するのがおすすめです。
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