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網戸に穴が空く原因
網戸は建材のなかでも傷みやすい傾向があります。網戸に穴が空いた場合は、経年劣化もしくは衝撃によるものと考えられるでしょう。それぞれ、詳しく解説いたします。
経年劣化
網戸に穴が空く原因でまず挙げられるのが、経年劣化です。
網戸は屋外に設置されているため、日光や雨風を直接受けます。とくに劣化の原因となりやすいのは紫外線です。日当たりの良い場所に網戸を取り付けると、すぐに寿命を迎えることがあります。
衝撃
網戸に使われている素材の大半は、ポリプロピレンなどの化学繊維です。安価に大量生産できるものの、耐久性が弱い素材なので、衝撃を受けると簡単に穴が空いてしまうことがあります。
たとえば、掃除中に掃除機をぶつけた、子どもが押した、虫が食い破った、風で小石や木の枝が飛んできたなどです。ペットを飼っているご家庭だと、犬や猫の爪がひっかいただけで穴が空くこともあります。
小さな穴でも繰り返し衝撃を受けていると負荷がかかり、ほつれが広がってしまうため注意しましょう。
網戸の小さい穴を自分で補修する方法
網戸は、虫の侵入を防いで室内に風を通す役割を担っています。とくに、夏の暑い時期には使用頻度が増えるため、穴を見つけてしまうと焦ってしまいますよね。
網戸の穴は虫が侵入しやすく、そこからほつれが大きく広がってしまうため、放置するのは厳禁です。手入れされていない空き家にも見えてしまうので、防犯面でも好ましくありません。
幸い小さな穴であれば、市販の網戸シールやテープで補修ができます。窓枠から外さず、手軽に直せるので、ぜひチャレンジしてみてください。
ここでは、網戸の穴の補修に必要な物品の説明と手順を紹介します。
補修に必要なもの
ご家庭で網戸の穴を補修するときに必要な物品は、次のとおりです。どれも身近なホームセンターで購入できます。補修シールは100均ショップでも小容量のものを取り扱っているので、ご家庭のハウスメンテナンスに活用してください。
・補修シールやテープ
・メラミンスポンジ
・はさみ
補修シールやテープは、大きさによって補修できる穴のサイズが決まっています。購入する前に必ずパッケージ表示を確認して、穴のサイズにあわせて選びましょう。
シールは自分で切る必要がなく、台紙から剥がすだけと簡単です。本物のネットを使ったシールなので、風がしっかり通ります。テープは大きさを自由に調整できて便利です。フチなしタイプを選んでおけば、跡がほとんど目立たずに補修できるでしょう。
補修の手順
それでは、シールを使って網戸の穴を補修する手順を見ていきましょう。テープの場合は、好みのサイズにカットしてから貼りつけてください。
1.濡らしたメラミンスポンジで穴のまわりをこすり、網戸両面の汚れを落とす
2.ほつれて飛び出た余分な網戸をはさみで切り取り、穴の形を整える
3.補修シールを室内側、室外側の両方から網戸に貼りつける
網戸に汚れが付着していると、シールが貼りつきません。穴がほつれないように十分注意して、最初にしっかり汚れを落としてください。
シールが被さる部分をキレイに切り取って整えるのは、貼り付けた跡を目立ちにくくするためです。網戸の両側からシールを貼り、しっかり補強しましょう。シールが剥がれにくくなり、穴が広がる心配がありません。
補修する際の注意点
網戸を張り替えるのは大変でも、補修シールやテープを活用すればあっという間に穴が塞げます。とはいえ、シールは万能ではありません。残念ながら、補修シールが使えない網戸の材質があります。
基本的にシールで補修できるのは、住宅の網戸に使われていることが多いポリプロピレン、ポリエステル素材です。一方で、金属製のステンレス素材やグラスファイバー製の網戸はシールで補修するのが難しい傾向があります。
ステンレスやグラスファイバーの網戸は強度が高く、防犯目的やペットのいるご家庭で選ばれています。その硬さゆえにはさみでカットするのが難しく、市販のシールが接着しない可能性があるので注意しましょう。
また、巻き取り式のロール網戸や折りたたむプリーツ網戸も、ご家庭で補修が難しい網戸です。収納するために網戸を動かすとシールが剥がれやすいので、補修については専門業者に相談をしてください。
補修シールやテープは便利でも、あくまでも応急処置用のアイテムです。シールで補修しても、網戸は新品には戻りません。シールが剥がれたり劣化したりすれば、そこから穴が広がってしまうため、将来的な張り替えも視野に入れて補修しましょう。
また、網戸の穴をシールで補修したのに、別の部分にまた穴が空くこともあります。これは、網戸の素材が劣化した証拠で、繰り返し穴が空く場合はシールでは補修しきれません。
網戸の穴を今すぐ塞ぐには?
網戸補修用のシールやテープを今日中に買いに行けないなど、今すぐ穴を塞ぐ必要がある場合は、家庭にある透明マニキュア、防水テープ、手芸用のマジックテープでも応急処置が可能です。
穴が小さい場合は、周囲の汚れをしっかり落としてから透明マニキュアを多めに塗って、穴の広がりを防ぎましょう。防水テープやマジックテープは少し目立つものの、網戸補修用のシール、テープと同様に使えます。
ただし、これらの方法はあくまで応急処置です。効果は長持ちしないため、早めに専用のシールやテープで補修するか、張り替えを検討しましょう。
劣化が進んだ網戸をもとの状態に戻すには?
穴は空いてなくても、網戸の表面がたわんだりデコボコになったりすることも多いでしょう。これも網戸の劣化による症状です。
見た目も悪いので、ドライヤーの温風と冷風を交互にあてて補修しましょう。ドライヤーを近づけすぎると熱で溶けてしまうため、網戸から少し離れた位置からあてるのがポイントです。根気よく繰り返すと素材の化学繊維が復元して、たわみが引き締まります。
とはいえ、これもあくまで応急処置です。たわんだまま戻らない場合は、網戸の張り替えを検討しましょう。
網戸を自分で張り替える方法
網戸はご家庭のDIYで張り替えができます。張り替え用のネットや専用の道具は身近なホームセンターで購入できるので、ぜひチャレンジしてください。材料費だけで網戸が新品同様になります。
■ご家庭で網戸を張り替える手順
1.網戸を窓枠から取り外す
2.平らな場所に網戸を置き、古いネットを外す
3.張り替え用の新しいネットを枠にあわせてサイズ調整する
4.たわみに気をつけながら、新しいネットをゴムで枠に固定する
5.枠からはみ出たネットをカットして完成
不慣れだとネットがたわんでしまったり、隙間ができたりしやすいので、十分注意して作業を行いましょう。
一般的に、網戸の寿命は5年~10年といわれています。年月がたっていると補修しても繰り返し穴が空くため、前向きに網戸の張り替えを検討してください。
網戸の張り替えはプロに依頼しよう
穴の状態を自分で判断するのが心配なら、専門の業者に依頼すると良いでしょう。一般的に、費用の相場は3,000円~5,000円程度です。DIYと比べて費用はかかるものの、手間がかからずスピーディーに網戸を張り替えられます。
そのうえプロの作業ならたわみや歪みのリスクがなく、キレイに仕上がります。張り替え後も網戸が長持ちするでしょう。
専門業者であれば、家庭での補修が難しいステンレス製、グラスファイバー製、ロール網戸も修理可能です。スムーズな張り替えを目指すためにも、網戸の補修実績がある、信頼性の高い修理業者を選んでください。
和室専門の修理業者、「金沢屋」では、幅広い種類の網戸の張り替えに対応しています。補修シールが貼りつかないステンレス製やグラスファイバー製もお任せください。お電話1本いただければ、スピーディーに対処して問題を解決いたします。
また、金沢屋では幅広い張り替えネットをご用意しており、お客様の居住環境やニーズにあわせて選べます。補修を機に、より頑丈な網戸への交換も可能です。
「網戸に空いた穴の状態を判断するのは心配である」「ご家庭でDIYに取り組んだものの、途中でやり方がわからなくなってしまった」というお悩みにも丁寧に対処いたします。網戸の補修・張り替え・交換は、お気軽に「金沢屋」にご相談ください。
まとめ
網戸に穴が開いてしまうと、「リフォームが必要かも・・・」と不安を感じる方は多いのではないでしょうか。しかし、小さな穴であれば、ご家庭のDIYで網戸は簡単に補修できます。
補修シールやテープで対応できない場合は、網戸の張り替えが必要です。専門業者への依頼も検討して、スピーディーに網戸をキレイに維持しましょう。