網戸の滑りが悪い原因とは?対処方法と手順を紹介

長年使用している網戸は滑りが悪くなることもあります。スムーズに開け閉めできすにイライラしてしまう人もいるでしょう。また、力任せに無理に引っ張って大丈夫なのか不安に感じる人もいるかもしれません。 網戸の滑りの悪さは、比較的容易に改善できることがあります。そのため、とりあえずは自分で直せないかどうか試してみるのが良いでしょう。今回は、網戸の滑りが悪いときに自分でできる対処法を解説します。

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網戸の滑りが悪いときの4つの対処法

網戸には戸車という滑車のような部品が使用されています。戸車がレールの上を滑ることで、網戸をスムーズに動かせる仕組みです。そのため、網戸の滑りが悪いときは、戸車に何らかの不具合が生じているのかもしれません。

汚れなどが溜まって滑りが悪くなっていることもあれば、単にずれていることもあるでしょう。戸車そのものの劣化が激しくなければ、次の方法で改善できる可能性があります。

1.シリコンスプレーを刺す

長期間にわたって網戸を開け閉めしない日が続くと、次第に戸車の動きが悪くなってしまうことが多いです。

網戸は主に夏場に使用することが多いため、初夏の時期だと前年の夏の終わり頃から、網戸を使っていないこともあるでしょう。半年以上も開け閉めしていなければ、動きが悪くなってしまっても不思議ではありません。

その場合には、シリコンスプレーを戸車に差してみましょう。これだけで網戸がスムーズに動くようになることがあります。シリコンスプレーそのものは、ホームセンターやネット通販などで購入可能です。

使い方も簡単で、戸車に向かってスプレーを噴射するだけなので、DIYがあまり得意でない人でも無理なくできる方法といえます。

戸車にホコリが溜まっている場合、そのままシリコンスプレーを差すと、かえって悪化することもあります。汚れが戸車に絡みついてしまい、戸車自体の破損を招きかねません。網戸の戸車やレールが汚れているときは、掃除をしてからシリコンスプレーを差すのが望ましいです。

シリコンスプレーが手元にないときに、代わりとして潤滑油を使おうとする人もいるかもしれません。しかし、潤滑油を使用するとホコリが付着しやすくなり、かえって滑りが悪くなる場合があります。パッケージや商品名がシリコンスプレーと似ている潤滑油もあるため、購入する際にはよく確認することが必要です。

2.網戸をはめ直す

網戸を開け閉めするときに力が入りすぎると、その拍子でずれてしまうこともあるかもしれません。ずれているだけなら、はめ直すことでこれまでどおりにスムーズに動くようになります。

網戸をはめ直す際には、網戸をいったん持ち上げて完全に外さなければなりません。

網戸に箇所は異なるものの、網戸には「外れ止め」が付いています。網戸を外す際には、最初にこの「外れ止め」を解除しましょう。ドライバーでネジを緩めると下に動かせるようになります。それから、戸車のツマミをドライバーで引き出しましょう。

網戸によってはサッシの室内側の下部に「脱輪防止機構」が付いていることもあります。その場合には、ツマミを外側の方に動かして解除しましょう。

次に、網戸の両端を持って上に持ち上げると下のレールから外れます。その状態で手前に引くと上のレールからも取り外すことが可能です。

網戸を取り付ける際には、取り外すときとは、反対に上のレールから先にはめましょう。うまくはまったら、そのまま下に落とすと下のレールにもはまります。

そして、脱輪防止機構を設定し、外れ止めも上の方に移動させネジを締めて固定しましょう。

上記の手順で取り付けが済んだら確認のため網戸を動かしてみましょう。スムーズに動けば問題ありません。滑りの悪さが直っていなかったり音がしたりする場合には、きちんと取り付けられていない可能性があります。

3.戸車やレールを掃除する

網戸のレールには、少しずつ汚れやゴミなどが溜まっていきます。特に秋冬など、網戸を開け閉めすることがほとんどない時期は、気づかないうちにホコリだらけになっていることもあるでしょう。レールをしばらく掃除していないなら、掃除してみることで、滑りの悪さが改善することがあります。

また、レールの上を戸車が滑る構造から、レールが汚れていると戸車にも汚れが付着します。ゴミの塊が戸車に絡みつくことで、滑りが悪くなっていることもあるかもしれません。そのため、レールだけでなく戸車の掃除もあわせて行う必要があります。

掃除するときは、まずブラシなどを使ってサッシにたまっているゴミを掻き出しましょう。こびりついているゴミを掻き出せたら、掃除機を使って吸い込むと楽に掃除できます。ブラシは専用のサッシブラシを使うのが良いでしょう。古くなった歯ブラシでも代用可能です。

サッシがキレイになったら、網戸をレールから外しましょう。外した網戸を逆さにすると、戸車の部分がよく見えて掃除しやすくなります。汚れの溜まり具合を確認できるでしょう。戸車の部分も古くなった歯ブラシを使うと、汚れを掻き出しやすいです。

戸車も十分にキレイになったら、サッシにシリコンスプレーを差してから、網戸を元に戻しましょう。これで、スムーズに開閉できるようになることがあります。

4.戸車や外れ止めを調整する

レールや戸車が特に汚れていなくても、網戸の滑りが悪い場合には、外れ止めが網戸に干渉している可能性があります。戸車の高さが合っていない場合や、ネジが緩んでいる場合などに外れ止めが干渉しやすいです。

そのような疑いがあるときは、一度網戸を外してから戸車のネジを調整する必要があります。

まず、網戸を外してから逆さの状態にして下に置きましょう。それから戸車を引っ張り出してネジの状態を確認します。緩んでいるようならドライバーで締めましょう。

ひとつの網戸に戸車はふたつ付いているため、高さが合っていなくて滑りが悪くなっている可能性もあります。そのため、高さの調整を行うことも大切です。

網戸を外したついでに前述した手順で掃除しておくと良いかもしれません。特に目立つ汚れがあれば、歯ブラシなどを使ってキレイに取り除いておくと改善を見込めます。

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網戸を一度も交換したことがないなら交換のタイミングかも

前項で紹介した方法で、網戸の滑りの悪さを改善できれば、ひと安心できるでしょう。しかし、網戸の滑りが悪くなっている状態だと、近いうちにほかの箇所でも不具合が出てくる可能性が高いです。すでに何かしらの不具合が出ている場合もあるでしょう。

たとえば、網戸の枠が歪んでいたり、網戸が破れていたりするようなら、網戸そのものを交換した方が良いかもしれません。ほかにも網戸をしていても虫が入ってくる場合には、目立たない箇所が破れていたり、歪みによる隙間が生じていたりする可能性が高いです。

戸車が破損している場合にも、戸車だけ交換するよりは網戸そのものの交換を検討するのが無難といえます。

網戸の耐用年数は5~10年程度です。同じ網戸を5~10年程度使っているなら、滑りが悪くなったのは交換時期のサインかもしれません。

今回紹介した方法で網戸の滑りの悪さが改善されない場合や網戸の交換を検討している場合は金沢屋にお任せください。金沢屋は襖・障子・網戸・畳の張替専門店です。全国に300店舗以上展開しており、各地域に根ざしたサービスを提供しています。交換は1箇所から対応可能です。

網戸の滑りが悪くなって交換を検討しているなら、ぜひ金沢屋にお問い合わせください。

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まとめ

網戸の滑りが悪いときには、シリコンスプレーを差したり、掃除したりすることで改善できることが多いです。それで直らなければ、いったん外してはめ直したり戸車を調整したりしてみましょう。

ただ、滑りが悪くなるのは交換時期が近づいているサインとも受け取れます。近いうちにほかの不具合が出てくる可能性高いため、これを機に網戸そのものの交換を検討してみるのも良いでしょう。